国内の野球用品市場でシェアトップのミズノは、チーム数が減少傾向にある社会人草野球の需要の掘り起こしに乗り出している。
「朝活CUP」と銘打って、平日の出勤前の時間を使った草野球大会を東京都心で開催。決勝戦は「明治神宮野球場」(東京都新宿区)で行い、野球用具も貸し出し手ぶらで気軽にプレーできるのを売りに参加を呼び掛けている。
3回目となる今年は7月1日から水曜日と金曜日にトーナメント方式で開催する。試合時間は午前6時半から8時まで。決勝戦の9月21日までは明治神宮外苑軟式グラウンドを使う。参加費は1チームにつき3万円(税込み)。参加費には球場使用料や審判費が含まれているため、面倒なグラウンドと審判の手配はいらない。
敗者トーナメントも設け、最少でも2試合楽しむことができる。球場近くにはミズノの簡易店舗「やきゅう基地」があり、野球用品を提供する。また、全チームにミズノの最新バット1本を貸与する。募集の締め切りは6月19日。64チームまで受け付ける。
全日本軟式野球連盟によると、2014年度の社会人を対象にした一般チームの登録数は3万1869チームで、ピーク時の1986年度から約20%減少。ミズノは「大阪など他の大都市でも開催し競技人口増加につなげたい」(広報)と話している。
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■ミズノ
【創業】1906年4月
【資本金】261億3700万円(2014年3月31日現在)
【売上高】1870億円(15年3月期)
【従業員数】5288人(14年3月31日現在)
【事業内容】スポーツ用品の製造・販売など