社長になった僕
僕はパティシエのU-Zです。
正確には・・・
現在、スイーツスクールの講師をしながら
一流パティシエを目指しているU-Zです。
前回の続きです。
自分でも経営ができるのではないかと思った僕は
T氏に「この会社を僕に譲ってほしい」
と懇願した。
振り返ると、なんて恩知らずなんだと思うが
そんな申し入れをT氏は、一つ返事で受け入れた。
あんなに苦労して創った会社なのに・・・
T氏はひとつだけ提案した。
「私が会長として、しばらく経営を支えた方が
いいのではないか?」と・・・
僕は迷わずその提案を断った。
今でも、思う。
あの時の僕は、完全に調子に乗っていた。と
こうして社長になった僕は、自社で経営していたBarで
社長就任パーティを行った。
パーティでは、自分の手作りケーキを
従業員に振舞った。
みんな、とても喜んでいた。
楽しくてたまらなかった。
今まで何の取り柄もない僕がトップに立った。
僕は完全に有頂天になっていた。
しかし、そのパーティの約半年後
そんな僕から一人また一人と従業員が去っていった。
気がつくと15名いた従業員が全員辞めていた。
会社に残ったのは、僕だけだった。
当然、一人では売上があがらず、
その後しばらくして、会社は倒産した。
そして、僕には、多額の借金だけが残った。
続きはまた。
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