翁長・沖縄知事:米国に出発 辺野古断念を要請で

毎日新聞 2015年05月27日 10時56分(最終更新 05月27日 12時54分)

訪米前に那覇空港まで見送りに来た人たちに手を振る翁長雄志・沖縄県知事=那覇市で2015年5月27日午前11時11分、山下恭二撮影
訪米前に那覇空港まで見送りに来た人たちに手を振る翁長雄志・沖縄県知事=那覇市で2015年5月27日午前11時11分、山下恭二撮影

 沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事は27日、米国に向けて那覇空港を出発した。成田空港経由で28日朝(日本時間)にハワイに入り、6月5日までの日程でワシントンなどを訪れる。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画を断念するよう米政府などに直接求めていく。

 那覇空港で出発式があった。翁長知事はワシントンで国防総省や国務省の米政府関係者との会談を調整中のほか、米議会やシンクタンクなどの関係者とも面会したい考え。ハワイでは祖父母が沖縄出身のデービッド・イゲ州知事と会談する方向。

 移設阻止を求めた17日の県民大会で共同代表を務めた名護市の稲嶺進市長や県内ホテル大手「かりゆし」グループの平良朝敬前CEO(最高経営責任者)が同行し、米政府関係者にオバマ大統領宛ての大会決議文を渡す予定。移設に反対する県議や那覇市議らも同行する。【佐藤敬一】

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