橋下大阪市長:強引さ裏目 ふわっとした民意そっぽ

毎日新聞 2015年05月19日 10時49分(最終更新 05月19日 10時54分)

記者会見で厳しい表情を見せる大阪維新の会の橋下徹代表=大阪市北区で2015年5月18日午前0時13分、川平愛撮影
記者会見で厳しい表情を見せる大阪維新の会の橋下徹代表=大阪市北区で2015年5月18日午前0時13分、川平愛撮影

 そして0・8ポイント差の「敗戦」。橋下氏は「住民の気持ちをくみ取れてなかった。説明が不十分だった」と敗因を分析したが、都構想の協定書(設計図)を他会派を排除して決定した点など橋下氏や維新の強引な姿勢が今回は裏目に出たとの見方もある。

 一夜明けた18日。維新府議団の所属議員約40人が顔を合わせ、会派の名称「大阪維新の会都構想推進議員団」から「都構想推進」の文字を抜くことを決めた。今井豊幹事長は「新しい目標に向かってやっていこう」と自らを奮い立たせるように声を上げたが、疲れた顔でうなだれる議員が目立った。看板政策と強力なリーダーを一挙に失った維新。「橋下氏なしでやっていけるのか」(維新衆院議員)。議員の間には動揺が広がっている。

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 17日投開票された住民投票で、都構想は反対が賛成をわずかに上回り、否決が決まった。激震が走る維新や反対派の動き、新しい大阪の将来像を探る。

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