2015年5月28日13時03分
クロマグロなどの謎の大量死があった葛西臨海水族園(東京都江戸川区)で、マグロの群泳復活に向け、22日に追加したスマ29匹のうち12匹が28日までに相次いで死んでいたことがわかった。同園は6月にもマグロ数十匹を入れる予定だったが、引き続き様子を見て、中止を含め検討する。
同園によると、スマはマグロと同じサバ科で、和歌山県から運んで投入した。23日に3匹が死に、その後も28日午前までに1~3匹が毎日死んだ。水槽の録画映像にはスマが水槽のアクリル板にぶつかっている様子が映り、解剖が終わった11匹は全て頭部や脊椎(せきつい)を骨折していた。同園は死んだ個体の病理検査を研究機関に依頼する。残る17匹も泳ぐ速度が通常より速いなど、環境に適応できていない様子がみられるという。スマ以外の魚に異変はないという。
同園では昨年12月からマグロなどが大量死した。原因は特定できていないが、水槽内の水質や環境に問題がないか確認するため、3~4月にアカシュモクザメやタカサゴを投入。今月は15日にハガツオを、22日にはスマを入れていた。
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