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“問答無用の収奪地獄”が再び始まる!全国の末寺が戦々恐々としている。6月5日の臨時宗会で、日顕宗
が次の節目としている「平成33年」に向けた事業の概要が決まったが、その内容が波紋を呼んでいる。
―御影堂でも非難囂々―
末寺に配られた院達(6月5日付)には、臨時宗会での決定事項が記されている。それによると、この宗会
をもって、日蓮大聖人の御生誕800年を慶祝する記念局が設置され、2021年(平成33年)まで記念事業を行
うことが決まった。その記念事業の中でも、とりわけ住職連中の話題に上がっているのが、「総本山三門大改
修、五重塔・諸堂宇修復工事及び関連事業」(記念局の規約)である。
昨年、工事を終えた御影堂改修の際は、末寺や法華講が苦悶にあえいだ。御影堂の改修を目玉にして実施し
た「特別供養」は、フタを開ければ、御影堂以外の塔中坊の建て替え工事が相次ぎ、結果、費用がかさみ、当
初、計画していた3回(2006年~08年)の供養では足りず、4回目を強行。最終的に総額120億円も絞り上
げた。これには、法華講幹部も怒りを爆発させていた。坊主や法華講幹部の頭によぎるのは、この「特別供養」
の悪夢の再来である。
今回も、三門、五重塔だけではなく、「諸堂宇修復工事」「関連事業」などと事業の詳細が、うやむやにな
っている。これでは費用は青天井だ。また、規約では、供養について「僧侶、寺族及び檀信徒の御供養は、随
時に受納する。但し、時に勧募を必要とする場合は、常任委員会に置いて勧募の方法等を検討し、総裁(=日
如)の裁可を受けて実施する」と、これまた“玉虫色”の表記である。
宗門関係者は、この事業の中に、本年2月、屋根がベコベコに歪み、無残な姿を晒している奉安堂の修復も
含まれるのではないかと見ている。そうなれば、これだけで億単位の事業に膨れ上がる。
―繰り返される悲劇―
これまでも宗門は、日顕の時代から、信徒を“金づる”としか見えない収奪を、幾度となく繰り返してきた。
「六万塔」名目で21億円集めたのは、1994年(平成6年)のこと。「六万塔」といっても、高さはわずか6㍍、
建設費用は4千万円程度の単なる石碑に過ぎない。20億円以上が他に流用されたというわけだ。名称の由来も
噴飯もので、「平成『6』年」「『6』万登山」の語呂合わせという、いい加減極まりない代物だった。
98年(平成10年)は、「客殿」を理由に41億円を収奪した。日顕は、建築の専門家が“柱の補強のみで十分”
とする診断を無視、大客殿を破壊した。その後、わざわざ「客殿」を建てた。しかも客殿は、工事中から次々
と工程を変更したばかりか、完成後も随所に不具合が生じ、浪費が相次いだ。極めつけは、2002年(平成14年)
「奉安堂」による168億円もの大収奪であろう。醜い嫉妬に狂った日顕が破壊した正本堂は、解体費用だけ
で50億円。その代わりに立てたのが、信徒用のトイレや雨天時の待機場所もない、僧俗別の象徴「奉安堂」で
ある。
供養に対する締め付けも、年々、強まるばかり。法華講委員長の永井は、「一人残らず供養に参加させる」
「これから入信してくる人、御供養受付の前日に入信する人にいたるまで、御供養する資格がある」(大白法」
2011年6月16日付)と、新入信者であろうが、容赦なく供養させるよう檄を飛ばしている。さらに、小中学生
に対しても、「今から計画をしっかり立てて、積極的に取り組みましょう」(「大白法」同年5月16日付)と
供養を持ち掛けているのだから、耳を疑う。
今回は一体、どんな収奪地獄が始まるのか。末寺が戦々恐々となるのは無理もない。日顕“収奪”宗の暴徒
は止まらない。
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