食って食って食いまくる本ブログを開設して、1年ちょっと。
大変ありがたいことに、開始当初よりもアクセスいただく回数が増えてきた。
「もっと読者さんが増えたらうれしいなあ」
「さらには書く仕事がいただけたらうれしいなあ」
欲というのは留まることがないのだと実感する次第。
四苦八苦しながらブロガー名刺をつくり、厚かましくもそこかしこでお渡ししている。
すなわち。
「食いまくりの私(ブログ内)」と「私本人(実物)」をご存じの方がいらっしゃる、ということになる。
そんな現実を前に、強く思うこと。
「こんなブログ書いているんだから、そりゃあんな見た目なわけだわw
・・・と、思われてなるものか!」
独身30歳。
頭では自分が非モテ系だとわかっている。
見た目も、言動も、“モテ”に近づく努力をしていないし、その努力をどこか小恥ずかしいものだと見下している節もある。
でも本当は、
「こんなブログを書いているけれど、見た目はそれなりにちゃんとしていた、と思われたい!」
(欲を言えば、“きれい”“かわいい”希望だが、それは性格の改善からスタート・・・)
■カロリー制限は無理だった
ちょうど昨年のいまごろ、肥えた自分を見つめることが辛くなり、ダイエットアプリ「あすけん」を活用しはじめた。
非常に優秀なカロリー記録アプリで、その内容については上記記事をご参照いただけたら幸いなのだが、現在もしっかり続いているかというと、「否」である。
理由はただひとつ、カロリーを気にするのがとにかく面倒くさいから。
アプリ内に登録されているメニュー名と摂取量を押せば、勝手にカロリー計算してくれる超・親切設計。
それにもかかわらず、面倒くさくなった。
飲み会で食べたものなんていちいち覚えていられない!
異国料理のメニューのカロリーなんてわからない!
理由という名の言い訳ばかりだ。
※異国料理の例:中華料理「黒猫夜」銀座店さんのスペシャルメニュー(おいしかった~!)
言い訳を挙げればキリがなく、思考が贅肉まみれな自分に嫌気がさす。
そして、運動で痩せよう!という提案にはもちろん「運動は嫌い」という返答をお見舞いだ。
最終的にはもう一人の自分に「じゃあ痩せたいとかきれいになりたいとか二度と言うんじゃねえぞ」と見放されて終了である。
おそらく、原因は「切羽詰っていないから」。
ウェディングドレスを着なきゃいけない、病気を治さなければいけない、ライザップに申し込んじゃった・・・そんな状況にならなければ、いつまでも「まだ本気出してないだけ」と言い続けるのだろう。
■本気出し渋りーズに薦めたい「糖質制限」・・・学ぶならこの本で!
カロリー制限は面倒くさい、運動も続かない、ライザップに行く金はない。
そこで辿り着いたのが、糖質制限という新たな道だった。
(おいしそうなお肉の写真が満載の)人気ブログ「Blog@narumi」のnarumiさん、「たのっちのぶろぐ」のたのっちさんが実践なさっていることもあり、なんとなく気になっていたのだ。
それでも、「お肉に白米は欠かせないし、ビールも日本酒も甘いものもアメリカンも我慢できぬ」という理由で見て見ぬふりをしていた。
※参考:東銀座の「喫茶アメリカン」
しかし、だ。
先日同窓生たちと集合写真を撮り、己の顔のデカさに驚愕!!
糖質制限にチャレンジするなら、危機感を持った今しかない、と手に取ったのが「マンガで分かる肉体改造 糖質制限編」である。
マンガで分かる肉体改造 糖質制限編 (ヤングキングコミック)
- 作者: ゆうきゆう・原作,ソウ・作画
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2015/02/23
- メディア: コミック
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主人公のおデブ・藤室勝人(ふじむろかつと ※読み方を変えれば、とうしつかっと)、
美人すぎる女医・野中薔薇、
毒舌ナース・あやめちゃん、の3人のやりとりを通して、糖質制限の基礎を学ぶことができる。
よくある「マンガで分かる●●」の類が非常に教科書的であるのに対し、「おもしろいギャグマンガ」として一気に読めるのが何よりの魅力。
読み終えるころには、なんとなく「糖質制限生活」の全体像が把握できてしまう。
ご存知の通り、炭水化物と甘いものを断つというのがシンプルなルール。
肉・魚・葉物野菜・卵・チーズなどは大いに食べていいし、アルコールも(ビールと日本酒は敵となるが)OK。
マンガのなかでは何を食べてよいか、悪いかという話に加え、「なぜ糖質をカットすると痩せるのか」というそもそもの話や、糖質とは切っても切れない糖尿病のこと、コレステロール値のこと・・・くだらないギャグを挟みながら、体内で起こっているメカニズムについていろいろ解説してくれる。
(擬人化にあたりインスリンが「禿げたおじさん」になっていたせいか、わかりやすいだけでなく、記憶に残りやすかった)
本によれば、成人は1日に300g程度の糖質を摂取してしまっているそうだ。
これを60g程度に抑えることを目標にする。
食材・献立選びの目安は「100gあたりの糖質(炭水化物)が10~20gかどうか」がポイントだ。
ただ、「今まで摂取していた300gという量から少しでも減らせていれば、それも十分“糖質制限”」という考え方を提示してくれており、ストイックな印象は皆無!
全編を通して、「あまり肩ひじ張らずに気軽に取り入れてみませんか」というムードがあり、「痩せたいけど、そこまで本気ってわけじゃないんだよなァ~」という、本気出し渋りがちな方にもおすすめしたい。
■名言がたっぷり!
マンガであることを存分に活かした、スカッとする名言がさく裂するのも本書の大きな魅力。
糖質制限の話をすると、
「えー 私にはムリだなー だっておソバ大好きだから・・・」
「俺 ラーメンだけはやめられないから できないわー」
っていう人が必ずいるのよね。(略)
じゃあ ソバやラーメンは食べてもいいから 他の糖質やめればいいじゃない!
聞いてもない『私の大好きな炭水化物トーク』をされることまでは何とか耐えるけど!
それを理由にオール・オア・ナッシングで糖質制限をしないと言われると、つまんない話聞かされた分、余計ハラが立つわ!
糖質制限すると、アメリカンのサンドイッチが食べられないからなァ~・・・
と思っていた心が、ズキリ・・・。
「糖質制限?何でもバランスよく食べることが大切なんだ。(中略)」
(と、みんな言うけれど)
実際の糖質制限は『通常一日300gほどの糖質摂取量を減らす』というだけ!(中略)
『糖質量が多めのもの』を控えるだけで、他はバランスよく食べている!(中略)
『バランスよく』がモットーなら、糖質制限という食事方法もバランスよく試してみなさいよ!
これだけ堂々と言い返せたら、気持ちいいだろうなァ・・・と、ふせんをペタリ。
そして最後には、ダイエット以外のすべてに通ずるこんな言葉が。
とにかく糖質制限について話すたびに
「でも私は○○が好きだからできなーい」
「◇◇って聞いたから 糖質制限はちょっとなぁ」
という人は多いもの。でもフロイト・ユングと並んで『心理の三大巨頭』とされるアドラー先生によると
「人間は目的のために理由を作り出す!」
とされているわ!
カロリー制限の言い訳をしていた自分の姿が脳裏に浮かぶ。
そして食に限らず、何かと台詞のアタマに「でも」をつける「デーモン女」である自覚があるだけに、この言葉は実に、心に響いた。反省。
■とにもかくにも、実践中
ゴールデンウィーク明けに本を読み、糖質制限をはじめてから、約3週間。
「まぁ、無理せず生活に取り入れてみてよ」という気楽な本書の温度がよかったのか、すんなりと糖質をカットすることができている。
もともとは、身長162cm、体重50~54kg。
暴飲暴食、たまに断食という生活ゆえに、体重上下動が半端なかったのだが、開始1週間で振れ幅が小さくなり、現在は50~51kgを推移している。
驚くべきは、糖質はカットしているものの、以前と変わらずかなりの量を食べているということ。
まだまだガッチリ体型ではあるが、もう少し食を細くすれば、夢の40kg台に・・・(それができないんだけど)。
お菓子に手を付けなくなったことにも、びっくり。
チーズがOKということでQBBチーズをよくいただくのだが、それがおやつ代わりになった。
無理をしているわけではなく、自然と甘いもの欲求が起こらなくなったのだ。
卵が奨励されているのもありがたく、今なら板東英二さんの気持ちもわかる。
ゆで卵は、うまい!安い!簡単!
毎日幸福感と共に1~2個のゆで卵をいただいている。
いまの自分には、ヨード卵光、いや、それ以上の卵を買い与える価値がある!
思っているほど苦ではなかった糖質制限生活。
ご興味をお持ちの方は、まずマンガを一読されてみてはいかがだろうか。
私は少なくとも、夏の健康診断まではこの生活を続けます。
今週のお題「最近おもしろかった本」