山下周平
2015年5月25日15時06分
あるスポーツ競技の「聖地」と呼ばれる施設が岡山にある。行政がつくった施設が閉鎖され、国内ではまだ少ないプロ選手が地元の人らと協力して整備した。「世界一」をめざす子どもたちも集い、汗を流している。
■プロ選手と接しながら練習
その競技の施設は、岡山市中心部から南西へ車で約30分のところにある。「山田グリーンパーク・スケート場」。アグレッシブインラインスケートの聖地ともいわれ、約1100平方メートルのスケート場に高さ3メートルの斜面、高さ1・5メートルのジャンプ台を備えている。
「重心が後ろにいきよるよ。もっと、つま先側に体重を移して」。ヘルメットをかぶり、ひざ当てをした子どもたちに向けて声が飛ぶ。指導するのは全国で十数人しかいないというプロ選手の一人、金島総一郎さん(28)=岡山市。施設を管理する競技団体の代表でもある。
円筒を半分に割ったような「ランプ」の縁を右足のブーツの縁だけで滑る技を練習した片山昂(のぼる)さん(9)=同=は「どこが悪いかすぐに教えてくれます。もっと練習して、世界一になりたい」と目を輝かせた。
週末には、片山さんのような小学生ら3歳~60代の約60人が岡山、兵庫や広島から集まる。金島さんのほか、3月に米国のフロリダであった大会でアベック優勝した後藤祐斗さん(21)=岡山商科大=や東千尋さん(18)=環太平洋大=らプロ選手5人も練習しており、世界レベルに接しながら技を磨ける魅力もある。
道路や歩道、公園といった人の行き交う場所で練習すると、迷惑をかけたり、事故につながったりする恐れがある。アグレッシブインラインスケートに悪い印象を持たれないためにも、金島さんは「ここで育った選手がどんどん活躍してくれれば、見方が変わっていくはず」と期待する。
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