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 名古屋市の女子学生(19)が、高校在学中に同級生ら男女2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとされる事件で、宮城県警は26日、被害に遭った男子生徒が当時「(2人とは別の同級生が)女子学生から白い粉末をなめさせられているのを高校の教室で見た」と県警に説明していたことを明らかにした。

 県警によると、タリウム中毒と診断された男子生徒が2013年、仙台南署に被害相談をした際に署員が聞いていた。署員は調書や捜査報告書に証言の内容を記さなかった。捜査幹部は「結果として容疑者に結びつかなかったのは事実。今後、検証する必要がある」と説明した。

 女子学生は高校2年生だった12年5月27日ごろから6月上旬ごろに高校の教室で男子生徒にタリウムを飲み物に混ぜて飲ませたなどとして、再逮捕された。