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日蓮大聖人の仏法は「立正安国論に始まり、立正安国論に終わる」と言われています。
では、この『立正安国論』には一体何が説かれているのでしょうか。
一見、その激しい言葉から「日蓮は好戦的だ」という人もいるようですが、果たしてそうなのでしょうか。
日蓮大聖人は、災難及び戦争が起る理由として次のように述べています。
「世皆正に背き、人悉く悪に帰す。故に善神は国を捨てて相い去り、聖人は所を辞して還りたまわず。
是を以て魔来り鬼来り、災起り難起る。言わずんばあるべからず。恐れずんばあるべからず。」(立正安国論 17頁)
この文を大石寺第二十六世日寛は災難の起こる原因を説く文として整理していますが、
災難の最たるものとして戦争をとらえるならば、より問題がはっきりしてくると思われます。
日寛文段を引き合いに出したのは、視点をはずさないためです。
しかし、それに安住するのではなく、もっと今日的な問題意識で考えていきたいと思います。
まずこの文には三つの視点が示されています。その三点とは、
1、「善神捨国」 …万民の業感に由る故(日寛)。 = 民衆自身の活力、生命力の低下。
2、「聖人辞去」 …国王の理に背く故(日寛)。 = 政治に道理が立たない。→ 力の論理。
3、「背正帰悪」 …誹謗正法に由る故(日寛)。 = 民衆に活力を与える法、哲理の排除。
以上ですが、一つ一つ考えていきましょう。
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