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群馬県の葬儀で特有の習慣「新生活」って何??

群馬県で行われる葬儀の受付では、「新生活」と書かれた札を見かけることがあります。コレって一体!?と思い、調べてみました。

更新日: 2014年02月18日

nicholaskさん

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群馬県の葬儀では。。。

少なくとも群馬県は、お葬式に参列すると
受付に「一般」と「新生活」と受付がわかれているのです。

「新生活」ってどういう意味!?

「新生活」とは香典の金額を少なくして(1,000~3,000円)香典返しは辞退する、葬儀の参列方法です。

「今年から一人暮らしを始める大学生、社会人はこちらで香典を!」という意味ではないので要注意!

どうして「新生活」と呼ばれるのか?

第二次世界大戦の終戦直後、昭和20年代から30年代にかけて、「新生活運動」という住民運動が、各地域で広まりました。
敗戦直後は、経済的に社会が疲弊していました。そのため、葬儀の際の香典や香典返しは経済的負担が大きく、その負担を軽減させようと始まったのが、「新生活運動」です。

次第にこの運動がすたれていき、現在では一部地域(特に群馬)でのみ実施されているみたいです。

「新生活」が残っているのは、関東北部など一部の地域のみですが、地方自治体単位で、新生活運動を推進している地域もあります。

具体的にはどんなことをするの??

高崎市の新生活運動では下記の行動を推奨しています。

葬儀の場合
 ・香典は、1,000円にしましょう
 ・お返しは辞退し、礼状のみ受け取るようにしましょう
 ・施主は会葬の御礼状を用意し、お返しは用意しないようにしましょう
 ・通夜では弔問者にお清め(カップ酒、砂糖等)は用意しないようにしましょう

結婚披露宴の場合
 ・会費制で行いましょう

病気見舞いの場合
 ・お見舞いは、1,000円にしましょう
 ・快気祝い(お返し)はしないようにしましょう

その他のお祝いの場合
 ・出産祝い、節句、新築祝いなどは、1,000円にしましょう

「新生活」で香典を出すときの習慣

この新生活運動が根ざした地域では、葬儀で「会社関係」「一般」といった受付案内のほかに、「新生活」という受付が設けられています。

新生活で贈る場合は、一般の香典袋に1000円~2000円を包み、表書き(御霊前)の脇に 「新生活」と記入します。香典を辞退する場合は、わかるように「お返しはご辞退申し上げます」と きちんと記入しましょう

群馬のコンビニ・スーパーでは普通に「新生活 御霊前」と印刷済みの熨斗袋が売っています。

新生活で参列した人は、香典額を1,000円とし、返礼品を受け取らないという習慣があります。

喪家側では、新生活で香典をいただいた場合、お返しを辞退された方には香典返しは不要

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nicholaskさん



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