Updated: Tokyo  2015/05/28 07:09  |  New York  2015/05/27 18:09  |  London  2015/05/27 23:09
 

グロース氏:独国債空売りはタイミング良かったが実践に難点

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  (ブルームバーグ):ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏は自身のドイツ国債空売りの勧めについて、タイミングは良かったが実践はあまりうまくいかなかったと明らかにした。

同氏はジャナスの投資見通しで、「私の有名な、あるいは悪名高きドイツ国債の『空前絶後のショート』取引は時宜を得ていたが実践は必ずしもうまくできなかった」と書いている。「とはいえ、世界的な金融政策の行き過ぎから生まれた機会の最高の例ではあった」と続けた。

15億2000万ドル(約1900億円)相当のジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏は4月21日に10年物独国債の空売りを勧めた。その時の利回りは0.1%前後だったが、その後の1カ月に値下がりし利回りは0.64%に上昇、グロース氏の正しさが示された。しかし同氏は小幅な値動きしか予想していなかったため、アンコンストレインド・ファンドの同期間の成績はマイナス2.5%だった。ジャナス がウェブサイトにデータを掲載した。

グロース氏は低利回りで収益機会の少ない環境では各国の国債利回りの差に着目した取引が有望だとの考えを保持している。米国債を英国債とスペイン国債に対して買い持ちするのが有望かもしれないとの見方も示した。「過大評価の度合いが最も小さいものを選好し、最も大きいものを売るのがよい」と書いている。

原題:Gross Calls Bund ‘Lifetime’ Short Well-Timed Yet Poorly Executed(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ボストン Charles Stein cstein4@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net Josh Friedman, Sree Vidya Bhaktavatsalam

更新日時: 2015/05/28 02:10 JST

 
 
 
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