9回適時打を放ったヤクルト:デニング=神宮球場(撮影・塩浦孝明)【拡大】
ルートインBCリーグ、新潟では、長岡市内の6畳一間、家賃4万円のアパートに住んでいた。行きつけの『らーめん酒場どさん亭』で決まって食べるメニューは“選手割引”の500円の日替わり定食。前日、真中監督との初対面では「僕には経験がない。いろいろ勉強したい。アドバイスをよろしくお願いします」と頭を下げた、謙虚な新戦力だ。
「初安打で明日から前向きにいけるのではないか」と真中監督。ハングリー男が、巻き返しのカギを握る。 (佐藤春佳)
前日26日に来日してスタンドで声援を送ったデニングの母・マリーさん(50)「本当に素晴らしい瞬間だった。息子を誇りに思うわ」
ミッチ・デニング(Mitch Dening)
1988年8月17日生まれ、26歳。豪州出身。2005年にレッドソックスと契約後、レ軍傘下のマイナー、米独立リーグなどを経て13年途中にBCリーグの新潟に加入。同年は打率・370で首位打者に輝いた。09年第2回、13年第3回WBC豪州代表。1メートル85、95キロ。右投げ左打ち。年俸360万円。背番号71。
(紙面から)