クロスロード <ミュージシャン さだまさし> 2015.05.23


とある喫茶店。
ある人物の話題で盛り上がる学生たち。
40代とかそこらへんの人だと隠したがる人とか結構…。
うちなんて母親が一緒にしないで!って。
そんな暗くない私。
学生たちを熱くさせているその人物こそ…。
ただ今ゆっくり香港旅行なんてとんでもない!空港から直行でまずは市内ロケ。
夜にはコンサートもこなし更に日付も変わろうかという時間からは…。
香港さん!
(一同)いらっしゃい。
今年で10年目となる冠番組。
深夜ラジオを彷彿とさせる軽妙なトークに今どきの若者たちもすっかり虜。
たくさんのおハガキをちょうだいしておりますけどもねどんどん読んでまいりたいと思います。
「深夜に生放送なんて体に悪いことをされていますがどうぞいつまでも私の目標でいてください」。
ホントに体悪いですよ。
香港でコンサートを聴いていただくとは思わなかったですけども33年ぶりこの33年間何をしてたかって私は借金を返してました。
デビューしてから42年。
世に送り出したヒット曲は数知れず。
彼の歌とともに青春時代を送ったファンたちも今や60代。
リタイアの声が聞こえる年齢です。
ところがそれに逆らうように彼は新たに挑もうとしていました。
入場できるのは30歳以下だけ。
題してU−30コンサート。
会場はキミたちのために新しくさだまさしを作るわけではないしふだんからこうやってるんだけどキミたちはこの俺をどう思うって。
見てきた景色も価値観も違う親子ほど離れた若者たちとの真剣勝負。
果たしてその結果は!?おはようございます。
本番2日前U−30コンサートへ向けてのリハーサルが始まりました。
ともに挑むバンドメンバーは同世代のいつもの面々。
ハーッ!
(笑い声)情けないでしょ。
情けないな。
情けな〜い。
最低。
パーカッション!って感じのかっこよくやらないと。
はい。
それもこう後押しするような。
島村さんを後押しするような派手な…。
何叩いてもいい。
わかりました。
どんなに小さなステージだろうが相手が若者だろうが決して手は抜かない。
そうまでしてなぜ今さださんは30歳以下にこだわるのでしょうか?その叙情的な世界は社会現象にもなったほどでした。
昔は隠れまさしとか隠れさだとかあんなもの聴いてるヤツは暗いヤツだとかタモリさんとかに結構言われたんだよね。
さだまさし暗いよねとかあんなのイヤだよねとかって言ってるヤツ同士がコンサートで会うみたいな。
お互いにバツが悪いみたいな。
そんな隠れさだたちも今や60代。
さださん自らも大御所と呼ばれる存在となりました。
しかし歳を重ねれば重ねるほど…。
毎年自分のなかで区切りはあるんだけれども年齢を考えてひとつ40周年が過ぎて4,000回コンサート…ソロ4,000回っての過ぎてもう還暦も過ぎてってことになると本当にこの流れでいいのか。
ここは頂上なのか5合目なのか。
もう一回確認しようという今そういう時期ですね。
自分を揺さぶらないと…。
お釣りで生きちゃいますから。
さだまさしみんな知ってますし500何十曲作ってくるともう新曲はいらんだろうと思いますし。
だからそれをあえて第二楽章っていうもって回った言い方したんですけど。
行きますか。
(一同)行きましょう。
すみませんお待たせしました。
今をさかのぼること3年前。
さださんが深夜の番組終了後に10時間かけてもどうしても駆けつけたかった場所。
それは…。
豪雨被害で多くの犠牲者を出したありがとうございます。
みんな大喜びです。
本当?どうか来てほしい。
さださんのもとに届いた1通のハガキにこたえギター片手にこの被災地にやって来たのです。
ひとつ頑張っていきたいと思います。
「元気でいるか」自然の脅威の前では音楽家は無力だ。
実は東日本大震災で自らの無力さに涙したさださん。
しかし意を決して赴いた被災地の人々は喜びの涙で迎えてくれたといいます。
音楽家は無力ではない。
定年なんて音楽にはないんですけど老醜をさらしてまでステージにしがみつくのはやだなと思ってたんで。
60が定年だなって思ってたんですよ。
ところがその直前に東日本大震災が起きたんで現場に行ったときにやっぱり考え方が大きく変わりましたね。
自分の人生を自分で制御するっていうのは不遜だなと。
生かされてるまんまにとりあえず一生懸命生きてかなきゃいけないなってことをいちばん感じたしそのことをどう若い人たちに伝えられるのかわかりませんけど伝えたいですね。
もったいないよって今のうち…。
全然羨ましいと思わないもんね若さって。
かわいそうだなって思う。
今自分が経験してきたこと全部体験して俺の歳になるまで元気で生きててくれるんだろうかと思うと若いヤツに頑張れよって言いたくなりますよね。
日常が一瞬にして奪われる。
その現実は60歳を前にした彼の心を突き動かしました。
年を重ねてきたからこそ言える言葉がある。
わかる思いがある。
音楽活動を通じて自らの思いを伝える。
さだまさしの人生第二楽章はこのとき始まりました。
だからU−30っていうのはひとつのテストケースではありますよね。
果たしてこれで成立するのかしないのか。
そう今回のターゲットは自分の年齢の半分以下。
その会場はふだんロックなどのライブが行われるお台場のZeppTokyo。
客席がないオールスタンディングで料金も若者たちの懐具合を考えふだんの半額ほど。
気合いは十分。
しかしいかんせん体力は間違いなく60代。
で思わず出てくるメロディーは…。
「スイスイスーダララッタスラスラスイスイスイ」「スーダスーダララッタスーダララッタスイスイ」成功してほしいなと思うこともあるめんまだ全然見えないなかの挑戦。
いつもある程度の年代の人でうまってしまうのでそういうくくりでやるのもなかなかいいことなんではないかと。
楽しみですよ。
たぶん結構来るんじゃないかなと思いますけどね。
実際30歳以下の方。
どうでしょうね。
そんな曲あります?なかなかないんじゃないですか。
さだの歌って結構こう絵がボコッと心に浮かぶものが非常に多いんですごく普通に伝わるんじゃないかなとは思います。
今回さださんが最もこだわるのが選曲。
どんな球でどう勝負するか。
もう今の子たちはYouTubeで見るっていう音楽になっちゃってるから僕らの音楽の楽しみとはずいぶん違いますよね。
U−30って言ってる…。
どこまで本当に30代以下が来るのか知らないけど。
僕が30までに作った歌を割合中心に歌おうと。
自分が20代のときに作った歌。
考えていたことを今の若者たちにぶつけるという作戦。
なぜそこに言葉をのっけるのかっていうともうちょっと体温の近いところまでこう掴みに行きたいと思うから歌詞を書くわけでしょ。
しかもおこってることとか感動したこととか自分の心が揺れ動いたことがきっかけになって歌を作ってるから…。
伝えたいよね。
伝わると思ってるけどね。
東京早稲田。
そんなさださんの曲にすっかり魅了されてしまった若者たちがいます。
その名も「早稲田大学さだまさし研究会」。
通称さだ研の若者たち。
創立は1980年。
さださんのことならなんでも研究しているそうで…。
なんでさだ研でここに来てるんですか?それになぞらえて。
今日はカステラは持ってこなかった?カステラは持ってこなかったですね。
ちょっと値段が高かったんで持ってこられませんでした。
何がそんなにいいのか。
現役大学生いわく…。
例えば失恋してなくたって失恋ソングで感動できるし親が亡くなってなくたって親が亡くなった曲で感動できるわけですから。
そういうのはやっぱりさださんいろんな曲作ってるんで。
そこはすごさというか…。
自分がU−30だったときの思いが今のU−30にどれだけ届くのか。
本番当日。
おはようございます。
若者との真っ向勝負。
これがその舞台。
この空間がどう変わるのか。
30代以下でうまる…。
いやうまることはないと思うんだけど。
グレープ時代に経験して…ガランガランいくらでもありましたよ。
PAの席まで人がいたら今日入ってるねっていう具合だったからね。
20代の思い出が甦る60を超えてのチャレンジ。
その外にはすでにたくさんの若者が集まっていました。
もちろんあのさだ研の面々も。
チケットファンクラブ先行予約で申し込んだら1234番が。
最前列で見るの初めてなので楽しみです。
僕の母がずっとさださんのファンで。
母親はなんで来なかったんですか?一応U−30というところを守ってさださんがきっと若者にメッセージがあるはずだからという感じで。
ふだん結構ロックとかパンクとかそういうのも聴くんですけど帰るところはさださんみたいな感じの…。
興奮と期待。
ライブ独特の高揚感が会場をうめていきます。
そんななかこんなU−30も。
すみません…30歳以下ですか?はいそうです。
そうですよ!どっからどう見ても30歳以下ですよ。
どう見てもそうよね!なんて失礼なことおっしゃるんですか。
年齢は違えど皆の思いはただ一つ。
それぞれのさだまさしに会いたくて。
やっぱり第一線で戦ってるっていう意識を自分でも捨てたくないのでここは勝負だね。
いよいよ幕が開きます。
会場を埋め尽くすU−30。
いよいよその時がきました。
いくよ。
(歓声)どう見てもU−30じゃねえだろそこ!まあ人間ってこんなに図々しくなれるものかしら。
U−30っていうのは残りの人生U−30でもいいや!
(歓声)今日はU−30のコンサートだから自分が客席に行けないから出れば来られるってヤツがいるんだよ。
呼んでもいい?
(拍手)若旦那!
(拍手)セーラー服とか着てきたお年寄りとかいるんじゃないかなっていうのをちょっと思ってたんですけど。
ミュージシャン若旦那。
元チーマーにしてさださんを敬愛するアーティストの1人。
それまで自分不良だったんで。
マジメに淡々とやってる親父が嫌でおふくろに罵声浴びさせられて居場所なくて。
情けないみたいなふうにみんなに思われて息子の俺とかからもああいうふうになりたくねえよなとか言われちゃって。
あれでぐっときちゃって。
親父ってそういうこと考えてんのかなもしかして。
なんか大人の表面的な部分しか見てなくてその一個二個先にあるものを教えてもらったっていうか。
みんなでよく俺の部屋に集まって…。
魂と魂のぶつかり合いだってわかってんのかおい!やっちゃいますよ。
若旦那頼むよ!今回は前座でいいからと自ら参加を直訴しました。
さださんの登場を前に会場のボルテージをどんどん上げていきます。
ちゃんとやってるね。
対応できてるねうちの客も。
いつものさだファンとはまったく別のノリ。
会場は完全に若旦那のペース。
するとさださん突然コンサートの曲目リストを手に取りました。
若旦那がそう来るならさだまさしも黙っちゃいない。
ありがとう!みんなが拳を振り上げる。
若旦那が作ったノリノリの一体感。
さだまさしいったいどうする!?さぁいよいよさださんの出番です。
かっこつけてやってんだよまた。
見てるとかっこいいじゃない。
興奮冷めやらぬ客席。
さださんどんな曲で応戦するのかと思えば…。
やるか?そうこれが急遽組み込んだ曲「北の国から」。
すばらしいね気持いいね。
若旦那が作ったグルーヴをあえてスローな歌で一気に自分の世界に引き込んでいく。
これがさだまさしのマジック。
そうかと思えばアップテンポに言葉をのせる。
更に音楽なしで言葉を紡ぐ。
えっと東日本大震災もそうだけれど平等思想がときどき我々を間違えさせます。
平等というのは同じようにすることじゃないんです。
例えば大事件が起きてケガ人が出た。
もう死にそうな人もたくさんいるときにどう平等に手当てをしますか?平等に手当てをすればいい同じ薬を塗って同じ薬を渡せばいいんですか?それ平等ですか?違いますね。
本当の平等はいちばん厳しい人が先。
お前待てるだろっていう人はちょっと待て我慢しろ!これが平等。
これを僕らは忘れてはいけないと思うの。
平等というのは決して押し並べて平均化することじゃないんだと。
傷の深い人から手当てをしていかなきゃいけない。
はい学びましたね。
そして歌に思いを重ねる。
幸せっていうのはどういうことかっていうとねみんな実はポケットの底に入ってるんだよって。
ところがねポケットの底をね探ってみるだけの俺たちには余裕がないんだ。
ポケットの上から文句だとか不平不満をどんどんどんどん押し込んでいくからいちばん底に幸せがあるのに出てこないんだよ。
だからたまには時間を作って自分の不平不満をこうして広げてずっと並べてみてごらん。
いちばんポケットの底にね幸せが入ってるから。
そしたらねみんな持って歩いてるってことに気がつかなきゃダメだよ。
ああ幸せだ。
私はこんなに不幸せだと思ってるだけで思い上がりだってこと。
こうして元気で毎日を過ごせるってことは実は宝物なんだよね。
さだまさしとの直接対決。
若者たちはどう受け止めたのか?今何ができるかっていうことを…。
ありがとう!
(歓声)自分が20代の頃に思いそして60代になったからこそ言える言葉。
それを伝えようと自ら挑んだステージ。
そのチャレンジが彼に教えてくれたこと。
若い人たちに来てもらってよかったなと思うのはまだやってかなきゃダメだなって思わせてもらえることじゃないかな。
今までもステージをあげてきたつもりですけどもステージをあげていきたいですよね。
始まったばかりのさだまさし第2楽章。
その高らかな歌声を応援します。
2015/05/23(土) 22:30〜23:00
テレビ大阪1
クロスロード <ミュージシャン さだまさし>[字]

デビューから42年。還暦を過ぎてもミュージシャン、そして小説家として常に第一線で活躍するさだまさし。満30歳以下の人たち限定のコンサートに挑む姿に密着。

詳細情報
出演者
【ナビゲーター】
原田泰造
番組内容
デビューから42年、還暦を過ぎてもミュージシャン、そして小説家としても常に第一線で活躍するさだまさし。そんなさだの原動力の一つが一緒に歳を重ねてきた年齢層の高いファンたち。ところが『今度、満30歳以下の人たち限定のコンサートをオールスタンディングで行います』と宣言したのだ。なぜ、さだは若者に目を向けようとするのか?番組ではU−30コンサートに挑むさだまさしに密着する。
番組概要
様々な分野で活躍する、毎回一人(一組)の“挑戦し続ける人”を紹介。彼らが新たなる挑戦に取り組む今の姿を追う。挑戦のきっかけになったもの、大切な人との出会い、成功、挫折、それを乗り越える発想のヒントは何からつかんだのか?そして、彼らのゴールとは?新たにどこへ向かおうとしているのか…。そんなクロスロード(人生の重大な岐路)に着目し、チャレンジし続ける人を応援する“応援ドキュメンタリー”。
音楽
【エンディングテーマ】
「サンライズジャーニー」GLIM SPANKY
(ユニバーサル ミュージック)

ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/official/crossroad/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
音楽 – 歌謡曲・演歌

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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