京都・丹後と尾張弁、エリャー類似 二重母音、遺物にも共通点
京都府京丹後市と市教育委員会は26日、丹後弁と尾張弁の方言の類似性などを調べた事業報告書「丹後・東海地方のことばと文化~兄弟のようなことばを持つ両地方~」の発刊を発表。市内の書店で27日から販売する。
同市大宮町出身で龍谷大の糸井通浩名誉教授や京都文教短大の安本義正学長ら研究者7人が調査を基に執筆。方言と文化・交流の2章で構成している。
糸井氏は両地方の方言について、赤いが「アキャー」、えらいが「エリャー」など二重母音の発声法や文法面で多くが共通することをあらためて確認。なぜ似ているのかは特定できず室町時代後期や戦国時代など領地に伴う一族の移動も検討する必要性を指摘した。
文化・交流の章では古代の土器や銅鐸(どうたく)といった出土遺物、古代米栽培、伊勢神宮との関わり、籠神社(京都府宮津市)の国宝の系図などを基に調べ、各種分野で両地方は深い関係があったことを紹介している。
市と市教委は「方言がなぜ類似しているか分からないため、本年度の途中から3カ年かけて継続調査を実施したい」と発表した。A4判132ページ。千部製作、価格は500円。問い合わせは市教委文化財保護課TEL0772(69)0640。
【 2015年05月26日 21時30分 】