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世耕官房副長官 日高川で国政報告

2015年4月28日
首相の訪米等について報告する世耕官房副長官

 世耕弘成内閣官房副長官が26日、日高川町で国政報告会を開き、安倍晋三首相の訪米やAIIB(アジアインフラ投資銀行)について話をした。安倍首相は今回の訪米で、戦後70年の節目に歴代首相初となる上下両院合同会議で演説を行う予定。これについて世耕氏は「同盟強化が最大の主眼」とし、草案を考えた1人としてサプライズもあることを明かし、「必ず日米の信頼、同盟の強化につながるスピーチになる」と自信をのぞかせた。


 世耕氏の日高地方入りはことし2月22日以来で、その際、日高川町は回れておらず、今回は自身が県アーチェリー協会の会長を務めていることもあり、国体の競技会場となる南山競技場の視察も兼ねて訪れた。しかし、東京からの飛行機がトラブルを起こして到着が遅れたため、競技場の視察は中止。日高川交流センターでの国政報告会には、川辺、中津、美山の後援会各支部から会員ら約100人が参加した。


 世耕氏は安倍首相の訪米について、目的は「安倍総理とオバマ大統領の個人的な信頼関係の構築、日米同盟の強化、安倍総理の人柄を全アメリカ国民に知ってもらうことの3点だ」とし、通例のワシントンだけに留まらず、ボストン、サンフランシスコ、ロサンゼルスの4都市を回る異例の長期日程を説明。目玉は首脳会談翌日の上下両院合同会議での英語によるスピーチで、「安倍総理が日米の和解をキーワードに、これまでともに世界の経済をリード、アジアの安定に貢献してきたことを強調し、さらに両国の未来に向けてさまざまな手を打つことを約束する」と述べ、草案づくりの中心として、演説会場で感動のサプライズ演出があることも明かした。


 このほか、中国主導のAIIBについては、「日本とアメリカはもう少し、開発途上国に対する公平な融資システムが本当に保たれるのかどうかを慎重に見極めたい。一方で、日米は自分たちが中心であるアジア開発銀行について、環境対策などこれまで厳しすぎた融資要件を見直す反省も必要」などと述べ、日高川町には地方創生、林業の時代の再来に向けた地域の取り組みを求めた。


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