インドネシア前大統領、韓国に未来志向を呼び掛け

インドネシア前大統領、韓国に未来志向を呼び掛け

 インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ前大統領は22日、朝鮮日報のインタビューに応じ、「インドネシアは過去10年間に主要20カ国(G20)で中国に次ぐ高い経済成長率を記録し、経済成長と民主主義に同時に成功した」と評した。ユドヨノ大統領は同国初の大統領直接選挙で選出され、2004年から10年間在任した。

 第10回済州フォーラムに出席したユドヨノ前大統領は「インドネシアは経済成長と民主主義を困難であっても同時に追求しなければならないという事実を学んだ。独立直後には民主主義を追い求める余り、経済を失い、スハルト政権は経済を追求する余り、国民の権利を制限した」と述べた。その上で、「政治は騒々しいのが普通で、インドネシア国民はデモも好む」とも語った。

 1800年からオランダの植民地統治を受けたインドネシアは、1945年8月17日に独立を宣言した。その後4年間、オランダと独立戦争を戦った。ユドヨノ前大統領は、最近には反オランダ感情は薄らぎ、二国間関係も正常化の途上にあると説明した。その例として、2005年のインドネシア独立60周年記念式典に当時のオランダ外相が出席し、独立運動を弾圧したことを謝罪した点を挙げた。最近オランダの裁判所は独立戦争当時のインドネシアの犠牲者に賠償を行う責任があるとの判決を下した。

 ユドヨノ前大統領は、韓国に過去ばかり見るのではなく、未来を見つめるべきだと助言する一方、「日本政府は韓国人の傷を癒すために何かをすべきだ。それが賢明だ」とも述べた。その上で、「苦痛を直接経験した世代は忘れることも許すこともできないが、次の世代は忘れなくても許すことはできる」と呼び掛けた。

済州=ヤン・モドゥム記者
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