ドラマ10 美女と男子(5)「オレは芝居をやりたい!」 2015.05.19


(たどころ)「NoSongNoLife」?
人に歴史とドラマあり
(一子)再現ドラマって事は…。
その間主役を張る事になるのよ。
チャンスは何でも利用する。
どんなキワモノだろうとね。
よし。
人生酸いも甘いもある事を…
(遼)「会いたいなぁ…。
けど会われへんねん」。
身をもって知り演技力のブラッシュアップにも結び付けた向坂遼
・「Hello,HelloMyLove」
隠していた音痴がバレたり…なんておまけもあって
静香ちゃん!えっ?大きゅうなったな。
ところが何だか事態は急転直下…
(並木)息子?
(晴彦)息子なんだよ。

ようやく見えた芸能界の上り坂。
なのに迷い道も落とし穴もありそうな男と女の物語
・「足りないモノなら」・「とっくにあるから」・「失う事なんて何にもこわくない」・「小さな夢ならば」・「叶わないだろう」・「大きな夢だから」・「今まだ走ってるんだろう」・「もう一歩って」・「例えばそれが最後の」・「一歩になっても」・「悔やまないように」・「もう一歩って」・「踏み出す僕らの勇気は」・「100歩分以上の意味を持つから」・「あと一歩って」・「どれだけカッコ悪くって」・「笑われてたって諦めない」・「あと一歩って」・「踏ん張る僕らの心が」・「世界を動かすチカラになる」誰なんですか?俺に会いたい人って。
ああ…いやねあの…ほらこの間のテレビ例の再現ドラマを見て下さってたみたいでねぇ。
で誰なんですか?いやだからそれは…。
はいはいどうもありがとう。
よいしょ。
はいはい遼くんこっちですよ。
さあさあ。
こっち。
気を付けてね足元。
はいはい。
どういう事ですか?分かっちゃいました?そうなんですよ。
実はうちはねあの…お父さんにご出資頂いてるんですよ。
遼くんがね斑目社長の息子さんだなんて…。
俺帰ります。
遼くん!やっと見られるのね。
なんて美しいの…。
(もなみ)親からもらったたった一つの財産です。
(カメラマン)じゃお願いしま〜す!はい。
決まってるわね。
こういう時のためにふだんから練習してますから。
そうなの?お箸を持つメークをする料理を作る全て練習。
(カメラマン)それじゃもう一回いきま〜す。
(ため息)
(ノック)どうもね。
これでいい気分か?世捨て人を気取ってかつかつの貧乏暮らし。
本人は気楽だろうが…周りはどうなる?こんな事をさせるためにアメリカの大学まで出した訳じゃない。
今となって芝居ごときにうつつを抜かして。
家を出る時絵をやりたいと言ってなかったか?お前は私の後を継ぐ人間だ。
親の勝手じゃないのか。
お前がやってるのは子供の勝手だ。
未熟で世間知らずで…。
それが?気分で動くのはやめろ。
一生を棒に振る事になる。
みじめな人間で終わりたくないだろう?お前も24だ。
今後について頭を冷やしてよ〜く考えろ。
沢渡一子。
社員なのか?そうだがそれがどうした?成功しなきゃ会社に帰さないんだろ?お前に何の関係がある?ああ…だからお前が頑張るっていう事か。
俺は芝居をやりたい。
芝居が好きなんだ!
(ドアの開閉音)
(並木)台本ですよ〜。
そして企画書企画書企画書!来てますね〜。
うん。
でもまあみんな再現ドラマばっかりなんですけどね。
でも認められたって事でしょ?そうですね。
この段階ならまずは大成功じゃないんですか?
(並木)大成功です。
はい。
(樫村)おはよう。
どうも。
(由実)おはようございます。
(並木)おはよう。
ねえ何だか分かる?再現ドラマか…。
もちろんこれだけじゃ終わらないわよ。
でもね…。
もっと本格的な芝居がやりたいんだよね俺。
本格的って何よ?物事にはねステップっていう…。
それ言い訳にしてない?言い訳?自分がもっとマシな仕事取ってこられないからって。
マシな仕事って何よ?だから普通の芝居だよ。
そういうのを身の程知らずって言うの。
それ分かって言ってんの?まあまあまあ。
ちょっといいかな。
僕は人の芝居に声をつけて再現するいわゆる吹き替えをやってる。
でも恥ずかしい仕事だとは思わない。
誇りを持ってやってるよ。
ですよね。
でも沢渡さんは横暴だと思います。
ああしろこうしろって遼くんに押しつけてばっかりで。
それがマネージャーの仕事よ。
ちょっと話途中なんだけど。
やるよ!やればいいんだろ。
あのね…。

(石野)相談って何かな?俳優として何というか…力をつけたいんです。
力をつけたい?演技を一から基礎から学びたいと思って。
へぇ〜。
これまではビギナーズラックじゃないけどついてただけみたいな気がするんです。
基礎からやるってのは賛成だなぁ。
今の若い役者はひどすぎる。
何の準備もせずに現場に来て売れたらすぐにちやほやされるからね。
まあ逆にかわいそうでもあるんだけどね。
あの…どこか養成所みたいな所をご存じじゃないでしょうか?なぜ僕に相談するのかな?沢渡さんは?なんかいろいろ忙しいみたいで。
ふ〜ん。
失礼。
うわさをすればだ。
えっ?もしもし。
お忙しいところすいません。
ちょっと…ご相談があって。
相談?タレントとのつきあい方。
うまくコミュニケーションがとれないっていうか…。
なるほど。
あとでかけ直しますよ。
じゃあ。
彼女は彼女で悩んでるみたいだよ。
ところでこれ気にならない?鷲見右京。
人を気にしてる余裕ありませんから。
演劇のワークショップに参加してみたらどうかな。
演劇?いい所があるんだ。
演技だけでなく本の読み方役へのアプローチ一とおりの勉強はできるんじゃないかな。
(三島)ああ…!あら〜。
今何してるの?いや別に…。
いいじゃない。
何?深夜枠のドラマの…。
えっドラマ?その立ち上げに関わらせてもらってるというか。
すごいじゃない!キャスティングは?それはまだ先ですから。
プロデューサーはどなた?村木です。
村木プロデューサー!
(村木)ああどうも。
これうちの向坂遼が出てます。
再現ドラマなんですけど。
再現ドラマ?でもすごく好評で。
あっ!えっ?ちょっと打ち合わせ行ってくるわ。
村木プロデューサー。
もう…。
あげる。
ありがとうございます。
パス!パス!シュート!シュート!パス!パス!パス!パス!
(江崎)君向坂くん?あっはい。
石野さんから聞いてるよ。
は〜いみんな!はいみんな!みんなみんな!彼も仲間に入れてやってくれ。
え〜とじゃあ…。
エアバスケットだよ。
えっ?ボールの重さを感じてやってみて。
じゃあボール渡して。
でゴールがあっち。
ゴ…ゴール?はい。
はいボール感じて。
はいシュート!はい新入り背高いよ!ちょっとタイム!あのねもっとボール感じて。
雑になってるよ。
はい新入り!「何か言っとったとか?」。
相手の目を見て相手の言葉を聞いて言葉をしっかり受け取る。
はい。
自分のセリフを相手の目を見て伝えてそれが伝わったのを確認したら次。
はい分かりました。
向坂くん。
来月本番の舞台があるんだけど主人公の弟役やってみない?
(田山)えっ?えっそれ俺の…。
君には兄弟の叔父の役をやってもらう。
原作にはない重要な役だ。
あの〜。
こういうのを巡り合わせっていうのかなぁ。
たまたまヤマトテレビの「カショクの女」あれを見て君の実力を見てみたくなったんだよ。
でも…。
(江崎)はい集合。
新メンバーの向坂くん。
シンジ役をやってもらいます。
(拍手)今度の芝居原作は菊池寛の「父帰る」だけど僕なりの新しい解釈を入れてみた。
15年前に愛人と失踪し家族を捨てた父親がある日姿を現す。
いわば闖入者でもある訳で家族それぞれの思惑に差が生まれる。
父を温かく迎えようとする兄ケンと妹タミに対し弟のシンジだけは父を許さない。
父が去ったあとの母タカコの苦労を知るシンジには兄の許しが理解できない。
一方兄には別の思いがある。
母タカコの父への思いだ。
「東京・港区の東西テレビ前空は爽やかな秋晴れが広がっています」。
沢渡さん。
石野さん。
お茶行こうか。
ええ。
実は向坂くんが僕を訪ねて来たんだ。
えっ?基礎から演技を学びたいって言うから演劇のワークショップを紹介したよ。
なんか彼の熱意に負けてね。
でも何で私に黙ってそんな…。
男子だからじゃない?えっ…男子?「何でも言いなりになってんのはごめんだ。
俺は俺だ」みたいなさ。
でもそれならそれで私にひと言くらい…。
だからそれができないんだって。
前から気になってたんだけど沢渡さん何でこの仕事始めたの?まあいろいろと事情がありまして。
いろいろって?いろいろです。
「野たれ死にするのに家はいらない」。
「父さん!」。
「あなた」。
「じゃあな」。
「シンジ!」。
「なぜかな…」。
はい止めます。
どうした?次のセリフなんですけど…。
「俺父さんにほんとは抱き締めてほしかった」。
これが?シンジにはおやじへの恨みつらみが積み重なってたはずです。
「抱き締めてほしかった」っていうのは…。
おかしいかい?何というか…。
君父親との関係はどうなの?えっ?お父さんに恨みがあるとか?関係ないと思いますけど。
そうかな?10分休憩しよう。
お疲れさま。
何やってんだよ。
あなたこそ何してるの?何って…芝居だろ。
私にないしょでコソコソと?別に…。
それがあなたの言ってた本格的な普通の芝居をやるって事なの?あんたは本社に帰りたいだけなんだろ?でも俺はこの道でやってくって決めたんだよ。
私は本社に戻りたい。
あなたはこの世界でのし上がりたい。
そのためにお互いを利用すればいいじゃない。
俺をのし上がらせる自信あんのかよ?あなたが一人でやるよりず〜っと早くね。
どうする?再現ドラマの打ち合わせあるけど。
お世話になります。
向坂遼のマネージャーの沢渡と申します。
マネージャー?今帰るとこなんで。
今抜ける気ないよ。
打ち合わせはそっちでやっといて。
お邪魔しました。
失礼します。
行かなくていいの?大丈夫です。
そう。
(久米)は〜いじゃすいません皆様。
チケットとチラシが刷り上がってきたんで配布しま〜す。
すいません集まって下さい。
え〜とねまずマツダくんとキシカワさんが10枚ずつでお願いします。
え〜とあと田山さんがですね…。
セリフ1つだから俺も10枚でいいで〜す。
(久米)はい。
え〜とねケンさん主役なんですいません50枚でお願いします。
はい。
うん?はい。
え〜と…え〜向坂さん。
向坂さんすいません40枚で。
えっ?お願いして大丈夫でしょうか?あの〜。
うん?ああ売るの売るのチケット自分で。
はぁ…。
あの〜これ…。
うわっびっくりした。
何?いや…。
何あれ?芝居の客引きか何かだろ。
すいません…。
ノルマってどういう事ですか?だからね小さな劇団の公演だとチケットを出演者たちがみんな自分たちで売りさばかなきゃいけないっていう事。
それ義務なんですか?義務ですよ。
それぞれが売りさばく分の割り当てっていうか。
ねえ?割り当て。
売れ残ったら本人買い取り。
劇団には戻せないって事。
まさか〜。
えげつない事しよんねんなぁ。
ノルマ…。
(ノック)あの…。
はい。
これに出るんですけどここにチケット置いてもらえないでしょうか?ああそういうのお断りしてるんで。
すいません。
やめなさい。
利息高いわよ。
チケットは?えっ?貸しなさい!おいちょっと!これどうなんでしょう?どうとは?本番前の役者って芝居に専念するものですよね。
こんなものを売らせていていいんですか?こういうやり方の中でも育つ役者は育ちます。
でも売れ残ったら買い取りだなんて…。
それは授業料だと思って頂きたい。
授業料?本物の役者を育てるためのね。
今の若い人は簡単に役者になれると思ってる。
そうではない。
苦労してでも一から芝居を学んだ者だけが本物になれるんだ。
分かりました。
ただ私はうちの役者には負担はさせません。
お好きにどうぞ。
そうします。
失礼します。
(たどころ)お〜お釣り。
5,000円。
はい。
(亜依)5,000円。
はい5,000円ぴったり。
5,000円です。
はい5,000円ぴったり。
締めて6人分で3万円や。
はい。
ありがとうございます。
「シンジ!」。
「なぜかな…。
俺父さんにほんとは抱き締めてほしかった。
バカだな俺」。
「シンジ…」。
「兄さんは…兄さんは優しすぎるよ!」。
「叔父さん」。
「この手紙を読めばみんな兄貴の…父親の気持ちが分かるだろう」。
(タミ)「父さん死ぬの?病気なの?だから私たちに会いに来たのね」。
(ケン)「シンジ!」。
「シンジ。
父さん死ぬんだ。
シンジ!」。
「父さんのバカ野郎!」。
はいはい。
はい。
シンジ。
はい。
セリフを言えばいいってもんじゃない。
何も伝わってこない。
父さんはどんな人だった?それは…。
自分の中で想像して膨らませるんだ。
はい。
(江崎)背は高いのか低いのか。
声は?子供の時優しくしてくれたのか。
はい。
よし。
じゃもう一度やってみよう。
はい。
じゃあ同じところから。
(江崎)よ〜いはい。
(敬吾)へぇ〜遼くんが芝居をね。
(梨花)ねえどんな話なの?ちょうだい。
(俊子)恋愛もの?男女の愛欲が絡むの?
(一臣)愛欲?ちょっと〜一臣の前で。
原作「父帰る」。
これ親子ものだね。
(俊子)へぇ〜。
いいからみんな5,000円ずつ出して。
はいはい。
お芝居なんて久しぶり。
わくわくするわ。
おとうさんも行きましょうね。
(篤史)縁起物だ。
座席は松竹梅の松にしなさい。
松ね。
あっ…でも私別の日に行こうかな。
10月1日はちょっと用があって。
僕も仕事だからそうする。
いいわよ一臣は私が連れていくから。
お願いします。
あら!ダブルブッキング…。
お願いします!
(木下)収録の日を変えるねぇ〜。
すいません。
どうしても向坂遼を舞台に立たせてあげたいんです。
お願いします!しょうがないねぇ。
じゃあ5日は?大丈夫です。
それと10月1日お体空いてらっしゃいますよね。
(稲本)まあ収録がなくなったからね。
よかったら…。
よかったら。
1枚5,000円です。
ああじゃあ2枚で1万円…。
はぁ?どうも。
(塩田)あんまり得意じゃないんだよね芝居って。
別に来て頂く必要はありません。
えっ?1枚5,000円です。
はぁ…。
なんか変わったね。
どこがですか?うん?ああ5,000円ね。
5枚は買って頂きます。
部下の分です。
はい。
やっぱ変わんないね君。
(たどころ)あと何枚あんねん?22枚です。
俺も売るよ。
お前友達いてへんやろ。
私が引き取りますよ。
えっ?売れ残った分はねぜ〜んぶうちで頂きます。
局のPやDにばらまいちゃえば済む事だから大丈夫。
(たどころ)おっさん見直したで〜。
太っ腹やなぁ。
ようやく見つけた原石ですよ。
うちの遼くんみんなに見てほしいじゃないですか。
社長大丈夫ですか?すいません。
頑張ってね。
感謝する気持ちがあるならあなたは芝居に専念しなさい。
いいわね?沢渡の言うとおりや。
頑張りや。
おはようございます。
あっ…どうも。
あなた恋人いる?はっ?どうなの?まあつきあってる相手なら一応…。
じゃあこれペアで招待ね。
無料でデート楽しくない?そのかわりうちの向坂じっくり見てもらいます。
ああ…!会議会議会議…。
村木さん。
うちの向坂遼が舞台に出るんですけどぜひ見て頂きたくて。
ああそう…。
準主役なんです。
ああ劇団デウス。
ご存じですか?うん。
「俺父さんにほんとは抱き締めてほしかった」。
「バカだな俺」。
(ケン)「シンジ」。
「兄さんは…兄さんは優しすぎるよ!」。
(ケン)「叔父さん」。
「この手紙を読めば…」。
(江崎)ごめん止めます。
シンジ。
「兄さんは優しすぎるよ」はちゃんと相手に伝えて。
急ぐな。
はい。
「兄さんは…」。
「兄さんは優しすぎるよ!」。
(ケン)「叔父さん」。
「この手紙を読めば…」。
ごめん止めます。
「父さんのバカ野郎!」。
はい止めます。
「父さんのバカ野郎!」。
もっともっともっとイメージ入れて。
はい。
(江崎)しっかり感じてお互いを。
よ〜いはい。
「シンジ」。
「兄さんは…兄さんは優しすぎるよ!」。
うちの向坂が舞台に出るのでぜひ見てほしいんです。
(吉田)ほう〜そう。
僕こう見えて学生のころ芝居やってたんだよね。
へぇ〜そうなんですか。
行ってみようかな。
ぜひ!久しぶりだもんなぁ。
ここにチケットも入ってるので。
あ〜ありがとう。
芝居?いやあの…チケットをあれしたもんですからよろしければと思いまして。
ほう。
沢渡くんの事務所の若い役者が出るそうです。
そこの向坂遼という。
(晴彦)向坂ね…。
では失礼致します。
お父さんそこ座って。
なんかいいわねこういうのも。
お知り合いの方?テレビ関係のね。
へぇ〜すごいじゃない。
あっ…あの人の隣にいる人あれたどころ晋也じゃない?似てるけど違うんじゃないかなぁ。
(タミ)「ただいま」。
(タカコ)「ああお帰り」。
(ケン)「お帰り。
寒かっただろ」。
「あのね変なうわさ聞いちゃった」。
「うわさ?」。
「公園のそばでね父さんによく似た人に声をかけられたって人がいるの」。
「でも父さんが出ていってからもう15年だぞ」。
遼くんまだかしらね?うん。
(タミ)「急に裏道に入っちゃったんだって」。
(ケン)「それもしかしてほんとに…」。
「そんなの人違いに決まってるだろ」。
(2人)出た!シ〜!「あの男ならどっかでとっくにくたばってるさ」。
(ケン)「シンジ」。
「じゃなきゃ困るよ。
ずっと忘れよう忘れようとしてきたのに…」。
(チャイム)「兄さんはいいよ。
俺が行く」。
「何から話したらいいのか…」。
(ソウタ)「親はなくとも子は育つと言うが…よく言ったもんだよなぁ」。
「空々しい事言うんじゃないよ!いいのか?兄さん!苦労して自分は進学も諦めて俺たち2人を育ててくれたのは兄さんじゃないか!」。
「確かに父さんは俺たちを捨てた。
女をつくって逃げた。
でもどうあろうとも生みの親だ。
それが肉親ってものなんだよ」。
「いい子供たちだ。
俺が出てってお前はかえって幸せだったみたいだな」。
「父さん」。
「どこか行く所があるの?」。
「野たれ死にするのに家はいらない」。
「父さん!」。
「あなた!」。
「じゃあな」。
「シンジ!」。
「なぜかな…。
俺父さんにほんとは抱き締めてほしかった」。
「バカだな俺」。
「シンジ…」。
「シンジ」。
「父さんのバカ野郎!」。
セリフ飛ばした!えっ?「シンジ。
シンジあのね…」。
「父さんは重い病気なの」。
「実は叔父さんに手紙が来ていたんだよ」。
手紙…。
「そうだよ」。
「黙ってて悪かったね」。
(タミ)「父さん死ぬの?だから私たちに会いに来たのね」。
(ケン)「きっとそうだよ。
シンジ。
父さん死ぬんだ」。
「父さんのバカ野郎…。
バカ野郎!」。
バカ者!
(ざわめき)おやじに向かってバカとは何だ!お父さん!座って!すいません。
斬新な演出ですね。
すいません。
すいません。
「シンジ。
父さんを連れ戻しに行くんだ!」。
「父さ〜ん!」。
「父さ〜ん!」。
てめえ!何やってんのか分かってんのかよ!やめろ!すいません!すいません!申し訳ありませんでした!俺の役すっ飛ばしやがって!すいません。
申し訳ありませんでした!君は明日から来なくていい。
俺がセリフを飛ばしたから…。
そうじゃない。
芝居がダメだからだよ。
えっ…?
(江崎)君は相手を見て芝居をしてなかった。
周りを感じてもいなかった。
それは君が心を開いていないからだ。
それじゃあ役者とは言えない。
田山くん。
明日からやれるな?はい。
すいません。
怒らないのかよ?怒る?あんたに頭下げさせて。
私ね分かったの。
大事なのは頭を下げる事なんだって。
自分のタレントのために。
つまりあなたのために。
悔しいけど…。
一蓮托生。
あなたに寄り添って共にやってくのがこの仕事なんだって思ったの。
ほんと面白くないけど。
でも…だからもうこれから隠し事やめてもらえる?隠し事?一人で突っ走ったりしないでどんな事でも一つ残らず何でも話してほしいの。
どう?分かったよ。
ならよし。
俺の本名向坂遼じゃないんだよね。
斑目遼って言うんだ。
斑目?斑目…?ちょっ…ちょっ…ちょっと…。
えっ?という事はあの…あなたもしかしてうちの社長と…。
親子。
え〜っ!?えっ…?じゃああの…社長はこの事…。
知ってるよ。
知ってんの!?
隠し事はしない。
そうは決めたものの…
こればかりは明かすに明かせず
斑目社長の…息子?2015/05/19(火) 00:10〜01:00
NHK総合1・神戸
ドラマ10 美女と男子(5)「オレは芝居をやりたい!」[解][字][再]

遼(町田啓太)への再現ドラマのオファーが増え一子(仲間由紀恵)は喜ぶが、本格的な芝居がやりたいと思う遼は不満顔。遼は石野(前川泰之)に相談し、劇団を紹介される…

詳細情報
番組内容
遼(町田啓太)に仕事のオファーが次々と舞い込むようになるが、中身は再現ドラマばかり。一子(仲間由紀恵)は喜ぶが、本格的な芝居がやりたいと思い始めていた遼は不満顔。遼はこっそり石野(前川泰之)に相談し、ある劇団を紹介されてワークショップに参加する。一子は、遼が自分に何も話してくれなかったことにショックを受ける。遼は劇団の演出家・江崎(小市慢太郎)に気に入られ、公演に重要な役で出演することになるが…。
出演者
【出演】仲間由紀恵,町田啓太,瀬川亮,中原丈雄,田島令子,徳永えり,前川泰之,高橋ジョージ,森本レオ,真野響子,草刈正雄,小市慢太郎,【語り】ジョン・カビラ
原作・脚本
【作】田渕久美子
音楽
【主題歌】浜崎あゆみ,【音楽】河野伸

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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