習主席は演説の3分の2を「友好」の強調に費やした。習主席は「隣人は選べても、隣国は決して選べない。中国は両国関係発展を高く重視している。中日関係が歴史的な風波を経験しても、中国の基本方針は変わっていない」と強調した。また、「中日友好の基礎は民間にある。両国関係の将来は人民の手にかかっている。両国の若者がまいた友情の種が森のように茂るようになるべきだ」と青年層による交流を訴えた。
しかし、歴史問題については断固とした態度だった。習主席は「今年は抗日・反ファシスト戦争勝利70周年に当たる。日本が軍国主義による侵略の罪を隠し、歴史の真相を歪曲(わいきょく)することは受け入れられない。軍国主義による侵略の歴史を歪曲、美化しようとする試みは、正義と良心がある日本人にもい受け入れられないだろう」と述べた。習主席は「歴史を刻むのは未来を開くためであり、戦争を忘れないのは平和を守るためだ」とも語った。
中国共産党の機関紙、人民日報は同日、習主席の演説をトップ記事で伝え、「中日友好」という文字を見出しに取った。これまで人民日報は対日批判に紙面を割いてきた。日本の朝日新聞は、習主席の歓待は予想を超えるものだったとし、今年9月の中国の抗日戦争勝利記念式典に安倍首相の出席を求めるための布石ではないかと伝えた。
習主席は演説に先立ち、二階総務会長と約10分にわたり立ち話をした。今年2月に二階総務会長が1400人を率いて訪韓した際に朴槿恵(パク・クンヘ)大統領による講演はなかった。訪中団3000人は21日、「ポスト習近平」と取りざたされる胡春華・広東省共産党委書記と会見。22日には李金早・中国政府観光局長とも会った。胡書記は日本企業の広東省への投資を求めた。