(津島まどか)ほらもっと飲んで。
(茶島龍之介)いえ今日は。
(まどか)もうおしまい?情けないわね。
なんだか初めてお会いした気がしません。
(まどか)週刊誌か何かで見たのかしら?週刊誌?
(まどか)知らないの?私が世間からなんて言われてるか?魔性の毒婦。
まるで官能小説のタイトルだ。
もっとセンスのいいのなかったのかしらねえ。
ああ…。
アッハハハ…面白い。
抱いてもいいですよ。
違うわね…。
(蒔田ヒカリ)茶島さん何やってるんですか?誤解だぞ蒔田。
待ち合わせしてたのになんで先に来てるんですか?彼女いたんだ。
随分若いのね。
いえこの子は…。
彼女じゃありません。
警視庁匿名交渉課の蒔田です。
同じく茶島です。
少しお時間よろしいでしょうか?
(千代田響子)ルール違反ですよ。
(響子)彼女の弁護人を務めている千代田です。
事情聴取がしたければ事前にアポを取って頂かないと。
えっ?噂どおりの方ですね津島まどかさん。
結婚した3人の男性を死に追いやった魔性の毒婦。
それでは明日事務所でお待ちしています。
でどういう風の吹き回しだ?お前のほうからこの事件を調べたいなんて。
実は…。
(宇田川賢)赤坂ワインバー毒殺事件。
(宇田川)俺がまだ一課に配属になったばかりの頃捜査に関わっていたんだがいまだ未解決の事件だ。
お前たちに調べてもらいたい。
そもそも事件の発端は6年前…。
どうぞ。
(宇田川の声)被害者は当時津島まどかの夫で大手商社勤務の佐野一彦40歳。
まどかの経営する店の中でコップの水に混入されたヒ素によって毒殺された。
(男性)大丈夫ですか!?俺たちは財産と保険金目的の殺人容疑で妻のまどかを逮捕。
送検までしたが結局証拠不十分で不起訴になった。
だがそれから3年後津島まどかはWEBデザイナーの玉井仁という男と再婚した。
しかしこの男も…結婚後すぐ溺死体となって発見された。
趣味の釣りをしている際に誤って滑落したものと見られ不幸な事故死として処理された。
そして今年になって3人目の結婚相手大手証券会社勤務富樫淳之介さんが自宅の風呂場で死亡。
遺体からは睡眠薬が検出された。
富樫さんは仕事上でトラブルを抱えていた事から所轄は自殺として処理しています。
津島まどかさんと結婚した男性が次々に亡くなっているのに最初の殺人以外は事件性なしと判断されている事で宇田川さんも捜査が出来なくて悔しい思いをしているようなんです。
あの刑事がね…。
俺も考えられないな。
こんな美人を物にしておいて自殺するなんて。
ちょっと茶島さん?
(ドアの開く音)来たぞ。
(恵庭茜)こちらです。
どうぞ。
あら〜素敵なオフィスじゃない。
どうぞ。
ご活躍のお噂は聞いていますよ千代田先生。
用件を手短にお願いします。
はい。
どうぞ。
では早速。
6年前に発生した佐野一彦さん殺害事件についてお伺いしたいのですが…。
捜査資料に記載してあるはずです。
一応念のためもう一度。
今さら聞く事ではないと思いますが。
ですよね。
すみません。
えっ?ですがそのあと津島まどかさんは2人の男性と結婚。
そしてその2人ともが謎の死を遂げた。
この件については警察では捜査されていませんがいかがです?
(響子)2人目の男性は事故死3人目の男性は自殺ですから何も申し上げる事はありません。
3名の男性が亡くなったのはいずれもあなたと結婚してすぐの事です。
そして彼らの遺産や保険金は全てあなたの手元に。
単なる偶然とは思えませんね。
財産を狙った結婚詐欺保険金殺人。
知らないわ。
みんな私を残して死んじゃうんだから。
財産目的で近づいたわけではないと?そりゃお金は欲しいわよ。
(響子)余計な事は言わないように。
夫の遺産や保険金を妻が受け取るのはごく自然な事ですし3件とも彼女にとっては不慮の出来事に過ぎません。
あくまで偶然結婚した男性が死に導かれた。
うん…死に神すらも虜にした女か。
(笑い声)「死に神すら虜にした女」…。
面白い事言うわね茶島さん。
どうも。
とにかく証拠もないのに彼女を被疑者扱いする事は金輪際やめてください。
行きましょう。
仕事モードの茶島さんも悪くないわ。
(ドアの開く音)
(まどか)ありがとう。
大した女だな。
男たちがころっといくわけだ。
本当に彼女が関わっているんでしょうか?どういう意味だ?死に神の仕業だとでも言うのか?それは…。
とにかく殺された佐野さんのご遺族に話を聞きに…。
好きにしろ。
俺は事件性がないとされている2人目と3人目を調べる。
どんな些細な事でも構いません。
6年前佐野一彦さんを恨んでいた人物に心当たりはありませんでしたか?
(佐野知世)恨んでたかどうかは知りませんけど犯人の心当たりならあります。
えっ誰ですか?津島まどかですよ。
あの女に会ってから兄は変わってしまったんです。
普段は優しい人だったのに人の話を聞かなくなって…。
付き合っていた彼女もいたはずなのに会ってたった3カ月のあの女と結婚するって言い出して。
兄は騙されたんです。
息子さん不慮の事故でお亡くなりになったそうですが結婚相手の津島まどかさんはどんな方でしたか?
(玉井育二)週刊誌とかじゃ随分叩かれてたみたいですけど息子にはもったいないぐらい素敵な女性でしたよ。
はあ…本当に馬鹿な奴ですよ。
仕事で徹夜明けだっていうのに釣りなんか行くから…。
(富樫真吾)雑誌の記者が何回も来て言ってたけど弟の前にまどかさんと結婚してた人が2人とも死んでるんだって?そうなんですよ。
かわいそうにな…。
まどかさんいい人なのに。
いい人?
(真吾)彼女には本当に申し訳ないと思ってます。
弟の苦しみに私が気づいてやれていれば自殺を防げたかもしれないと思うとやりきれなくて…。
ちょっと…。
捜査か何かですか?いいえ。
では非番ですか?違います。
ちょうどよかった。
同じ事件を追う者同士協力し合いましょう。
誤解しないでください。
私はあなた方の味方じゃありませんから。
うん…ではなぜ蒔田に情報を流したんですか?純粋な蒔田の心を利用して私たちにこの事件を捜査させてるんじゃないですか?興味があるんですよ。
匿名交渉課だったらどんな手段で捜査をするのか。
もし法に触れるような事をしているならこちらもそれ相応の対処をします。
覚悟していてください。
えっ…。
そっちはどうだ?佐野さんのご遺族はまどかさんの事を恨んでました。
彼女が殺したに違いないって。
そうか。
こっちの遺族は全く逆の印象だった。
えっ?あの女の本当の顔はどっちだろうな?あの…アポは取ってくれたんですよね?千代田先生に。
いや。
えっ?いやあの…まずいですよ勝手に会うのは。
事件の話をしなければ問題ないだろう。
どうぞ。
ありがとう。
いらっしゃいま…せ。
今日はただのお客ですから。
どうぞ。
(店内のBGM)今日はシャトー・ラトゥールドゥミ・ブティーユシルブプレ。
2009年のは置いてないわ。
おうそれは残念。
では一番高いワインを。
グラスは2つでいいかしら?あっ…いや私は一番安いので。
(店内のBGM)しかしよく働けますね。
6年前愛するご主人が亡くなった場所なのに。
茶島さん。
おう失礼。
事件の話はタブーでしたね。
来てくださるお客様がいる限り続けたいの。
どうぞ。
(ワインを吸う音)素晴らしい。
恐らく1900年…。
ああ間違えちゃった。
高いワインはこっちだった。
どうぞ。
(ため息)
(まどか)新しいのをお持ちしますね。
涼…。
(津島涼)また来てんのか!?あんた。
(嘉川友作)君には関係ないだろう。
(涼)なんだと?
(嘉川)あまりまどかさんを困らせるなよ。
はあ?馴れ馴れしく呼んでんじゃねえぞこの野郎。
(足音)何見てんだよ!?涼。
警察の方来てるから。
えっ?新しい恋人ですか?まさか。
私の弟。
津島涼32歳無職。
8年前に一度傷害の罪で服役。
出所したのは4年前です。
という事は6年前1人目の結婚相手が殺された時は刑務所の中か。
これ以上にない完璧なアリバイだな。
そうですね。
それにしても姉の店で客ともめる弟か…。
姉弟揃って人騒がせだな。
涼さんはいくつかの借金返済に追われていてまどかさんが代わりに支払っていたようなんです。
つまり津島まどかには金が必要だった…。
いい香り。
まどかさん学生の頃ご両親を事故で亡くされてますよね?
(まどか)ええ大変だったのよ。
遺産もほとんどないし生命保険もかけてないんだもん。
津島さん…。
弟の涼さんはあなたにとってたった一人の家族。
姉弟2人でずっと支え合ってきたんですね。
しかし妙ですね。
弟さんの借金返済のためにお金を必要としていたあなたがなぜわざわざ高額な千代田先生を雇ってるんです?当然よ。
無実なのに有罪にされちゃったらたまらないもの。
千代田先生は過去多くの被疑者たちを強引に無罪に導いてきた敏腕弁護士です。
その噂を頼りに依頼したのでは?
(響子)茶島節は相変わらずですね。
あなたも人の事は言えないと思いますが。
どういう事でしょう?企業専門の弁護士として裏でかなりきわどい事をやっていた噂は聞いていますよ。
しかも一度違法行為に手を染めたとか…。
でもあなたは罰せられる事なくそのあとなぜか匿名交渉課の嘱託弁護士になった。
お金に目がないあなたがなぜそんな割に合わない仕事をしてるんでしょう?先生こそなぜ彼女を弁護しようと思ったんです?ビジネスですから。
依頼人を信じ依頼人の利益を守るのが弁護士の仕事です。
彼女が有罪だったとしても?真実がなんであろうと関係ありません。
私はただ依頼人の要求に応えているだけです。
本当先生あっての私よ。
ずっとそばにいてほしいわ。
もちろんです。
でも仕事もほどほどにね。
じゃないと結婚出来なくなっちゃうから。
結婚だけが女の人生ではありませんから。
なるほど…。
仕事だけを人生に選ばれたんですね。
勉強になります。
(響子)誤解してました。
茶島さんには弁護士よりも今の仕事のほうが向いてるのかもしれませんね。
人を疑う事しか出来ないあなたには。
さっきの態度頑張って仕事している人に対して失礼じゃないですか?何がだ?「仕事だけを人生に選んだ」って…。
あんなの冗談だ。
でも…。
誰を信じようと勝手だが戦う相手を間違えるなよ。
茶島さんはなんで匿名交渉課で働く事になったんですか?言いたくないなら無理には…。
司法取引した。
えっ?俺の違法行為を不問にする代わりに匿名交渉課で働いている。
違法行為やっぱりしてたんですね。
でも誰とそんな取引を?この国に導入が予定されている司法取引について極秘裏に運用データを取る。
それが匿名交渉課の目的だ。
だったらなんで私が配属されたんですか?別に誰でもよかった。
えっ?たまたまお前が未解決資料の倉庫係だっただけだ。
たまたまか…。
(宇田川)捜査の進展はどうだ?宇田川さん…。
すみませんまだなんとも…。
あの女弁護士に苦戦中ってとこか。
やっぱり私には向いてないのかもしれませんこの仕事。
大変だったろ。
女性の社会進出推進政策とかでいきなり捜査一課に配属された時は…。
でもな誰だって最初はそうなんだよ。
俺も一課に配属されたばかりの頃は何やってもうまくいかなかった。
6年前津島まどかも不起訴処分にされちまったしな。
俺たち刑事っていうのは1つの事件だけをずっと追い続けていられるわけじゃない。
だからって目を背けていい理由にはならない。
事件に対しても自分に対してもだ。
他人の事信じられるんだろ?少しは自分の事も信じてみたらどうだ?はい。
まどかの弟か…。
6年前の殺しの時はムショに入っていたはず。
ええ。
だが残りの2件については犯行は可能だ。
出所後津島涼と同棲していた女がいる。
えっ?何か聞けるかもな。
自分の足で調べてみたらどうだ?わかりました。
期待してるぞ。
はい。
あちらのお客様いつもいらっしゃいますね。
ええ。
このお店をオープンした時からの常連さん。
次のターゲットですか?失礼つい口が…。
ターゲットがいるとしたら…。
以前弟さんと口論になっていましたが何かトラブルでもあったんですか?別に。
いつも1人で同じ席に座って何をするわけでもなくただワインを飲んでいるだけ。
それで弟がストーカーじゃないかって。
弟さんあなたの事慕ってるんですね。
異常なほど。
やはりあなたも彼女がお目当てで?わかりますそのお気持ち。
違います。
ですが彼女はたった今私と婚約しました。
これ以上は近づかないでください。
(店内のBGM)
(嘉川)お会計を。
ごめんなさいね嘉川さん。
(まどか)ありがとうございました。
また来てくださいね。
これで弟さんもひと安心でしょう。
嘘が上手ね。
私に近づけないようにしたんでしょ?4人目の犠牲者が出ないように。
安心して。
もう人に頼って生きていこうなんて思ってないから。
もう少しの辛抱ですよ。
事件の真相を突き止めればその苦しみから解放されます。
たとえ犯人があなたであったとしても。
優しいのね。
優しい?ねえ茶島さんの本当の顔ってどっち?本当の顔?事情聴取をしてる時の顔?それとも今の顔?全然違う人みたい。
別に何も変わりませんよ。
人を疑う事しか出来ない弁護士。
でも本当は心の中で人を信じたいって思ってるんじゃない?男を見る目がないですね。
同じものでいいかしら?お願いします。
(相良愛美)で?あいつまたなんかやらかしたの?えっ?涼の事でしょ?言っておくけどもう縁切ってるし。
私関係ないから。
あの…なんで涼さんと別れたんですか?またその話?もう散々刑事さんに話したけど?宇田川さんですねどんな話をされたんですか?ああ…涼がガチでシスコンだって。
シスコン?お姉ちゃんの事好きすぎでさ。
なんか彼氏とか出来ると気になって眠れないとか言って。
きれいな方ですしきっと自慢のお姉さんなんですね。
いやいやあれは普通じゃないから。
(愛美の声)本気で寝れないって言って睡眠薬使ってたんだよあいつ。
睡眠薬?やばくない?マジ引いたわ。
遅いですよ。
今何時だと思ってるんですか?大きな声を出すな二日酔いなんだ。
津島涼さんについて調べたんですが自殺した富樫さんの遺体から検出されたのと同じ種類の睡眠薬を入手していたみたいなんです。
もしこれが単なる偶然でないとしたら…。
偶然だとしたら?えっ?睡眠薬を意図的に飲ませた証拠はない。
それはそうですが…。
どうしたんですか?茶島さんらしくないじゃないですか。
いつもならもっと…。
ちょっと出かけてくる。
ちょっと!ここのとこずっと例のワインバーに…。
えっ?全部経費にしろって言われても困るんですけど…。
いらっしゃい。
弟の涼さんだったかな?姉さんの事色々調べてるらしいな。
なぜ君がここで働いているんだい?女の私一人じゃ心配なんだって。
ねえ?真面目に働いて借金返そうと思っただけだよ。
茶島さん今日は何にしますか?今日は甘口の気分だな。
あら珍しい。
今日は来ないな。
この席のおっさん。
ああ色々あって。
ねえ?残念だなあこんなきれいな人がお姉さんで。
はあ?姉弟じゃ恋人になれないからね。
その点私は自由にまどかさんと恋愛出来る。
てめえ…。
幸せにするよお姉さん。
やめておいたほうがいい。
私は強い。
涼やめなさい。
ちょっと買い出しに行ってきてくれる?
(店内のBGM)茶島さん。
はい。
ここに来るの今日で最後にしてくれない?でないと私…。
あなたの事殺してしまうかもしれない。
心配いりませんよ。
私は死んだりしません。
えっ?あなたが望むなら私があなたを守ります。
弟の涼さんが睡眠薬を購入していた証拠です。
それが何か?自殺したと思われている富樫淳之介さんの遺体から検出された睡眠薬と種類が一致しています。
こんな偶然あるでしょうか?涼さんが富樫さんの死に関わっていると考えるのが自然だと思います。
なぜ彼が?証拠はあるんですか?涼さんは唯一の肉親であるまどかさんに深い愛情を注いでいました。
そんな彼の愛情をあなたは利用したんじゃないですか?毒殺された佐野一彦さんの事件とは違いあとの2つの事件は事故死と自殺です。
もし刑務所から出所した涼さんの協力によって他殺だと気づかれないよう巧妙に仕組まれたものだったとしたら…。
今日のところはもう結構です。
えっ茶島さん?全てお前の推測にすぎない。
ありがとうございました。
大丈夫なの?先生。
安心してください。
あなたの事は必ず守ります。
当たり前よ。
高いお金払ってるんだから。
茶島さん最近変ですよ。
それはお前のほうだろ?私が?俺が間違っていた。
津島まどかは無実かもしれない。
どうしたんですか?人を疑ってかかるいつもの茶島さんはどこに行ったんですか?人を信じる蒔田ヒカリはどこに行った?努力してるんです。
少しでも自分を変えられるように。
根に持ってるのか?誰でもよかったって言われて。
少なくとも佐野一彦さんを殺害した人間がいる事は間違いないんです。
私は真実を追求したいんです。
真実を突き止める方法はある。
だがお前には無理だ。
私が無能な警察官だって言いたいんですか?
(ドアの開閉音)真に受けちゃダメですよ。
茶島さんの言葉。
倉庫係だった蒔田さんを匿名交渉課に指名したの茶島さんですから。
なんで…?さあ…。
本人に聞いてみたらどうですか?なんだ?話って。
こっちは忙しいんだ。
(阿野忠臣)捜査一課の刑事に勘繰られているそうですね。
話はそれだけか?なぜ今まで黙っていたんですか?お前たちが心配する事じゃない。
(服部乃絵美)もし司法取引の件が明るみになれば困るのはあなたたち匿名交渉課なんですよ。
どういう意味だ?司法取引については我々検察は一切関知していない。
それが神楽坂特任検事長の公式のご意向という事です。
あの…。
待ってください。
あの…!えっ待ってください!あの…嘉川さん!うわっ!足が足が…ちょっと待って待って待って…。
タンマタンマ…。
タンマタンマタンマ。
どうしてあのお店に?信じてください!まどかさんをストーカーするつもりなんてないんです本当です。
落ち着いてください。
私はただオープンした時からあの店の雰囲気とワインの味が好きだったんです。
それだけなんです!だったらなんで逃げたりなんかしたんですか?それは…。
何か知ってるんですね?まどかさんの事ですか?あんたと店に来てた人…。
茶島さんですか?あの人殺されるかも…。
え…?先日は失礼しました。
うちの蒔田が。
そんな事言って。
茶島さんだって本当は私の事疑ってるんじゃないの?なんだか今日は回りそうだな。
涼チェイサーお持ちして。
(携帯電話)無視。
切られた。
「
(呼び出し音)」
(茜)「お電話ありがとうございます」「茶島法律事務所でございます」蒔田です。
茶島さんいますか?いえ茶島はまた例のワインバーに行きました。
「え?」今度は津島まどかさんの弟さんからご招待を受けたみたいです。
涼さんから…?ありがとうございます。
ちょっとよろしいですか?はい。
(まどか)なあに?フフフッ。
ちょっと待ってて。
(涼)失礼致します。
ありがとう。
先日はすいませんでした。
今日は俺の奢りですから。
これサービス。
あ…すいません。
ちょっと外の風に。
大丈夫?茶島さん!茶島さん大丈夫ですか?うんうん…。
睡眠薬を飲ませて茶島さんをここから突き落とすつもりだったんですね?お姉さんに近づけば君が動くと思っていたよ。
えっ?睡眠薬入りの水はこの中に吐き出した。
調べれば睡眠薬の成分が検出されるぞ。
おかげで君の弱みを握る事が出来た。
津島涼君はこのままでは罪に問われるぞ。
睡眠薬を意図的に飲ませて生理的機能の障害を発生させその上私をここから突き落とそうとした。
刑法203条殺人未遂罪が成立する。
そんなの嘘だ!お店の常連客の嘉川さんから聞きました。
あの人殺されるかも…。
え…?実は昨日もあの店に行ったんだ。
まどかさんと話がしたくて。
(涼)もう我慢出来ない。
あの茶島って奴も始末していいか?心配いらねえよ!また睡眠薬飲ませて自殺に見せかけりゃいいだろう!あんたがやらないなら俺一人でやるよ。
ああっ!ハッ!うわーっ!?おお…!ああ…。
どうしてこんな事を?お前みたいな奴は姉さんにはふさわしくない。
お姉さんを自分だけのものにしたいか?君には前科があるから実刑判決が下る事は間違いない。
そうなれば大好きなお姉さんに言い寄ってくる男たちを止められなくなるぞ。
そこでだ…。
司法取引をしないか?司法取引?なんだよそれ。
君が電話で話していた人物恐らくそれが真犯人だろう。
その人物を告発し真実を話すというのなら君が犯した罪はなかった事にしよう。
あなただったんですね。
千代田響子さん。
津島涼と共謀してまどかさんの2人目の結婚相手玉井仁さんと3人目の富樫淳之介さんを殺害した。
何を言ってるんですか?そんな事私がするはず…。
証言してくれたんですよ。
涼くんが。
あなたの指示でやったと。
そんな事彼が言うはずない!いいえはっきり証言してくれました。
あなたがどんな手を使って2人を殺害したのか。
お姉さんが他の男のものになってあなたは耐えられるの?あんな下劣な男たちにあなたのお姉さんが汚されてもいいの?それは…。
私にいい考えがあるわ。
お姉さんに近寄ってくる男は…お金に換えればいいのよ。
そうすればあなたの借金返済にも充てられる。
一石二鳥でしょ?うっ!どうして?そんな証言をしたら彼まで罪に問われるのに。
こちらの説得に応じてくれたんですよ。
あなたの共犯者が。
まさか…司法取引?でも司法取引はまだ日本では認められてない。
違法行為によって得られた証言に証拠能力はないわ。
もちろん違法行為はしていません。
涼くんは自らの意思で自白してくれたんです。
この証言は正式に検察で扱われる事になっています。
動機は?私が彼らを殺害する動機は?なんなの?まどかさんが最初に結婚した佐野一彦さんです。
6年前の未解決事件犯人はあなたですね。
涼さんに話したそうですね。
ヒ素によって毒殺された第一の被害者佐野一彦さんはあなたの恋人だった。
あなたを捨ててまどかさんと結婚した佐野さんを許せなくて殺害したんですね?
(佐野一彦)響子!?私の事捨てて誰と一緒になったのかと思ったらフッ…素敵な奥さんじゃない。
安心して。
あなたたちの邪魔するつもりはないから。
ちょっとトイレ…。
(佐野)うっあっ…!
(男性)大丈夫ですか!?なぜまどかさんの弁護人になったんですか?本来なら恋人を奪ったまどかさんの事だって憎いはず。
彼女が容疑者として疑われたのならそのまま罪を被せてもよかった。
でもあなたには出来なかった。
初めは冤罪にさせないために自分から彼女の弁護人になった。
ええ…。
でも不起訴になった途端あの女は…。
(まどか)本当に面白いんだから。
(玉井仁)そうだ。
今度クルージング行こう?本当に?素敵。
あなたのご主人が殺されたばかりなんですよ。
仕方ないじゃない。
向こうが私の事好きになるんだから。
ご主人が殺されて悲しくないんですか?別に。
男なんて他にいくらでもいるから。
不起訴になったばかりなんです。
警察に疑われるような言動は慎んでください。
いいじゃない。
そしたらあなたがまた弁護して。
夫の保険金も入るしお金だったらいくらでもあるから。
(響子の声)殺人の罪を着せるのは簡単だった。
でもそれじゃあ出所したあともまたあの女は男を誑かして同じ事するでしょ。
だから私は誓ったの。
一生そばにいてあいつが愛する男を奪い続けてやるって…。
だってあいつはなんの努力もしないで男に頼る事だけで生きてるのよ。
そんなのおかしいじゃない!こっちは死に物狂いで勉強してやっと弁護士になって…今も必死でやってるのよ。
なのに…あいつはなんの努力も苦労もしないで…!そんなの不公平じゃない…。
津島まどかさんは学生の頃両親と死別して弟を育てるのに必死で生きてきたそうです。
誰にも頼る事なく。
その反動が今の彼女です。
きっとこれからも彼女の生き方は変わらないでしょう。
人を変える事は出来ない。
でも自分が変わる事は出来るんじゃないですか?
(泣き声)まったく冗談じゃないわあの弁護士。
でもよかったですね。
まどかさんの疑いが晴れて。
ありがとう。
(まどか)フフッ…。
津島涼。
ちょっと聞きたい事がある。
茶島さんがあの時言った言葉の意味ようやくわかりました。
真実を突き止める方法はある。
だがお前には無理だ。
まどかさんに近づくのは男の茶島さんにしか出来ない事だったから…。
一つだけ教えてください。
なんで私を匿名交渉課に指名したんですか?なんで私だったんですか?利用価値があると思ったからだ。
司法取引に重要なのは証言者との信頼関係だからな。
え…?
(ドアの開く音)宇田川さん?津島涼から聞いた。
司法取引したな?
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番組サイトよりご応募ください
母親と父親が殺され娘が誘拐された。
自力で逃げ出したらしいです。
(平林茂典)世間の好奇の目にさらされます。
事件が解決しても誰も救われません。
未解決のままでいいという事か?
(神楽坂)匿名交渉課を解散する。
真実なんて意味ないじゃないですか。
2015/05/23(土) 00:24〜01:24
ABCテレビ1
天使と悪魔—未解決事件匿名交渉課— #7[字]
迷宮入りした未解決事件の真相に「司法取引」という禁断の交渉で迫っていく!
“警察官×弁護士”の異色バディが人間の裏の顔を掘り下げた時に見る衝撃の真実とは…
詳細情報
◇番組内容
【未解決事件 CASE.7“毒婦の誘惑”】
結婚した男性が次々と不審な死を遂げてしまう女…。男たちを瞬く間に虜にする美貌と妖艶さを持ち、週刊誌などでもスキャンダラスに報じられていた。財産目的の殺人容疑がかけられるが、証拠不十分で不起訴に。遺族からは「魔性の毒婦」と「いい人」という真逆の証言が!さらに彼女には強力な女性弁護人がいて、ヒカリたちを阻んでいく!その弁護人は茶島の過去を知る人物だった…
◇出演者
剛力彩芽、渡部篤郎、長谷川朝晴、内藤理沙、中村静香、荒川良々
【ゲスト】森口瑤子、玄覺悠子、永山たかし、小松利昌
◇脚本
高橋悠也
◇監督
植田尚
◇音楽
林ゆうき
◇主題歌
ソナーポケット『Song for you 〜明日へ架ける光〜』(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】山田兼司(テレビ朝日)、布施等(MMJ)、木曽貴美子(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/tenshitoakuma/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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日本語
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