空(そら)からてつたび「三岐鉄道北勢線」 2015.05.19


この男がその答えを体現する
木曽の山を水源として伊勢湾に注ぐ木曽三川。
その河口に桑名の町があります。
かつて桑名からは米や木材などさまざまな物資が船で運ばれました。
町は水運の拠点として栄えていたのです。
三岐鉄道北勢線は西桑名から阿下喜まで20.4キロを結びます。
この路線を空からたどってみましょう。
JR線や近鉄線などが乗り入れる桑名駅。
そのすぐ隣。
黄色い電車が止まっていますね。
ここが…
(発車確認する声)さあ「空からてつたび」の始まりです。
西桑名を出てしばらくは近鉄線やJR線と並んで走ります。
比べてみると線路の幅が随分違いますね。
すぐ隣を走るJRは1,067ミリですが北勢線は762ミリしかありません。
そのため北勢線の車両は普通の列車よりも一回り小さくなっているのです。

(車内アナウンス)「ご乗車ありがとうございました。
馬道馬道です。
お出口は左側です」。
馬道駅に到着しました。
ここでは上り列車と下り列車が擦れ違います。
かわいらしいミニサイズの列車が家々の軒先をかすめるように走ります。
画面の左に員弁川が見えてきました。
北勢線は終点の阿下喜までこの川に沿って走ります。

(踏切の音)かつて桑名へ木材や農作物などを運んだ員弁川。
川沿いに暮らす人々の足として北勢線は1914年に開業。
以来廃線の危機をくぐり抜けながら人々を乗せて走り続けてきました。
列車は桑名市から東員町に入ります。
ちょっと景色が変わってきたでしょう?周囲に田畑が目立つようになりました。
線路のすぐ脇を農業用水が流れています。
列車は広大な田園地帯を進みます。
間もなく東員駅に到着です。
東員駅は北勢線の中心拠点。
線路の隣には車両基地もあります。
列車はいなべ市へ。
周囲にはまた建物が増えてきましたね。
進行方向には員弁川の水源でもある鈴鹿山脈が見えます。
楚原駅を出た列車はちょっと変わった橋にさしかかります。
少し見にくいけれどここでは農業用水が線路の下を斜めに流れています。
その用水の向きに合わせて形に工夫が凝らされたねじり橋。
アーチにひねりが加えられているのです。
今から100年前に建設された貴重な土木遺産です。
続いてさしかかったのは…美しい3つのアーチが目を引きます。

(車内アナウンス)「次は阿下喜阿下喜です」。
終点の阿下喜駅が近づいてきました。
列車は阿下喜駅に到着です。
鈴鹿山脈の麓に広がる阿下喜の町。
山から切り出された木材がここから出荷されていきました。
町並みにはにぎわっていた当時の面影が残っています。
山の麓の町と港町をつなぐ北勢線は100年にわたって人々の暮らしを支え続けてきたのです。
2015/05/19(火) 03:05〜03:15
NHK総合1・神戸
空(そら)からてつたび「三岐鉄道北勢線」[字]

ローカル鉄道の魅力を空撮を中心に紹介。三重県の三岐鉄道北勢線は、全国でも珍しいナローゲージを走る。かわいらしい小型の列車の走行映像を沿線の絶景とともに紹介。

詳細情報
番組内容
各地のローカル鉄道の魅力を空撮を中心に紹介。三重県の三岐鉄道北勢線は、全国でも珍しいレールの幅の狭いナローゲージで人気の路線。かわいらしい小型の列車が走る様子を、車窓風景、運転席からの前面展望映像、そして、ダイナミックな空からの映像でつづる。JRや私鉄の鉄道の車内アナウンスで有名なクリステル・チアリさんのナレーションで、初めて目にする斬新な鉄道風景を沿線の絶景とともに紹介する。
出演者
【語り】クリステル・チアリ

ジャンル :
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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