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【大相撲】大関昇進決定の照ノ富士が伝達式 口上で異例の横綱宣言2015年5月28日 紙面から
日本相撲協会は27日午前、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月12日初日・愛知県体育館、中日新聞社共催)の編成会議と理事会を開き、夏場所で初優勝した関脇照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=の大関昇進を正式に決めた。東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で行われた伝達式で、照ノ富士は「今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」と口上を述べた。 照ノ富士は、取り囲んだ多くの報道カメラが放つまばゆいばかりのフラッシュを浴びていた。 正座して使者に頭を下げる。緊張の面持ち。そして口上−。「謹んでお受けいたします。今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします。本日は誠にありがとうございました」。台本には「今後も」ではなくて「これからも」と書いてあったが、直前まで練習していた口上はよどみなく言えた。 平成生まれ初となる大関。新時代到来を印象づける口上だった。過去の口上は「大関の名に恥じぬよう」と、まずは大関として活躍していくことを誓うのが通例。照ノ富士の口上はそこにとどまらず、「さらに上を目指す」。大関昇進の口上で横綱昇進まで触れたものは極めて異例。大関は通過点だと言わんばかりの意欲にあふれていた。 26日の記者会見では「普通が一番。自分の思っていることを言おうかなと思う」と語っていたが、照ノ富士は「普通に」横綱を意識しているということだろう。 「横綱はなりたいって言ってなれるもんじゃない。自分で選ぶもんじゃなくて、神様に選ばれるもんなんで。選ばれるように努力したいと思います」 伝達式後の会見でそう語ったが、一方で横綱は夢ではなくて「今は目標です」と言い切った。どんな大関に? と聞かれても「もっと上を目指して。さっきも言ったっすけど、さらに上を目指して」と繰り返した。 来日したときは幕内の高安が平成生まれ初の三役と騒がれていた。「自分が平成生まれ初の大関になった。みんなの期待に応えられるよう、もっと努力して」と気を引き締める。 6月は堺市で恒例の合宿がある。師匠は「一回くらい泣かそうかな」とニヤリ。大関になっても変わらぬ猛稽古があるならば、神様に選ばれる日はそう遠くないのかもしれない。 (岸本隆) PR情報
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