【ソウル聯合ニュース】ドーピング(禁止薬物使用)違反で今年3月に国際水泳連盟(FINA)から1年6カ月の選手資格停止処分を受けた北京五輪競泳の金メダリスト、朴泰桓(パク・テファン、25)が来月1日から練習を再開する。国民体育振興公団が27日発表した。
朴は資格停止処分を受けて以降、競泳用の50メートルレーンのあるプールを確保できず、全く練習できなかったという。処分を受けた選手が公共施設を使用できるかについて議論が起こったためだ。
ただ、世界反ドーピング機関(WADA)の解釈では、一般人が利用する施設であれば一般人として使用できるとされる。
このため朴は、ソウルのオリンピック水泳場が運営する選手育成プログラムに会員登録し、会員としてプールを使用することになった。オリンピック水泳場を運営する国民体育振興公団は、同プログラムに参加する会員の保護者全員から同意を得たと説明している。
朴は仁川アジア大会開幕直前の昨年9月初めにFINAが実施したドーピング検査で、WADAが禁止薬物とする男性ホルモンのテストステロン成分が検出された。朴側は同大会の約2カ月前にソウルの病院で健康管理などを受けたときの注射に禁止薬物の成分が含まれていたと説明している。
資格停止は朴の尿のサンプルを採取した昨年9月3日に始まり、来年3月2日までとなる。仁川アジア大会で獲得した銀メダル1個と銅メダル5個も剥奪された。
朴は2008年北京五輪の競泳男子400メートル自由形で韓国競泳初の金メダルを獲得している。