7東北発☆未来塾 ドリアンさんと行く!言葉探しの旅「福島から栃木へ!」 2015.05.18


どうも!未来塾応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも。
どうですか?この階段。
我々は見覚えありますね。
宮城県の塩釜神社。
そうです。
階段は202段ですね。
ビルにすると15階ほどの高さになるんです。
すごいね。
高いね。
どうして塾生たち上ってるんですか?今月は松尾芭蕉が歩んだ奥の細道を逆にたどって言葉探しの旅をしてるんですね。
芭蕉は塩釜神社にも来たんだね。
さぞかしいい俳句詠んだんだろうね。
それがここでは一つも句を詠まなかったと。
詠んでないの?はい。
そんな芭蕉の代わりに今回の講師詩人のドリアン助川さんからありがたいお言葉があります。
すごいものっていうのは写真とか映像で記録に残す事は可能なんです。
そしてそれを聞きたいんです。
未来塾御一行は塩釜を離れ福島へ入ります。
塩釜階段だけかよ!ごめんなさい。
番組20分しかありませんから。
何やってんだよ。
福島市で最初にバスが止まったのはこちら飯坂温泉です。
芭蕉も立ち寄った場所ですね。
ここもどうせ足湯入って終わりでしょ。
それでもイ〜サイ〜サカ温泉!いやいやちゃんと旅館に泊まるんですよ。
それよりこちらの2人の塾生の様子が何かおかしいんですね。
それでもイ〜サ。
めっちゃあるじゃん。
めっちゃありますね。
あの彼塩釜神社の階段で転びそうになってた塾生じゃない。
はいはいはい。
表情やばいね。
実は300年前松尾芭蕉も飯坂温泉の宿で体調を崩したんですって。
芭蕉とシンクロしてるならそれでもイ〜サイ〜サイ〜サカ温泉!どうしたんだよ。
波乱万丈言葉探しの旅。
はじまりはじまり!イ〜サカ温泉。

(テーマソング)言葉探しの旅4日目。
講師のドリアン助川さんは震災から1年半たったころここ飯坂温泉を訪れました。
塾生2人がダウンしてさすがの叫ぶ詩人ドリアンさんも温泉と三味線でのんびりするのかと思ったら…。
どうもどうも。
急きょ塾生に話を聞かせるべくゲストを呼んじゃいました。
奥の細道を自転車でたどった時にこのまさに飯坂温泉で渡辺さんご一家にお世話になりまして1泊させて頂いたんです。
ドリアンさんは震災後の東北を肌で感じようと奥の細道をたどりました。
できるだけ多くの人の「言葉」に出会う旅。
「会ってくれる人泊めてくれる人連絡下さい」。
そんなドリアンさんの呼びかけに応えたのが渡辺さんご夫婦でした。
渡辺さんは塾の講師の傍ら野菜や米などほとんどの食料を自給自足して暮らしていました。
しかし原発事故による放射線がその生きがいを奪いました。
少しずつ回復はしてるんですかね?放射線の。
畑の中はほとんど変わらないですね。
やっぱ0.6から集まってる所ってのは1点いくつってのは超えちゃいますから。
今この学生のみんなに考えてもらおうとしてるのは…。
今回「言葉のチカラ」っていうのがテーマなんです。
僕は渡辺さんがおっしゃって下さった言葉の中でお嬢ちゃんがこれから大学進学って時に「もう福島から出てっていいよ」っておっしゃったじゃないですか。
あれが俺本当の言葉だと思うんです。
娘を愛してるからこそ…。
今は分かりません。
今どういう気持ちになられてるか分からないけども。
僕の世代はいいけどやっぱ次の世代はある意味負の遺産でしょ。
原発の事故であるとかそういう繁栄の裏の部分ですよね。
そういう負の部分っていうのを若い人が何で背負う必要があるのかっつうのは非常に強い。
私は自分の中で葛藤があって娘は一度東京に出したんだけど次世代だから福島の未来をつくるためにやっぱり自分のふるさとをよくしていこうっていう気持ちで戻ってきてもらいたい気もあるんですね。
たぶん私みたいに葛藤している人っていうのはたくさん親としてはいると思うんですよね。
自主避難なんかされてる親御さんなんかも含めて。
何かもし聞いてみたい事とかあれば。
君なんかだって原発の取材までした訳じゃない。
そうですね。
大学でジャーナリズムを学ぶ後藤大希さん。
事故があった原発の作業員にインタビューした事があります。
僕は取材に行った時に怒られる事もあったんですよ。
実際のところ渡辺さんはどう思われますか?そういうよそ者に対しては。
でも考えてもらうっていう事はうれしい事ですよね。
何もアクションを起こしてくれないっていうのもおかしいけどそういう人もいる中で私はありがたいなと思っています。
すごい悩んだんですよね俺も各地の放射線測って歩いてなんて嫌がらせじゃないかって。
ドリアンさんは自転車に乗り線量計を持って旅しました。
あまり報道されない場所の放射線による被害を記録するためです。
そして渡辺さんご夫婦など道すがら出会った人々の「本当の言葉」を雑誌やステージで発表してきました。
確かに放射線だからここお客さん減っちゃった。
それはまた改めて書く事でもっと減っちゃったらどうしようとか思うんですよ。
でも逆にそうだったって書かないと…。
だからむしろ来て頂いてドリアンさんみたいに来て頂いて実際に数値測って頂いてでそれを雑誌に出すっていう事は僕的には賛成です。
大賛成です。
渡辺さんもSNSなどを通じて除染作業の進み具合など福島の現状を発信し続けています。
何でみんなこんなに黙ってるんだっていうふうな気が僕はするんです。
もっと言っていいと思うし。
もっと怒ってこんなに大変なんだぞっていうのをアピールしてもいいんじゃないかっていう気持ちがあって。
現場が無い言葉なんて信用しないってすごい!実際に現場に立つ事。
そして感じる事。
それを言葉にする事。
簡単そうで実はとっても難しいのかもしれません。
次の日はあいにくの天気。
そういえばダウンしていた2人は?おはようございます。
どうですか?どうだ?全然ですね6度3分です。
超平熱です。
治ったね。
ハハハ…。
2人とも元気になってよかった〜!全員そろって出発進行!心の底から生まれる「本当の言葉」を探して福島県を南下します。
ドリアンさん二本松市で塾生たちをバスから降ろしました。
ここに「本当の言葉」を探すヒントがあるといいます。
智恵子の生まれたおうち。
造り酒屋の前にいます。
ちょっとガッカリのドリアンさん。
それもそのはず。
詩人高村光太郎の代表作「智恵子抄」はドリアンさん一押しの詩集。
妻智恵子との出会いから死別まで30年にわたる「本当の言葉」が詰まった作品です。
智恵子さん彼女の心のバランスというのがだんだん崩れていくという2人にとって壮絶な人生が始まる事になります。
高村智恵子は光太郎と結婚後心の病を患い入院します。
最愛の妻がしだいに病に侵され話す事もできなくなる様子を光太郎は言葉でつづり続けました。
智恵子は52歳で亡くなります。
光太郎はこうやって「智恵子抄」という恐らくは日本で一番売れたであろう詩集を出してその事について賛否両論あります。
智恵子の死までも題材にするのかとそういうふうに言う人もいます。
ただ私たちは何かこう上機嫌でいられる時がいいものをつくれるっていうふうに思いがちなんですけど。
それが何十年もあとの人にも伝わるんだっていう事を僕なんかは思うんですね。
だから今みんなが100パーセント幸せじゃないかもしれない。
ひょっとしたらここに来て語ってないだけでおうちの問題とか自分自身の問題とか友達同士恋人との問題とかいろんな問題抱えてここに来てるかもしれないんだけど…。
そこにその本当の言葉というものの種があるような気もするんですね。
バスは福島県を過ぎ栃木県那須町に入りました。
え〜っとこちらだったかな。
ここはドリアンさんが3年前立ち寄った農園。
震災後「本当の言葉」を発信し続ける人がいます。
あららら。
渡辺和資さんよし江さんご夫婦。
友人の紹介で出会いました。
30年以上牛を育ててきた渡辺さん。
事故のあった原発から90キロ離れていますが大量の放射線が降り注ぎました。
それぐらい降り注いだ訳ね。
それを肉牛が食べちゃった?食べちゃった。
福島に比べ放射線拡散の情報が遅く汚染された牧草を牛に食べさせてしまいました。
ドリアンさんが訪ねた時は廃業を迫られ失意のどん底でした。
渡辺さん。
これが汚染された堆肥。
汚染された牧草や堆肥は全てビニールシートで覆われています。
町から処分する場所が決まるまで敷地の中で保管するよう指示されています。
これが那須町の日常ですよ。
道路そばにこういうのがいっぱいありますよ。
たぶんどこもこんなの受け入れてくれる所ないもんね。
みんな嫌だもんね。
結局ここにずっと置くようになるのかなって事は考えてます。
だからここに鳥居を立ててセシウム神社をつくって2度とこういう事が起きないようにとしたらどうかなと。
セシウム神社?セシウム神社。
いつもかなりアイデアマンですね。
以前は牛舎だった場所を改築して渡辺さんは新しい仕事を始めています。
つられている金色の束は麻。
日本古来の大麻から作られたものです。
邪気や罪をはらうといわれる麻。
神社のしめ縄や鈴縄などに織り込まれています。
震災から2年後渡辺さんご夫婦は失意のどん底からはい上がり今では作った麻を全国各地の神社に出荷するまでになりました。
麻だったら私たちやっていけるかなっていう何となくね。
ゼロから始まりました。
乾杯!渡辺さんは言葉を発信するもう一つの仕事にも挑戦しています。
農業体験教室を開き全国各地から集まる年間500人ほどの人を相手に震災のあと何が起きたのかを伝えているのです。
うちも震災後私たちにできる事っていうのをず〜っとず〜っと考え続けてきました。
ここに来てだんだんだんだん…。
それでうちはもうすぐ福島ですし福島と同じぐらいに放射能が降りました。
だからその現状をみんなに知らない人たち特に学生たちは東京ですからそれを定期的にいろんな話をして知ってもらおうと思って。
私たちが知ってる情報を今話しているところなんですけれども。
ドリアンさんは自転車で被災地を旅した時現場の声と報道される事とのギャップに悩みました。
しかしその経験こそ大切だといいます。
僕はあの時50歳だった。
今は52歳で。
21〜22の君たちが分からないっていうのは当然の事で50になっても自分が何やってるのか分かってないよ。
苦しい。
だけど続けるとこういう事が生まれる。
こうやって皆さんに会えるんだと思うんですね。
だから分かんないっていうのは当然だと思うんだけど…。
前回は「聞く」言葉のチカラを学びました。
今回は「発信する」言葉のチカラを学びました。
あれっ塾生たちバスの中で寝てはいないけど。
相変わらずメモとってないな〜おい!実はそうじゃないんです。
携帯のゲームで遊んでばっかりいるとまたドリアンさんに怒られるんですよ。
メモしないと。
違う違う。
実はこの携帯にメモをしてるんです。
書いてたんだ。
ドリアンさんと寝食を共にしながら塾生たち成長してきたね。
さて次回はいよいよ最終回です!東京の真ん中で「愛」を叫ぶんだね。
叫びません。
東京の秋葉原で「思い」をつぶやきます。
塾生たちが旅をしながらメモしてきた言葉を詩に変えてステージで発表する涙の最終回!Don’tmissit!
(テーマ音楽)2015/05/18(月) 23:00〜23:20
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 ドリアンさんと行く!言葉探しの旅「福島から栃木へ!」[解][字]

ドリアン助川さんが案内する逆「奥の細道」知られざる放射線被害に悩む福島から栃木へ。「本当の言葉」を求めてある造り酒屋へ…MC:サンドウィッチマン 語り:吉本実憂

詳細情報
番組内容
「本当の言葉」を探して、松尾芭蕉の歩いた奥の細道を逆にたどる旅。今回は福島から栃木へ。福島のある温泉場では、塾生たちは芭蕉と同じ困難に立ち向かうことに…。栃木で、あまり知られていない放射線の被害に悩む夫婦が、ある活路を見いだす。ドリアンさん一押しの歌人ゆかりの地にて伝えるゴールデンルールとは?「本当の言葉」を発信する人々に出会い、6人の塾生は何を学ぶ?【MC】サンドウィッチマン 【語り】吉本実憂
出演者
【出演】作家・朗読者・俳優・ボーカリスト…ドリアン助川,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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