ショートステイやデイサービスの集客を安定化させるためには、ご利用者を紹介いただく居宅介護支援事業所や地域包括支援センターの件数がとても重要です。グループ企業や併設型でデイサービスやショートステイを運営している企業もありますので、地域内の全ての居宅介護支援事業所から紹介をいただけるわけではありませんが、自身の介護施設に紹介をいただけるケアマネージャーの数は介護施設運営事業者にとって“超”がつく重要な経営指標です。
ではこの自施設に紹介をいただけるケアマネージャーをどのように増やしていくのか?
答えはいくつかあるかと思いますが、根底の考え方は“ケアマネージャーにとってありがたい存在になる”ということです。
ショートステイやお泊りデイサービスはこの点で、非常に有利な武器があります。
それは、“緊急の際のお泊りに対応をする”ということです。
ショートステイやお泊りデイサービスのような短期滞在型の介護施設の場合、土曜日・日曜日などのご利用者が多い傾向があります。ゴールデンウィークなどの連休になるとその傾向はさらに強くなります。これはご利用者のご家族の外出機会が増えるため、“短期で預かってもらいたい”という需要が増えることが要因です。
ご利用者の家族はたいていの場合、大型連休の場合などは1か月以上前から予定を立て、介護施設の利用計画も合わせて立てられます。ただ、中には直前に外出予定が決まったり、予定を曖昧にしていたため、突然、ケアマネージャーに「今度の連休に預かっていただける施設はないでしょうか?」という問い合わせが入るケースがあります。
こういうケースではケアマネージャーも対応に非常に困るわけですが、タイミングよく「来週の連休にまだ空室があるので、ご利用者がいらっしゃればお申し付け下さい」と申し出てくれる介護施設があれば非常に重宝がられます。
大型連休の1週前くらいに“連休前の直前FAX”で空室情報を通知すると、案外、ケアマネージャーから問い合わせがあります。
また、通常時においても、ご利用者の送迎時間に関する希望がネックになり、受入先の介護施設が決まらないケースがあります。
開設して間もなく、まだまだ稼働率が低い介護施設の場合は、送迎時間に融通が利くという趣旨のFAXに空き日程やイレギュラーな送迎時間に対応した事例を掲載すると、ケアマネージャーからの反応件数が増加します。
空き日程の告知については、旅館やホテルのWEBサイトが活用しているカレンダーに○×をつける方法が視覚的にも分かりやすくおススメです。