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世界遺産登録めぐり平行線=日韓、強制労働で認識の差

時事通信 5月22日(金)19時56分配信

 「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録に韓国政府が反対している問題をめぐり、日韓両政府は22日、外務省で局長級による事務レベル協議を開いた。日本側が登録への理解を求めたのに対し、韓国側は一部施設で朝鮮半島出身者が強制労働させられたことを理由に反対する立場を重ねて表明。協議は平行線に終わった。
 協議は、日本から新美潤外務省国際文化交流審議官が、韓国からは崔鍾文ユネスコ協力代表が出席し、約3時間に及んだ。
 韓国側は「(戦時中に朝鮮人が強制労働された)負の遺産が含まれていることに懸念を持っている」との見解を示した。日本側は「1850年から1910年の産業革命遺産を対象としており、戦時中の強制労働とは時代が異なる」と反論した。両国は今後も必要があれば協議をすることを確認した。 

最終更新:5月22日(金)21時48分

時事通信

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