翁長・沖縄知事:「知らんぷりはできぬ、米国に伝える」

毎日新聞 2015年05月27日 11時34分(最終更新 05月27日 17時41分)

訪米前に那覇空港で行われた出発式で話をする翁長雄志・沖縄県知事(左から2人目)=那覇市で2015年5月27日午前10時46分、山下恭二撮影
訪米前に那覇空港で行われた出発式で話をする翁長雄志・沖縄県知事(左から2人目)=那覇市で2015年5月27日午前10時46分、山下恭二撮影

 ◇那覇空港で米国への出発式

 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は27日、米国に向けて那覇空港を出発した。成田空港経由で28日朝(日本時間)にハワイに入り、6月5日までの日程でワシントンなどを訪れる。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画を断念するよう米政府などに直接求めていく。

 那覇空港で出発式があり、翁長知事は「米国では何よりも新辺野古基地を造らせない、造れませんよということをしっかりと伝えていきたい」と改めて決意を示した。その後、報道陣に「米国が県民の意思を無視して知らんぷりはできないということを伝え、ぜひ見直すように話をしていきたい」と答えた。

 翁長知事はワシントンで国防総省や国務省の米政府関係者との会談を調整中のほか、米議会やシンクタンクなどの関係者とも面会したい考え。ハワイでは祖父母が沖縄出身のデービッド・イゲ州知事と会談する。

 移設阻止を求めた17日の県民大会で共同代表を務めた名護市の稲嶺進市長や県内ホテル大手「かりゆし」グループの平良朝敬前CEO(最高経営責任者)が同行し、米政府関係者に大会の決議文を渡す予定。移設に反対する県議や那覇市議らも同行する。【佐藤敬一】

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