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【沖縄・翁長知事の記者会見(4)完】「尖閣でいざこざ起こしてほしくない」「中国・李首相は理解してくれた…」

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【沖縄・翁長知事の記者会見(4)完】
「尖閣でいざこざ起こしてほしくない」「中国・李首相は理解してくれた…」

記者会見する沖縄県の翁長雄志知事=20日午前、東京・内幸町の日本記者クラブ

『ぜひがんばってください』と。李首相は理解を示してくれたと思っています」

 「難しい問題は河野さんが話しましたので、私は沖縄と福建省、福州市の中でアジア経済構想の一環で話しをしました。それから尖閣は、沖縄として平和の緩衝地帯になりたいという話しをしました。基地と経済の話しもありましたが、米国での9・11テロの時、あれは私たちからしたら遠い国の出来事で、なんでもないと思ったが、沖縄の観光はすぐに3割、4割と落ちていったんです。米軍基地があるから修学旅行なんかが止まったりして。あれから抜け出すのに2年から3年もかかった。『だいじょうぶさー沖縄キャンペーン』もやって日本国中から観光客を取り戻したんですね」

 「尖閣は私も日本固有の領土と思っていますが、しかしこれを、いまの状況で小競り合いが起きたら、石垣島の観光、100万人の観光客がちょっとしたいざこざから10万人に落ちる。風評被害ですら40万人落ちるわけですから。100万の人が10万に落ちる。ですから、尖閣でいざこざは起こしてほしくない。平和の中で尖閣の問題を考えてもらわないと。これを勇み足でやってしまった場合、私は取り返しの付かないところまで行くのではないかということで、尖閣につきましては何としても平和裏に、と。何が起きても平和裏に解決していただきたいというのが沖縄の立場としてございます」

(完)

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