俳優・今井雅之さん死去 余命3日の宣告から半年

2015年5月28日11時48分  スポーツ報知
  • 大腸がんの治療のつらさを語っていた今井雅之さん(2015年4月30日撮影)
  • 大腸がんの治療のつらさを語っていた今井雅之さん(2015年4月30日撮影)

 俳優・今井雅之さんが28日午前3時5分、大腸がんのため54歳で死去した。所属事務所オスカープロモーションが同日、報道各社にファクスで発表した。

 ◆今井雅之さんの闘病経過

 ▽2014年秋 体調不良のため都内の病院で診察。「腸の風邪」と言われる。

 ▽同年11月 兵庫・西宮市の病院で末期(ステージ4)の大腸がんと診断。余命3日と宣告される。さらに別の病院で「おっきな腫瘍が2つ、3つと小っさいの3つくらい」の大腸一部切除手術を受けた。だが、大腸周辺など複数に「怪しい影があり、転移する可能性が大」と言われる。

 ▽同年12月 抗がん剤治療から免疫療法、食事療法に切り替えたが、歩行困難になり声も出なくなったため、2015年3月25日に入院して抗がん剤治療を再開した。「船酔いに42、43度のインフルエンザがきた感じ。苦しいのは食べれない、眠れない。ねえちゃん(女性と遊ぶこと)はどうでもよくなりました」と副作用の苦しみを告白。

 ▽2015年4月21日、大腸がん治療の影響による舞台降板を発表。

 ▽同30日、1988年初演以来のライフワークである舞台「THE WINDS OF GOD」が1日から上演される東京・新国立劇場で、がん告白後初めて会見。スタイリッシュな装いで登場もほおはこけ、やせた体は隠せず。「ドクターストップ、プラス自分でも舞台に立てないと。今、聞いて分かるようにきついかなということで。自分の判断です。降ろさせてくれと…」。唇をかみ、無念の涙をにじませた。

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