(cache) 月刊 現代農業2013年7月号 静電噴口なら薬液量は半分以下
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●巻頭特集 限界突破トウモロコシ

巻頭写真

農家に大人気のトウモロコシ。
この夏は、おいしいものを
いっぱいとって、じゃんじゃん売りたい。
トウモロコシの潜在パワーを引き出す技術から、
まるごと活用術まで一挙公開。

「トウモロコシは追肥と水でとる」コーナーより

味の決め手は収穫10日前の追肥

岐阜県恵那市・篠原和子さん

毎年、1万本が家の前で完売

 近所では「トウモロコシ屋さん」で通っている篠原和子さん(67歳)。3月号「発芽名人」でも紹介したとおり、毎年1万本のトウモロコシをつくって、すべて家の前の道路脇で売り切ってしまう。

 シーズンが来ると、待ってましたとばかりにお客さんが次々にやってきて、1日平均400〜500本売れるのだ。「ここのトウモロコシは本当においしいの」「もうブランド品!」。美味しさの秘訣は、どうも追肥の仕方にあるらしい。

3回目の追肥で味が変わる

 和子さんの追肥時期は決まっている。1回目は本葉5枚目の頃。トウモロコシは肥切れすると極端に弱るので、勢いをつけてやるためだ。2回目は本葉8枚目の頃。この時期に茎を太くしておかないと、しっかりした大きな実にならないからだ。そして3回目は収穫10日前。これが味をよくするための決め手になる。

「私のトウモロコシ、この最後の肥料をやるから美味しいの。皆さん、もったいないからって、最後はやらないんだけど、これをやるのとやらないのでは全然違うのよ」

 実がプリップリでジューシーで、甘くてとびきり美味しいトウモロコシができる。

味をよくするための追肥のやり方
株元から少し離れたところにマルチを破って肥穴を作り、肥料を入れる
株元から少し離れたところにマルチを破って肥穴を作り、肥料を入れる

「半熟状態」の実が美味

 収穫10日前の追肥がどうして味をよくするのだろう。

「私もね、いろいろ試してみてわかったことなんだけど……」という和子さんの見解はこうである。

 トウモロコシは実が肥大してくると、どんどん生殖生長に傾いていく。すると、一粒一粒の実(タネ)が小さく締まっていこうとする。つまり硬くなる。そうなると味が落ちてくる。でも、ここで肥料をやると、株はもう一度、栄養生長に傾いてくる。すると、実は熟れる時期が遅くなり、硬くならずに半熟状態になる。こういう半熟状態のトウモロコシの実は、とびきり美味しい――。

「私はそうやって考えているんだけど、とにかくやってみると本当に違うんだから」

 ちなみに、和子さんが追肥に使っている肥料は、溶けやすくてすぐに効く速効性の硝加安(18―0―18)。これを、粉のまま1株ずつ株元に2つまみ分くらい入れてやる。雌穂のひげ(絹糸)が出てから21日目を収穫の目安にしているので、ひげが出て10日目辺りが追肥のタイミング。それでとびきり美味しいトウモロコシになるそうだ。

「田舎の本屋さん」のおすすめ本

現代農業 2013年7月号
この記事の掲載号
現代農業 2013年7月号

特集:限界突破のトウモロコシ
生育診断&追肥で挽回/リビングマルチで夏もへっちゃら/ブドウの摘粒革命/半自動薪割り機を開発/追加哺乳、哺乳期間延長で子牛が変わる/刈り払い機の刃が長持ち/忙しい夏に簡単袋調理/TPPには断固反対 ほか。 [本を詳しく見る]

現代農業2013年3月号 現代農業2013年3月号』農文協 編

特集:発芽名人になる 2
元肥一発肥料に動きあり/野菜産地ですすむ 不耕起栽培/巨大化した樹をコンパクトに 低樹高への道/簡単、ヘルシー 野菜寿司/新規就農は「加工」がねらいめ/大震災をバネに夢を実現 米粉麺にピーンッときた/放射性セシウム吸収の実態と要因 ほか。 [本を詳しく見る]

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