2015年5月20日19時26分
トップアスリートの強化拠点である「味の素ナショナルトレーニングセンター」(NTC)=東京都北区=で4月に行われたハンドボール男子日本代表の合宿中に、主力8選手が、禁煙の宿泊棟(アスリートビレッジ)内のベランダで喫煙し、日本オリンピック委員会(JOC)から無期限の宿泊停止処分を科されたことがわかった。日本ハンドボール協会は8選手を、少なくとも3カ月間代表から外すことを決めた。禁煙を促し、読書、奉仕活動などの更生プログラムに従事させる。
関係者によると、ハンドボール男子代表では、NTC内に喫煙所があるにもかかわらず、ベランダでの喫煙が2011年ごろから常態化していた。JOCは昨年末、「2020年東京五輪に向けてこれから多くの未成年もNTCを利用し、火事の心配もある」として、各競技団体に喫煙所以外での禁煙の徹底を通達。違反者には宿泊施設の利用を制限する罰則を導入した。適用は今回が初めてとなる。
ハンドボール男子代表は、昨年のアジア大会で過去最低の9位に終わり、11月のリオデジャネイロ五輪アジア予選に向けて岩本真典新監督のもとで再出発したばかり。日本協会は、同監督や男子強化本部の幹部にも厳重注意処分を科す。
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