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ISが世界遺産の劇場跡で少なくとも20人処刑5月28日 4時18分
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シリア中部の都市、パルミラを制圧した過激派組織IS=イスラミックステートは、世界遺産に登録されているローマ帝国時代の劇場の跡に住民を集め、その目前で少なくとも20人を処刑し、恐怖による支配を強化するねらいがあるものと見られます。
イギリスを拠点に、シリア内戦の状況を監視している人権団体によりますと、過激派組織ISは先週制圧したシリア中部のパルミラ郊外にあるローマ帝国時代の円形劇場の跡で、27日までに少なくとも20人を処刑したということです。
劇場跡には多くの住民が集められていたということで、ISの戦闘員は住民たちが見ている前で、「アサド政権に加担したものたちを処刑する」と述べ、次々に銃殺したということです。
ISはパルミラで政府軍に激しい攻撃を加えて撤退に追い込みましたが、その過程でも多くの住民を処刑していて、シリアの国営テレビは、これまでに女性や子どもを含む400人以上が殺害されたと伝えています。
ISとしては、住民に残虐行為を見せつけることで恐怖心を植えつけ、支配を強化するねらいがあるものとみられます。
また、ISはこれまでにも制圧した地域で遺跡や文化財の破壊を繰り返しており、世界遺産に登録されているパルミラの貴重な遺跡にも危害がおよぶ懸念が強まっています。
劇場跡には多くの住民が集められていたということで、ISの戦闘員は住民たちが見ている前で、「アサド政権に加担したものたちを処刑する」と述べ、次々に銃殺したということです。
ISはパルミラで政府軍に激しい攻撃を加えて撤退に追い込みましたが、その過程でも多くの住民を処刑していて、シリアの国営テレビは、これまでに女性や子どもを含む400人以上が殺害されたと伝えています。
ISとしては、住民に残虐行為を見せつけることで恐怖心を植えつけ、支配を強化するねらいがあるものとみられます。
また、ISはこれまでにも制圧した地域で遺跡や文化財の破壊を繰り返しており、世界遺産に登録されているパルミラの貴重な遺跡にも危害がおよぶ懸念が強まっています。