沈香も焚かず
「
仏教がな
呪いから防御するために炊いてる香りがある 」
呪いから防御
(・・;)
「
呪いといっても
生霊の呪いじゃない
死者の祟りから防御する
香りがあるんだ 」
祟りから防御するかおり
(・・;)
「
それが沈香だ
沈香はな
祟りを発する意志からも守る協力の防御の香木だ
おそらく寺が使ってる香木では
最強の防御力をもっているはずだ 」
(・・;)
「
木はな
害虫や風や雨などで弱った時
ボロボロになった時
樹脂やねばねばの液体を出して
自分を守ろうとするんだ
そして木が自分を守ろうとしたエネルギーを
乾燥させて
防御の香りとして使ったのが 沈香なんだ 」
(・・;)
「
木さんが自分を守るために力を振り絞ってできあがった守りを
寺は死者からの祟りや取り返しを防ぐ為に
防御の香りとして
用いてるんだ
ひどく
人工的だな 」
(・・;)・
「
沈香はな
水にも沈むという
つまり水を通した死者の呪からも
ある程度防御が働くんだ
もちろん
意志ある死者から守るぐらいだから
生霊に対しては
ほぼパーフェクトな防御力を発揮する 」
(・・;)
「
ただそのままだと
ゆっくりしか香らない
それだと電気や人の生霊の方が
早く動いたりするんだ
だから
香木は熱するんだ
熱すれば 早く香る
早く香らせることで
防御速度も加速する
生霊に対しては
香木を守りにする場合は熱するんだ 」
(・・;)
「
でもな
死者からの祟りの防御をする場合
熱する必要はないぞ
何故なら 死者より木の方が動きが早いからな
そのまま置いとくだけで
防御にはなるんだ
正倉院が
1000年以上
沈香を保管しているだろ?
そのままの香りで
古代の怨霊たちの祟りを封じているってことだ
その伝承を示す為に
正倉院の蔵に置いといて
効果も発揮してるんだ 」
(・・;)
「
そしてな
こないだ線香にも
養分向けと
お得意様向けの2種類あると言ったがな
お得意様
高貴な身分用のお香には
本物沈香が混ぜてあるんだ
少量
香るぐらい
混ぜるんだ
それがお得意様用だ
ただそれでも
本物混ぜると
高いんだ 」
(・・;)
「
だがな
たいていは
沈香とか言っても
人工栽培や
合成物が多いんだ
でもな
天然物でないと
意志への防御力が弱いんだ
特に本物天然の伽羅とかは
ハイパー高額だ
100均線香とは
物が違う
においが違う 」
(・・;)
「
むしろ
安い線香はたくな
香りで
ポイポイされるしるしだ
服で言えば格安だからと言って
黄色い服や
オレンジの囚人服を着せられてるようなものだ
安物を使うなら
何もつけない方がいい
安い儀礼的な物は
養分にポイポイする為に
格安で提供されているんだ
格安じゃないと
使ってくれる人はいないからな 」
(・・;)・
「
最近何故か
香りの技法のあめを見るんだ
何故だろうな?
服のあめを見た後
急に香りのあめも見るようになった
何かの緩衝かな? 」(ガオガオちゃんのことば)