|
|
今日、世界は新しき安定の国際秩序を求めている。平和を願う《庶民の声》の結集、そして《市民の連帯》が、ますます強く求められている。
大切なのは「人間」である。「市民」である。人間主義の市民の世界的輩出である。私どもこそ、世界を変えゆく《先駆》なのである。
もはや、《もの言わぬ大衆》であってはならない。
一方通行の受け身に甘んじてはならない。
たとえ一人であっても、言うべきことは言い、抗議すべきことは抗議していく。
これこそ真の「人間」である。
そうした主体性のある個人の連帯が、新しき時代の扉を開ける《カギ》である。
カズンズ氏はさらに、こうも述べられている。
――だが「人間同士の新たな結びつき」を創出しようとすれば、自分たちの集団エゴを「永久保存」しようとする人々からの反発は、避けられない。
閉ざされた世界の利益にこだわる勢力との対立が、必ず起こってくるであろう。
そのとき、この「対立」のなかで勝負を決するものは何か。
それは「庶民の声」である。
このときにこそ、その真価が発揮される。
これがカズンズ氏の洞察であり、期待であった。
そこで、氏は続ける。
「いま庶民が必要としているのは、自分の感じること、言いたいことが全世界の前進を助けられるという確信のもてる励ましです」と。
まさに、このとおりの「励まし」を、日々、私どもは重ねている。
カズンズ氏ご自身も、最後まで「庶民の心」に生きぬかれた。偉大な友人であった。
【「三・一六」記念全国青年部幹部会・第六回中部総会 平成三年三月十二日(全集七十六巻)】
|
|