5月17日大阪において大阪府を都にするか、しないかの是非を問う住民投票が行われた。
結果は約一万票の僅差で反対派に軍配が上がったようだ。これで、大阪市は存続すること
になり、大阪が都を名乗る事は無くなった。投票内容も面白いもので、賛成は若者が多く
反対は、お年寄りが多いようだ。また、地域別で見ると大阪の北と南とでは、投票傾向が
違い、北部が賛成、南部が反対が多かったという。賛成に若者が多いというのは、やはり
大阪の公共事業の利権に群がる政治家や役人を断罪したいのと、もっと単純な人間であれ
ば、東京のむこうを張って都という名称になるとカッコいいじゃん、ぐらいに思って投票したか
もしれない。また、お年寄りに反対が多いというのは、お年寄り向けの公共サービスが低下
するという理由であり、このお年寄りの票によって反対派が勝利したという説もあるようだ。
また、南北で賛成と反対が真っ二つに分かれたというのは、北は富裕層が多く、南は生活
弱者が多いという事で、大阪都構想というのは、どうやら弱者には敬遠されるというものの
ようである。今回の住民投票で不思議だと思ったのは、大阪都構想を推進しようとした政党
は橋下の維新の党だけであり、自民、公明、共産、民主などは、すべて反対に回った事だ
った。大阪を乗っ取ろうというのであれば、反日の温床になっている公明、共産、民主など
は喜んで協力すると思うが、なぜか都構想のネガキャンペーンをやっていたようである。
公明党などは、最初の内は都構想に賛成していたのだが、途中で支持母体の創価学会か
ら横槍を入れられ、反対に回ったようだ。創価学会の信者などは、生活苦や、貧困者などが
多く入会していて、それらの人々が組織票をつくっているのだから、橋下の勧める都構想は
あい入れぬ物だったという事なのだろう。また共産党の支持層も労働者階級の人間が
多いので反対しなければならないという事になってしまったと考えられる。とにかくこの二つ
の政党の組織票というのは今回の選挙において、かなりのウェイトを占めていたという事は
確かである。この二つの組織票が無ければ多分逆転していただろう。
保守層が嫌悪する在日にさえ嫌われると都構想。これはいったいなんだったのだろうか。
私は兼ねてより、橋下大阪市長は大阪を都にして日本を分割して、独立させるのではない
かと思っていた。保守的な言動や賛同のパフォーマンスも、敵を欺くためのものであり、大阪
が都になった時点で、手の平を返し大量の移民などを受け入れて、独立の布石を打つと
思っていたが、それなら反日の公明、共産、民主などと歩調を合わせていれば良かったと
思うのだが、どうなのだろう。彼の真意がイマイチ良く分からない。もし橋下の真意が善、悪
の内の悪側であったとしたら、反日勢力を敵に回している事からして、今までとは全く違う
一派だという事も考えられるのではないだろうか。
都構想というのは二重行政を是正するという事で、二重に負担がかかっていた、行政の公共
事業やサービスを無くすという事であるが、これは、たて前であろう。真意は何か裏があるに
違いない。橋下の人間性は彼の著書の記述からも、よく分かる。彼の著書「まっとう勝負」の
中で、彼は次のような事を言っている。「政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最
高峰だよ。それを達成する手段として嫌々国民のために奉仕しなければならないわけよ。」
「ウソをつけない奴は政治家と弁護士にはなれないよ。ウソつきは、政治家と弁護士のはじ
まりなの。」とこんな感じだ。こんな事を言っている人間に誠意なぞ感じるだろうか。彼は部落
民出身だと自ら言っている。故に、このような、ねじ曲がった人間になってしまったに違いない。
部落民で軽蔑されていた自分が大阪という国の王となって、一般市民を支配する事を夢見て
いたのかもしれない。まさに一人勝ちする気だったのではないだろうか。それで、それを
察知した各党が反発したとも考えられる。ああだこうだと推測するより、こう考えたほうが単純
明快でスッキリしないだろうか。さらに彼は外国人移民推進、ヘイトスピーチ規制、在日参政
権付与など、外国人優遇政策をかかげており、ますます大阪を独立させたいという意欲が、
滲み出ているようだ。もしそのような事になったら、華僑に乗っ取られたシンガポールのような
事になってしまうだろう。橋下は華僑のような金持ちを大阪に招きいれて財源を増やしたいと
も考えていたのではないだろうか。
400年前大阪は豊臣家の存亡をめぐって大きく揺れていた。豊臣秀吉の一子秀頼と、その母
淀君が大阪城に立て篭もり、関が原の戦いの際に浪人となった武士を大量に招き入れた。
しかし冬の陣、夏の陣の戦いで最後には滅亡してしまった。今回の大阪都構想は、その浪人
(外国人)を招き入れる前に頓挫してしまったようだ。維新の会も消滅しそうな雰囲気である。
やはり結局都構想というのは橋下本人にしかわからない一般人にとっては無用の長物であっ
たという事ではないだろうか。