イルカ問題:JAZA脱退を示唆…大分の水族館

毎日新聞 2015年05月21日 21時23分(最終更新 05月21日 22時05分)

JAZAの決定についてインタビューに答える田中館長=大分市神崎のうみたまごで2015年5月21日午後1時48分、佐野格撮影
JAZAの決定についてインタビューに答える田中館長=大分市神崎のうみたまごで2015年5月21日午後1時48分、佐野格撮影

 日本動物園水族館協会(JAZA)が和歌山県太地(たいじ)町からのイルカ入手禁止を決めたことから、JAZA脱退を検討している大分市の水族館「うみたまご」の田中平(たいら)館長は21日、記者会見し「他の施設と協力してイルカを繁殖させ頭数を維持できるかにかかっている」と述べた。今月下旬に兵庫県姫路市であるJAZAの総会で他の水族館と協議し、他館との繁殖体制が取れなければ脱退する可能性を示唆した。

 田中館長は、既に購入したイルカの展示に影響はないとする一方、「野生の血を入れないと、(近親交配など)血統の問題が起きる。イルカの展示に将来はない」と述べ、JAZAの決定を批判した。

 うみたまごは運営会社が同じ「つくみイルカ島」(大分県津久見市)も含めて計27頭を飼育。うち26頭は太地から購入している。【佐野格】

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