未来世紀ジパング【魅惑のマダガスカル!意外すぎる初ツアーに密着】 2015.05.18


ここはマダガスカル。
アフリカ大陸の東インド洋に浮かぶ世界第4位の大きさを持つ島国だ。
マダガスカルといえばまず思い浮かぶのがバオバブの木。
童話『星の王子さま』にも登場する不思議な形の巨木だ
ところが街の住民から意外な言葉が飛び出した
確かによく見るとアジア的な顔立ちの人々が。
いったいどういうことなのか?
マダガスカル日本とはあまり縁がないように思えるが実は知られざる深い関係があったのだ。
山間部にはアフリカとは思えない
そしてこんな人たちも
そんなマダガスカルに日本企業が動き出していた
人口2,200万人のマダガスカル
その街並みにはヨーロッパの雰囲気が漂う。
この街にある日本企業の看板が掲げられた。
大手旅行代理店のH.I.S.だ
その責任者がこちら
狙いは…
H.I.S.は初めて本格的な団体ツアーを企画した。
慌ただしく準備をしていたのは同じくケニア支社から来た
果たしてどんな旅なのか?
マダガスカルへは日本からタイバンコクを経由して16時間の道のり
首都アンタナナリボの空港にH.I.S.のツアー客が到着した。
いよいよマダガスカルの旅の始まりだ
澤井さん自ら同行し客の反応を確認する
練りに練って作り上げた初めてのコース。
客を満足させることはできるのだろうか。
車を降りてカヌーで水路を渡る。
ところが突然…
あいた!どこよ?あらほんとだ。
いきなりキツネザルが現れた。
しかも人間を怖がることなく近づいてくる
うわ〜っ!やっぱり!かわいい〜!え〜すごい!わぁ!どうしましょう…。
実はここ
さまざまなキツネザルと触れ合うことができる
日本語の堪能な現地ガイドが説明をしてくれる。
それもウリの一つ
客の反応に澤井さん手応えを感じたようだ
マダガスカルは独特な生態系を持つ珍しい生き物たちの宝庫。
キツネザルのなかでも最も有名な
横っ跳びが愛らしい
今回このタイミングでH.I.S.がマダガスカルに本格進出したのには訳があった
2009年マダガスカルでは反政府勢力が事実上のクーデターを起こし情勢が混乱。
安全面から観光地にはあまりふさわしくなかった。
しかし
政治も安定したため本格進出に踏み切ったのだ
そんなマダガスカルの見どころは自然だけではない
こちらは
ここではプスプスという人力車で街を散策。
植民地時代に造られた古い鉄道の駅や当時をしのばせる街並みを楽しむことができる
そしてマダガスカルといえば外せないのはやはりあれ。
わざわざ四輪駆動車に乗り換えて向かったのは…
樹齢は1000年を超えるとも言われている
天に向かって手を伸ばしているような姿はまるで童話の世界
マダガスカルの大自然にみんな満足しているようだ
しかし遠く離れた国にやってくると心配なのはホテルと食事だが澤井さん抜かりなかった。
今回用意したのは…
こぢんまりとしているがプールもある瀟洒なホテルだ
部屋にはエアコンと清潔なベッド。
水洗トイレにシャワーも完備されている
(一同)乾杯。
そして気になる食事は…
メインディッシュは地元でとれた新鮮な魚の素揚げ。
肉料理を選ぶこともできる。
もともとフランス領だったマダガスカル。
こうしたフレンチも味わえるのだ
食事も好評だ。
しかしこれで終わりではない。
澤井さん翌日に最大の目玉を用意していた
なんとバオバブの間から…
太陽が昇ってきた
これが今回いちばんの目玉。
バオバブと朝日が織り成す絶景
澤井さんツアー客にぜひこれを見せたかった
この反応に澤井さん
H.I.S.のマダガスカルツアー無事成功したようだ
その数日後。
澤井さんたちの姿がマダガスカル政府観光局にあった。
何か問題か?
今回のツアーにはマダガスカル政府も大きな関心を寄せていたのだ
実はマダガスカルは国土が広いため車移動だと時間がかかる。
そのため政府は国内の航空路を充実させようと動き出していた
マダガスカルの旅は更に魅力的なものになりそうだ
期待しちゃいますねマダガスカルツアーいかがですか?野生のものが飛び乗ってくるとか触れるっていうのはあんまりないんじゃないかなと思って。
私も初めて見ましたちょっと興奮してしまいました。
ものすごい楽しいところです。
マダガスカル特有の動植物があちこちありますので。
まだまだ今のは本当に触りの部分というかもっともっと奥にはいろんな魅力があると…。
そもそもマダガスカルという名前は皆さん聞いたことあると思うんですけれどもこちらアフリカ大陸の東側にありますこの大きな島なんですね。
そうですね意外に知られてないんですが実はものすごいポテンシャルを持った国だと思うんですね。
さぁそこで今回はそんなマダガスカルのポテンシャルを一つひとつ解き明かしていきたいと思います。
VTRにも珍しいキツネザルとかいろいろ出てきましたけれども。
すごい。
そういった生物の一種がこちらです。
ウソみたい。
2012年に発見されました新種のカメレオンなんですけれども体長がなんと3センチに満たないということで世界中が驚きました。
このようにそこに行かないと見られないものがたくさんあるんですね。
そうなんですね。
VTRでもマダガスカル人の先祖はアジアというふうに言ってましたけれどもあれはどういうことなんですか?その理由はですねこちら。
マダガスカル人のルーツなんですけれども紀元1世紀頃にこの東南アジア周辺にいたアジアの人々が海を渡りましてマダガスカルに渡ったという説が有力視されています。
その証拠になんとそれを聞いただけでなんかすごく身近に…。
意外すぎるマダガスカル2つ目はこちらです。
そんなマダガスカル人の気質に惚れ込んだ日本企業がありました。
朝6時街の倉庫から威勢のいい声が聞こえてきた
中を覗いてみるとマダガスカルの人たちが空手の稽古をしていた
実はマダガスカルには空手愛好者が10万人以上もいるという
一方こちらは市内にある公立高校
教室を訪ねると…
日本語の授業だ。
この学校では100人の生徒が選択しているという
マダガスカルは日本語を学ぶ人の割合がアフリカで最も多い
マダガスカルの人々はかなり日本に好意的なようだ
しかしマダガスカル在住の日本人は100人にも満たない。
日本企業の進出もほとんどない
そんななかマダガスカルに目をつけた企業があった
百貨店などにニット製品を納めている衣料品メーカーだ。
こちらは自社ブランドの
そのタグを見せてもらうと…
これまでは中国などアジアで製造していたが2年前からマダガスカルに拠点を移した。
そこには大きな理由があった。
ここはナックスがカシミヤ製品の縫製を委託しているマダガスカルの工場。
従業員は4,000人を超える
手横と呼ばれる編み機を巧みに操作しカシミヤを織り上げていく。
実はマダガスカルは
だから遠いアフリカでも採算がとれるのだ
技術指導にあたるナックスの武下さんは現地に来てとても驚いたことがあったという
それはマダガスカル人の
マダガスカルはカゴ編みが盛んなため縫製の技術も昔から優れているという
こちらではセーターの腕の部分を作っていた。
肩から袖にかけて幅が違うため編むたびに針の数を調整していく。
それにしても器用だ
武下さんが更に驚いたのは…
そう複雑な設計図をすべて頭の中に入れているのだ
更におなじみのスイーツにもマダガスカルは大きくかかわっていた。
ここは女性に人気のシュークリーム専門店…
店のウリは客の注文を受けてからクリームを入れること
そのカスタードクリームも店内で作っている
となにやら取り出した。
香りの決め手黒いダイヤとも呼ばれている
ほんのちょっと入れるだけで芳醇なバニラ風味が香るまさに魔法の香料だ
シュークリームを割ってよく見ると…。
入ってます粒々のバニラビーンズが
実は日本で使われているバニラビーンズの9割以上がマダガスカル産なのだ
そんなバニラビーンズの価格の推移を見てみるとこの2年で倍以上値上がりしている。
その理由はいったい…
マダガスカルの北東部に位置するサンバヴァ。
マダガスカル産バニラビーンズの99%がここで作られている
この町の小さな空港に降り立った日本人がいた。
バニラビーンズの輸入を手がける
日本に流通するバニラの実に10%以上を扱う
今回水野さんは質のよいバニラを安く確保するためマダガスカルにやってきたのだ。
ところが驚きの事態が待っていた
先を越されたか!?
質のよいバニラを安く確保するためマダガスカルにやってきたミスター・バニラこと
バニラ加工販売業者のロパットさんが出迎えてくれた
まずはロパットさんが契約している
小さな背丈の木が生い茂る藪の中へ入っていくと…
実がなっている
この地域は日照時間も長く土地も肥沃なため質のいいバニラビーンズが採れるのだ
だがなぜ今価格が高騰しているのか生産者に聞いてみた
天候不順で生産量が減り価格が上がっていたのだ
それでもいいものを確保しなければならない。
続いて向かったのはロパットさんの経営する加工場
畑から収穫しただけではまだ商品ではない。
バニラビーンズとして出荷するまでには多くの手間がかかる
もともとバニラの実は香りがしない。
収穫後
こうした工程を経て初めてバニラビーンズは芳醇な香りを放つ香料に変わるのだ
ところが驚きの事態が…。
最近この最高級のバニラを大量に買い付けた会社があるという。
箱にはフランスの焼き菓子の町…
フランスだけではない
マダガスカル産の高級バニラは今世界各国で争奪戦となっていたのだ
だが水野さんある奥の手を用意してきていた
やってきたのは大半がバニラ農家だという小さな村
村人を前に水野さん何かを取り出した
実は農家の人たちは貧しく自分たちが栽培したバニラの商品を食べる機会はまずない
そこで日本のバニラ菓子の味を知ってほしいと考えたのだ
様子をうかがっていた他のバニラ農家の人たちも集まってきた
誰でも一度は味わったことのあるバニラの香り。
そう日本とマダガスカルはこんなつながりもあったのだ
バニラの香りは好きですけど知らなかったです。
一度茹でて発酵させて3か月干すとか。
これで味が変わっちゃうんだなってすごく納得できました。
竹田さんこんなに…マダガスカルのバニラビーンズが90%なんですね日本で使われてるもの。
知らないですよね。
更に続いての意外すぎる!マダガスカルはバニラビーンズに代表される…
ベースにしたチョコレートですね。
ただ意外なものもあるんですよ。
ウナギ?
3年前ウナギが高騰したことを覚えているだろうか?日本で養殖に使われるウナギの稚魚の記録的な不漁によりうな重などの価格が大幅に上昇。
実はこのときマダガスカルからウナギが輸入され流通していたのだ
おもしろいなぁ。
おもしろいですね。
いろんな意外なマダガスカル出てきてますけれども。
続いてこちらです。
これもしかしたらいちばん意外かもしれないですけどアフリカでお米っていうイメージあんまりないですけど。
お米ですね。
おもしろいのはこちらはマダガスカルで日常的に使われている言葉の一例なんですけれども。
おにぎりちょっとびっくりしますけど更にはおこげ。
いちばん多いですねブラブラって言う。
ブラブラ?ブラブラ。
その下はアンパング。
本当ですよね。
更にはお米にまつわる言い回しもありまして実は日本の言い回しと非常に似た意味をもっているということなんですけれども。
いちばん下のところ…。
何か例えるときに米を使う。
お米に例えるっていう。
さぁそんなお米が大好きなマダガスカルに問題があるそうなんです。
そこに日本が大きく貢献していました。
マダガスカルの山あいを走っていると意外な風景に出会う
アフリカではかなり珍しい
米大国なのだ
町なかの食堂へ入ってみると
運ばれてきたのはおかず1品にご飯。
ご飯は大盛りかなりの量だ
こちらの女性たちも大盛り
工場で働く人たちのお昼は皆弁当持参だがやはりご飯
そうマダガスカル人の主食は米
更に食後には
炊き終わったあとのおこげがついた鍋
そこに水を入れてかき混ぜるとラヌナパンゴというマダガスカルの国民的な飲み物になる。
味は香ばしさ漂う玄米茶といった感じだ
町を歩けばどこか懐かしいお米屋さんがあちこちに
量り売りで…
しかしこれだけ米を食べる国民でありながら大きな問題が。
米の生産量が足りていないのだ
マダガスカルの中央部米農家を営む人がいた
実は今深刻な事態に直面していた
そんな不作の年がときどきあり芋などでなんとか食いつないでいるという
そう嘆くが隣の田んぼを見るとこちらは大豊作!いったいどういうことなのか?
マダガスカルで米の不作に悩むアリソロさん。
しかし
持ち主に話を聞いてみた
そんな新しい農法をマダガスカルの農家に教えて回る人たちがいた
そのカラクリは非常に簡単。
田植えの際稲を正確に
それが重要なのだ。
米の出来の悪い田んぼを見ると確かに適当に植えている。
こんな基本的なことを知らない農家がマダガスカルにはまだ多いという
脱穀の仕方でも米の収穫量が変わるという。
マダガスカルでは普通こうして稲を叩きつけて脱穀する
しかしこれだと米が大量に飛び散り
そこで登場したのが
マダガスカルの農家に効率的に米を収穫してもらおうと用意したもの…それは人力の脱穀機。
ペダルをこいで稲穂から米を効率的に無駄なく取る。
日本で昔から使われていた農機具を改良したものだ
田植えから脱穀まで米作りのことだったら日本が協力できることいくらでもあると思うんですよね。
米倉さんほんとにすごく単純なことというかほんとにただただ知らなかった植え方を知らなかった。
我々の知らない意外すぎるマダガスカル。
そのポテンシャルはこれだけではなかった
それがこちら。
眠れる地下資源です。
実はマダガスカルは宝石の島
更に現在注目されているのがニッケルだ。
携帯電話などに使用されているレアメタル。
世界最大規模のニッケル鉱山があるのだ
宮崎さんこのバニラビーンズカカオウナギ更にはこのいろんな石がたくさん採れるという。
その一方でマダガスカル進出をめぐって大変な問題が起こっていた
この取り引きに対し国民の怒りが爆発。
それが引き金となり事実上のクーデターが起こった
米倉さん今後日本はマダガスカルとどういうふうに関係を進めていけばいいんでしょうか?
4月
マダガスカルの首都アンタナナリボ郊外である会合が開かれた。
会場はこの白亜の建物
そこに現れたのは日本の
去年のヘリー大統領就任を機に日本の経済界もマダガスカルへ熱い視線を向け始めていた
マダガスカルも日本企業の進出や投資をおおいに歓迎。
親睦がはかられた
日本とマダガスカル新たな関係が動き出した
2015/05/18(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング【魅惑のマダガスカル!意外すぎる初ツアーに密着】[字][デ]

意外すぎるマダガスカル!圧巻バオバブ林を見た後は…極上フランス料理▽現地の人々は丼めし、勤勉…アフリカなのにアジア!?▽発見!中国にとって代わる新工場

詳細情報
番組内容
マダガスカルといえば、バオバブ並木やキツネザルなど“大自然の宝庫”。アフリカの東に位置する遠い島国に思えるが、今、日本企業の注目を集めていた。大手旅行代理店H.I.S.はマダガスカルツアーをスタートさせる。さらにマダガスカルはシュークリームなどに欠かせないバニラビーンズの原産地だが、日本で使われる9割がマダガスカル産だという。
内容つづき
また、大阪のアパレル会社が製造拠点をアジアからなんとマダガスカルに移した。その理由は「アフリカだけどアジア」という特色にあるという。一体どういうことなのか?意外すぎるマダガスカルに迫る!
出演者
【メーンMC】
SHELLY
【進行役】
秋元玲奈(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】
米倉誠一郎(一橋大学イノベーション研究センター教授)
【ゲスト】
竹田圭吾、宮崎美子、リジャ(マダガスカル出身)
関連情報
【公式ホームページ】

http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/

【公式Twitter】

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