(2013年)4月28日、「伊吹お田植え祭」が、道の駅・伊吹の里周辺でおこなわれました。
このお田植え祭は、伊吹農業生産組合が豊作を願うイベントとして開催しているもので、今回で2回目となります。
お田植え祭ではまず、国の無形民俗文化財にも指定される「朝日豊年太鼓踊」の保存会のみなさんが歌や太鼓・鉦の音を響かせながら、雨乞いの踊りを披露されました。
そして太鼓踊が終わると、伊吹にある伊夫岐神社の御神田(ごしんでん)に会場を移し、早乙女(さおとめ)や太鼓踊のみなさんも参列するなか、豊作祈願が行われ、その後赤いはかま姿の早乙女による「お田植え式」がおこなわれました。
早乙女は、小学生から大人までの10人のみなさんです。
太鼓の音に合わせて、苗が植えつけられていくと、立ち寄った多くの観光客のみなさんもめずらしそうに、田植えの様子をカメラに収めておられました。
(2013年)4月29日、米原の春のお祭りは、この威勢のいい掛け声とともに練り歩く「蹴り奴振り」から始まりました。
おそろいの編み笠に、紺色の法被姿と茶色の脚絆(きゃはん)を身にまとった奴振り。
坂田神明宮から宇賀野集落内を通り、「宇賀野神社」までの1.5キロメートルの距離を、かかとがお尻につくほどに、勢い良くけり上げて進む独特の歩き方で、およそ2時間かけて渡御(とぎょ)しました。
(見物客の声)
「非常に元気なお祭りで、みなさんがみなさんが地域活性も含めてがんばっておられるので楽しみです。ひとりひとり体力勝負だと思うんですが、みなさんがんばっておられるので、こちらも元気をもらえました。」
(2013年)5月3日、子どもたちが主役になり、びわ湖沿いを渡御(とぎょ)する磯武者行列、鍋冠祭が行われました
磯武者行列では、朝9時頃から礒公民館で顔書きが始まり、男の子は立派なひげをあしらい、ヤマトタケルにあやかった勇ましい武者姿に、女の子は、きれいなお化粧をして艶やかな稚児へと変身します。
午後1時頃、磯漁港近くのお旅所から暴れ太鼓が元気に打ち鳴らされる中、武者や稚児、そして子どもみこしなどが、琵琶湖岸の道路をゆっくりと礒崎神社まで練り歩きました。
(見物客の声:1人目)
「この連休中っていうのは、滋賀県たくさんおまつりを各地やっていますが、奴の顔ですね、化粧が珍しいし、かわいらしいこどもたちの、女の子たちの化粧がものすごいかわいくてよかったと思います。」
(見物客の声:2人目)
「この頃どんな祭りに行っても、昔は外からでも中に入れたんですが、なかなか楽屋風景が取れなくて、ちょっと残念なんですね。だから、ここは撮影させてくださったんので、とてもうれしくって、また来年も来たいと思います。」
そして、鍋冠祭。
午後1時、筑摩蓮沼会館で、狩衣に袴を身にまとった小学生8人の女の子が張り子の鍋や釜をかぶり身支度がおこなわれます。
午後2時頃、筑摩のお旅所から、中多良、下多良、筑摩そして上多良の4地区の太鼓山や、二人の蹴り奴などに続き、鍋冠の少女たちが、およそ1.3キロメートル先の筑摩神社まで渡御しました。
(見物客の声)
「この筑摩神社の鍋冠祭りは平安時代から続く祭りと聞いておりまして、今回で4回目ぐらいの写真撮影になりますけど、いつ写真とらしていただいて祭を拝見しましても、本当にすばらしいお祭りだなと思います。
特に若い女性の方が鍋を被って、いろいろな言い伝えがあるようなんですけれども、そういった言い伝えも千年以上たって、現在も引き続いて、毎年実施されているというところに大変すばらしいとお祭りだなと思っています。特に、最近は若い方も祭りに参加する人がだんだん少なくなっていますので、こういう伝統あるお祭りがずっと後世にも伝えていってくれればと思います。」
(2013年)5月4日は、長沢の福田寺(ふくでんじ)正面にある熊野神社で開催された「公家奴振り」です。
静かに、足の裏を見せないで、少しずつ歩みを進めるこの奴振り。
滋賀県の無形民俗文化財にも指定され、全国でもここでしか見られない優雅な行列です。
熊野神社の鳥居まで到着すると、今年も見事な長刀さばきが披露され、雅楽の音色とともに、かわいく着飾った稚児たちが加わり、行列はいっそう華やかさを増していきました。
(見物客の声:1人目)
「奴振りって、公家奴って、めずらしいなって。いままで見たこともないし、名前だけは知っていたんですけどね、聞いたけれど、どういう風な祭りかなっと思って、急に思い立ってきました。」
(見物客の声:2人目)
「珍しいお祭りだなと、こういうお祭りがあると初めて聞きましたので。ぜひ見たいと思ってやってきました。」
そして、(2013年)5月5日は、能登瀬の山津照神社境内でおこなわれた「武家奴振り」。
緑豊かな境内を化粧した奴振りが、時折、面白い掛け声を即興で交えながら、緑豊かなこの境内を勇壮に練り歩きました。
(見物客の声)
「今年の春祭りの、5月5日の祭りに奴さん、お稚児さん、みなさんのおかげで盛大に終わってよかったです。」
歴史が息づく米原ならではのお祭り。
市外や県外から訪れた多くの見物客やカメラマンを魅了したようでした。
(2013年)5月15日、米原駅東西自由通路で早川鉄兵さんによるOyakoギャラリー展が開幕しました。
このOyakoギャラリー企画展は市の魅力を全国に向けて発信するために行っているもので、今回の展示テーマは、親子で感じてもらいたい米原の魅力「伊吹の天窓」。
昨年のイベントでの幻想的な様子などの写真が13点展示されています。
この開幕にあわせ5月14日には、早川さんと、第2期みらいつくり隊員の柳生さんなどの有志たちが展示準備を行っていました。
(早川鉄兵さんのコメント)
「僕が米原に移り住むきっかけになった伊吹地域の魅力を、伊吹の天窓を通して、去年、一昨年と伝えてきたんですけど、その模様を展示することによって、より多くの米原市の方に伊吹知己の魅力、空気がおいしいこととか緑、そして、そこに暮らす人たちの魅力を共有していただきたい、そして、同じ地域として考えていただきたいと感じまして、このように展示をさせていただきました。」
この企画展は8月頃まで展示される予定です。
なお、今年の伊吹の天窓は8月10日土曜日に開催されます。こちらもぜひご期待ください。
(2013年)5月16日、ぐるーり米原 一日遠足がおこなわれました。
この企画は、いつでも行けそうで行っていないわたしたちの郷土、米原をもっと知ってもらおうと米原公民館が主催しているものです。
当日朝、13人の参加者を載せたバスは米原公民館を出発。午前中は醒井養鱒場、柏原宿歴史館などに立ち寄りながら、伊吹地域へ向かいます。
伊吹地域ではまず、大清水の泉神社湧水を見学。平日にも関わらず、大勢の方が詰めかけている様子に参加者たちは、改めて、自然豊かな米原の魅力を再認識されていました。
次は伊吹山文化資料館。数多く収蔵されている昔の民具に、自身の過去の体験をお話しされる方もおられました。
そして一行はジョイいぶきへ移動。薬草風呂の見学では、お湯に浸かる時間はありませんでしたが、薬草の香りをみなさん楽しんでおられました。
(参加者の声:1人目)
「皆さんと歩かせてもらって、いろいろと勉強させていただきました。いろいろな昔の道具とか、たくさん揃っていてびっくりしました。本日はどうもありがとうございました。」
(参加者の声:2人目)
「米原に住みながら、全然知らないところもたくさんありましたので、良かったです。また参加させてもらいたいです。」
その後、バスは道の駅伊吹の里、米原市役所山東庁舎の議場見学、道の駅母の郷などを経由し、参加者のみなさんは米原全体を楽しまれました。
この企画は目的地を変更しながら、11月までの毎月1回開催していく予定となっています。最近引っ越したばかりの方を始め、知らなかった米原の事をもっと知りたい方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
(2013年)5月19日、醒井養鱒場で新緑ます祭が行われました。
これは、体験を通して鱒養殖の理解を深めると共に、地場産業を盛り上げようと、県や市商工会、上丹生木彫(もくちょう)組合などが主催したもので、当日は多くの来場者で賑わいました。
この日は、ビワマス等の消費拡大を目的に、ビワマスを燻製にした「ビワマスの生ハム」や、ビワマスの姿寿司、塩焼きのほか、天ぷらや味噌汁が振舞われ、米原市商工会によるビワマスのさつま揚げやビワマスバーガーなども販売。
また、地元地場産業を知ってもらおうと、上丹生木彫組合の皆さんが設けた木彫り体験コーナーでは、たくさんの人が木彫りの作品づくりを楽しみました。
お昼には、地元米原市出身の歌手、沢田正人(さわだまさと)さんによる歌謡ショーが開催。熱い声援に包まれたステージはより一層賑やかになっていきました。
午後1時からは米原市ビワマス応援大使の委嘱式を開催。
平尾市長のあいさつ、大使のファミリーレストランさんのステージライブが行われた後、平尾市長からファミリーレストランさんへ米原市ビワマス応援大使の委嘱状とタスキを渡しました。
(2013年)5月26日、伊吹山文化資料館で「資料館まつり」が開催されました。
今回のイベントは、資料館の指定管理者・伊吹山麓スポーツ文化振興事業団が開館15周年を記念して開いたものです。
廃校となった春照(すいじょう)小学校春照分校を活用し、平成10年3月に開館したこの資料館は、全国廃校リニューアル50選にも選ばれています。
会場には、オリジナルの家紋をつくるコーナー、太陽や金星を観察できるコーナーのほか、資料館友の会のみなさんが先生となって教える昔の暮らし体験コーナーが設けられました。
昔の暮らし体験では、子どもたちが協力して石臼をひき、きな粉を作ったり、手ほどきを受けながら縄ないをしたりと、楽しみながら昔の暮らしを体験し、学んでいました。
また、竹馬や竹トンボなど、昔の遊び道具も用意され、子どもたちは、保護者や友の会の方の手も借りながら、楽しく遊んでいました。
このほか、会場には、普段はなかなか乗ることができない駕籠(かご)に乗る体験や、昔懐かしいポン菓子、模擬店も用意され、この日は、延べ300人の子どもや保護者が、さまざまな体験を楽しみました。
品種の異なる稲を植え分けて、キャンパスに見立てた田んぼに絵を浮かび上がらせる「田宴アートづくり」が、(2013年)5月26日、開催されました。
この田宴アートづくりは、農業体験を通した世代間交流で、地域の活性化を図ろうと、高番田宴アートづくり実行委員会が主催したもので、今回で5回目を数えます。
およそ30アールの水田には、図柄にそってテープが引かれ、およそ90人の参加者は、ぬかるみに足をとられながらも、指定された場所に、4種類の古代米の苗を植え付けていきました。
そして、植え付けを終えた子どもたちは、泥遊びを始め、賑やかなうちに、田植えが終了しました。
その後、田んぼ脇の水路を使った「マスの掴み取り」が行われ、子どもたちは、楽しそうに魚を手づかみしていました。
このほか、お昼どきには、捕まえたマスの塩焼きや、赤米(あかまい)を使った餅つきなどの振る舞いも行われ、参加者のほか地域のみなさんも加わり、およそ150人で楽しいひと時を過ごされました。
なお、今年の図柄は桃太郎で、苗が成長し、図柄が確認できるのは、お盆の時期だそうです。