なでしこＪ、きょうイタリア戦　右足首捻挫のＭＦ阪口が戦列復帰

　サッカーの女子ワールドカップ（Ｗ杯）カナダ大会で連覇を狙う日本代表（ＦＩＦＡランク４位）は、２８日に長野市の南長野運動公園でイタリア代表（同１４位）と国際親善試合を行う。２７日の前日練習で、けがで出遅れているボランチの阪口夢穂（２７）が出場を熱望。Ｗ杯前の最後の試合で、澤との黄金コンビを復活させる。

　１年ぶりに阪口と澤が同じピッチに立つか。右足首を痛めている阪口は、２４日のニュージーランド戦を欠場。けがの状態については「ゲッティング・ベター（良くなっている）。私は出る気満々ですよ」と大阪人らしく快活に言い放った。

　両足から正確なパスを繰り出す阪口は、優勝した１１年Ｗ杯ドイツ大会、銀メダルの１２年ロンドン五輪で、澤とボランチのコンビを組んだ。ともに先発するかは微妙だが、佐々木則夫監督（５７）は「阪口はコンディションが良ければ、控えではなく先発で使いたい」と言及した。

　阪口はニュージーランド戦で決勝点を奪った澤について「いきなり点を取るのは、やっぱりさすがです」と称賛。「一緒に出られたら、澤さんの攻撃力を生かせるようにしたい。私は期待されてないと思うので」。何度も冗談を飛ばしたが、Ｗ杯連覇へ、黄金コンビ復活で勢いよくカナダへ乗り込む。　（青山直樹）