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中国軍用機2機 沖縄本島と宮古島の間を通過
5月21日 20時29分

21日、中国の軍用機2機が沖縄本島と宮古島の間の上空を通過して東シナ海と太平洋の間を往復し、自衛隊機がスクランブル=緊急発進しましたが領空侵犯はありませんでした。
防衛省によりますと、21日午前、中国軍のH6爆撃機2機が東シナ海を南に向かって飛行しているのが確認され、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進しました。
2機はその後、沖縄本島と宮古島の間の公海上の上空を通過して太平洋に出たあと、南南西に300キロほど飛行したのが確認され、その後Uターンして、午後には東シナ海に戻り、領空侵犯はありませんでした。
沖縄周辺では、ことし2月にも中国軍の情報収集機1機が、同じようなルートで飛行したのが確認されています。
防衛省によりますと、航空自衛隊の戦闘機が昨年度に行った緊急発進は、国別では中国機が前の年を49回上回る464回とロシア機に次いで2番目に多く、沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋との間を行き来するケースが増えているということで、防衛省で飛行の目的を分析しています。

中国空軍報道官「西太平洋で訓練」

中国空軍の報道官は21日、「空軍機が初めて宮古海峡を通過して西太平洋で訓練を行い、21日のうちに基地に戻った。訓練の目的を達成し、首尾よく任務を果たした」と発表しました。
訓練の詳しい内容は明らかにしていませんが、沖縄本島と宮古島の間の上空は、去年12月に中国海軍の航空機が通過して航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進する事態が相次いで起きました。
また、中国空軍はことし3月、台湾とフィリピンの間のバシー海峡の上空を通過し、西太平洋で初めて訓練を行ったと発表していました。
空軍の報道官は「今回の訓練は国際法に適合しており、特定の国や目標に向けたものではない。中国空軍は第1列島線を出る遠洋訓練を状況に応じて変わらず行う」と述べ、今後も沖縄からフィリピンに連なる「第1列島線」の外での活動を拡大させる姿勢を示しました。

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