榊原謙
2015年5月26日23時13分
ホンダは26日、4月に売り出した軽自動車のオープンカー「S660」の工場を報道陣に公開した。いま注文しても納車まで半年待ちという人気に応えるため、昼休み返上や残業で1日の生産台数を計画より2割増やした。それでも手作業が多いため、48台しかつくれないという。
生産を受け持つのは子会社八千代工業の四日市製作所(三重県四日市市)。八千代の笹本裕詞社長は「さらなる増産は部品の調達増なども必要で簡単ではない。一気に生産を増やすのではなく、いい車を長くつくるのも重要」と話す。
S660のような趣味性の高い車は、長く安定的に売れるわけではなく、初期投資を抑えたいのがメーカーの本音。八千代では、通常はロボットに任せる部品の溶接工程に手作業を多く採り入れ、大規模な設備投資をしないで済むようにした。車体組み立ても、既存の軽トラックやバンのラインを使っている。
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