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イラクに円借款 住民生活再建へ880億円余
5月26日 7時07分

イラクに円借款 住民生活再建へ880億円余
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イラクで、政府軍が過激派組織IS=イスラミックステートの支配から奪還した地域などで住民の生活再建を支援しようと、日本が880億円余りの円借款を供与することになり、署名式が行われました。
イラクの首都バグダッドで25日行われた署名式では、日本大使館の長岡寛介公使とイラクのゼバリ財務相が、日本から880億円余りの円借款を供与する交換文書に署名しました。
今回の円借款を活用して、イラク側は、比較的治安が安定している南部などでの電力不足を解消するため国内最大の変電所を造るほか、政府軍が過激派組織ISの支配から奪還した地域で住民の生活再建を支援するため移動式の変電設備を購入するということです。また、北部のクルド人自治区では下水道の施設を整備するということです。
イラクでは去年以降、政府軍とISとの激しい戦闘で多くのインフラ施設が破壊されているうえ、国家の歳入が石油価格の下落で激減しています。
ゼバリ財務相はNHKに対し、「われわれはISやテロリストとの戦いのほか厳しい財政状況にも直面しており、こうした日本の支援は大変ありがたい」と述べました。
一方、長岡公使は「イラク政府は今、テロリストとの戦いの最前線にあり、国民が必要とする経済社会サービスを十分に提供できないので、日本としてイラク政府の努力を補いたい」と話しています。

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