ひるブラ「栄養満点☆どじょうはエラいっ!〜島根県・安来市〜」 2015.05.19


生字幕放送でお伝えします≫5月なのに、もう真夏日。
早くも夏ばてしちゃいそうですね。
そこのあなた疲れ、たまってませんか?≫そんなあなたのお助けマン。
≫今日の主役、どじょうです。
≫どじょうといっても侮れませんよ。
豊富なビタミン、カルシウム。
うなぎに匹敵するほどの超スタミナ食材なんです。
どじょうにゆかりのある街といえば島根県の安来市。
そう、あの安来節です。
必見、どじょうの底力。
≫あなたもとりこにしちゃいます。
今日は島根県東部安来市に来ています。
青空が広がり気持ちがいいですね。
≫そうですね。
昨日まで雨降ってたんですけどすっかりあがりました。
≫こちらは、安来市のどじょう養殖センターです。
≫12年前からどじょうの養殖をしています。
15個の養殖池があります。
ここで養殖されたどじょうは全国各地の料亭などに出荷されていきます。
≫見えますか?石塚さん。
≫はい、こんにちは!≫こんにちは。
よろしくお願いします。
早速なんですが、この養殖池には何匹ぐらいのどじょうがいると思いますか?≫多分、これ出荷したあとなので2匹ぐらいじゃないですか。
≫と思いきや実は…。
≫中、見てみましょう。
お願いします。
≫実際に網を引っ張ってみます。
≫ちょっと重たいですよ結構いるんじゃないですか。
≫よいしょ!≫石塚さん、どうですかこのどじょうの数。
≫すごいですね。
その網の中にいっぱいいますね。
≫そうなんです。
こんなにいるんですよ。
≫生きがいいですよね。
≫しかも結構、太いですね。
≫そうなんです。
いろんな大きさがいるんですよね。
≫すごい。
全体で何匹ぐらいになるんですか?≫なんと15万匹もいるんですよ。
この池で。
≫これもごく一部なんですよね。
≫そうなんですよ。
もっと池もたくさんあるんですけどここだけで15万匹もいるんです。
卵から育てています。
≫元気いっぱいです。
≫ちょっと飛び出してきましたけど元気いっぱいです。
≫石塚さん、どじょうが水中でどんな暮らしをしているか見たことありますか?≫僕、小学校のとき家で実験で、どじょうを飼ってたんですけど大体、水槽の底のところでじっとしてる感じが。
あんまり泳ぐ感じはないですね。
≫じゃあ、ちょっとそんなことを思い出してもらいながら小型カメラでちょっと、どじょうがどんなふうに暮らしているのか見てみたいと思います。
こちらが小型カメラです。
入れますね。
池の中はこんなふうになっています。
≫石塚さん、どうですか?≫見えますかね。
≫まだ緑と泡しか見えないですね。
≫ちょっとカメラを左右に振っています。
≫これ全然見えないんですけどもどじょうはすぐに逃げたり泥に潜ってしまうので。
実は、とっても臆病なんです。
≫ちょっとシャイなんですね。
≫そうなんです。
≫今日はキーワードどじょうの臆病さです。
≫その臆病さというのを象徴するすごいどじょうがいるんですよ。
こちら、ご覧ください。
こちらは、普通のサイズのどじょうなんですがすごいどじょうがいまして…。
こちらでございます。
≫大きな巨大どじょうです。
≫これ、どじょうですか、これ。
≫これ、どじょうなんですよ。
≫育ちすぎだ。
≫そうなんです、これ大きさが20cmほどありまして育ちすぎという言葉が今ありましたけど大きさから推定してこの池で10年以上生きてきたということなんですね。
逃げ回って、逃げ回って捕まらずに生き残った超臆病者のどじょうなんです。
こういった大きいものはかば焼きなどに向いているということなんですが。
≫大体、普通のが10cm前後なのでこちら20cmもっとありますかね。
それぐらいどじょうって臆病者なんですよね。
逃げ回って。
≫安来市の石塚君ぐらいの大きさですね。
≫いやあ、まいう〜とこのどじょうも言うかもしれませんが。
環境が整っていますのでここまで養殖ですと大きく育つんですね。
≫これは、初めて見ましたよ。
こんなに大きいの。
≫飛び出そう。
≫こういった臆病者のどじょうを育てるためにはさまざまな気遣いが必要なんです。
≫餌にもとっても気を使っていて。
では、よろしくお願いします。
≫餌を開発した渡邉さんに餌やりのシーンを見せていただいています。
これ、団子状の丸いものを投げていますが、この餌は米ぬかを使っているんです。
米ぬか、消化がいいんですね。
どうして、消化が大切かというとどじょうの命に関わってくるんですがどじょうの呼吸方法に餌が関係しています。
≫では、こちらをご覧ください。
どじょうは通常、えら呼吸なんですね。
でも、こういうふうに驚くと変わった呼吸法をするんですがちょっと、こんなふうに驚かせてみます。
なかなか驚いてくれないんですが今、見えたでしょうか。
≫水面に顔を出しましたね。
≫そうなんです。
水面に顔を出して口から酸素を取り入れてるんですね。
そして、その酸素を腸で吸収している腸呼吸をしているんです。
≫その腸呼吸の様子事前に撮影しましたのでちょっと見てください。
≫水面に顔を出しました。
そして空気を含んで腸のほうで吸収をしてお尻から出すという腸呼吸をしているんですね。
≫確かにお尻から泡出てますね。
≫そうなんです。
≫どじょうは、驚いたり水中の酸素が少なくなったりしますとよりたくさんの酸素を吸収するために腸呼吸をする習性があるんですね。
ちょっともう一度やってみたいと思います。
≫どじょうさん。
今、一瞬…。
一瞬なんですけど。
≫石塚さん、見えました?≫見えましたよ、今。
水面に顔を出して。
≫こういう習性があるんですよね。
どじょうには。
≫腸呼吸は、どじょうにとっても生きていくために本当に重要な大切な呼吸方法なんです。
ただ、腸で呼吸しますから便秘になってしまうとだめですよね。
≫そこで使うのが先ほどの…。
こんにちは。
改めまして渡邉さんが持っていた米ぬかの餌なんですね。
とっても消化にいいので便秘にならず、いつでも腸呼吸ができるという餌なんです。
≫この米ぬかの餌を作った渡邉さんなんと開発まで4年ほどかかりました。
≫実際に大きくなったどじょうを見てどんなふうに喜び感じますか?≫うれしい、やったーって。
どじょうの餌ができるまでに7年間どじょうと同居しとったんですわ。
そして、子どもを育てるようにして餌を開発してきたんですけど。
やっぱり、こうして大きくなってくれると本当にうれしいです。
≫そうなんですね。
≫それだけ手塩にかけて大変な思いで育ててきたんですがそのどじょうは安来市では人々の生活にとって欠かせないものなんです。
VTR、どうじょ。
安来市内の小学校です。
≫いただきます。
≫一番人気の給食メニューはどじょうのから揚げです。
市内多くの小学校で定期的に登場します。
≫おいしかったと思う。
≫すぐ全部、食べました。
≫一方、こちらは近藤さんのお宅。
今日はうれしい家族の誕生日です。
テーブルにはどじょうのフルコース。
サラダ、天ぷらから揚げ、おみそ汁。
お祝い事には必ずどじょうが並びます。
≫どじょう好きの家族はまだいますよ。
≫チビちゃんです。
どじょうを食べ続けて16年。
人間でいえば80歳近くです。
元気いっぱいです。
≫この養殖池の近くには選別場があります。
ここで出荷前に大きさ別に選別していきます。
≫どじょうの臆病さを利用したとっておきの方法で選別しているんです。
移動してきてはあはあしてます。
≫池からちょっと距離があるんですけど。
≫こんにちは。
お願いします。
≫よろしくお願いします。
この装置を使って選別をしていきます。
では、秦さん、お願いします。
≫どじょうをすくって選別のところに…。
≫下に落ちましたね。
≫そうなんです、次々と自動的に選別されていってるんですよ。
≫いったらこれ、ろ過装置のようなものですね。
この箱の作りに秘密がありまして上から見ますとこの隙間が下に行くほど小さくなっていくんですね。
≫臆病などじょうはここに入れられると驚いて、暴れるんですね。
それで隙間に落ちて自動的に選別されるんですね。
≫微妙な位置にいますね。
≫出そうで出ない。
≫やっぱり、臆病なので暴れまわってぬるぬるしているのですり抜けていくんですねぬるっと。
≫臆病さを利用していますね。
≫そうなんですよ。
懐かしくないですか?このどじょうたち。
≫僕、本当に小さいころはよく、どじょうが食卓におみそ汁にもどじょうが出てきたり。
おかげさまで骨折1回もないですからね。
≫本当にカルシウムが豊富だそうですよ。
≫これはすごいわ。
≫まだぬるぬるしてますけども。
こうやって選別されて出荷をこのあとされていくんですがその出荷を待つ間も臆病さを利用した工夫があります。
あちらです。
≫利用しますね、臆病さを。
≫そうなんです。
ご覧ください。
石塚さん、何が入っているか分かりますか。
どじょうのほかに。
≫なんですか、これ。
黒くて長いものですね。
なんですか?≫そうなんです。
こちら実はビデオテープなんです。
≫この様子を録画してるんですか?≫録画はしていないんですけども。
≫ビデオテープが入ってるんですか?≫そうなんですよ。
これ、ですから、こちらではビデオテープ、皆さん昔は録画していたと思うんですけど数が少なくなっているので大切に皆さんからテープを集めて保管しているそうです。
≫どじょうは臆病なので…。
≫隠れる場所がこうやってテープがないと体が動き回ると傷んでしまいますよね。
それをなくすためにこうやってテープを入れて動きを止めているわけなんですね。
≫泥の代わりですかね。
生けすの泥があってその代わりなんですね。
≫そうです。
そういったイメージですね。
生方さん、大変です、大変です。
どじょうが暴れだしました。
これ、どうにかしてください生方さん。
≫心配ご無用です。
こちらの魔法のテープを使えば。
入れます。
ご覧ください。
どうですか、どじょう。
≫ああ、よかった。
≫ちょっと静かになりましたよ。
≫どうですか、石塚さん。
≫急に静かになりましたね。
≫ちょっと今、静かになってますか。
≫落ち着いてますよ。
≫もう1回テープを上げてみます。
≫暴れ出した。
大丈夫か。
≫ちょっとなんとかしてください生方さん。
≫じゃあ、またテープを投入します。
角谷さんがどじょうになってますね。
≫どじょうの近くにいたらどじょうの気持ちになってきました。
≫すごい静かです。
≫そうなんです。
こうやって。
≫ちょっと角谷さんがうるさいのでビデオテープを角谷さんにかけてもらってもいいですか。
≫ちょっと必要かもしれないです。
≫静かにします。
≫秦さん、こちらはなぜビデオテープというのは大切なんですかね?≫いろいろ試したんですけどもビデオテープが水草の代わりになる。
なので先ほどいわれた泥の代わりにもなりますし隠れ場所としてもビデオテープを利用しています。
≫やはり黒い色というのが?≫そうですね。
それもやはり暗いところが臆病なので。
そういったところにすぐ隠れる習性がありますので黒いビデオテープがいいと思いますね。
≫このビデオテープは養殖センターこちらができた当初からずっと使い続けてきたそうなんです。
確認しているんですがテープを入れても衛生上問題ないということはこちらのセンターは専門家にきっちりと確認しています。
安心して出荷しているんですね。
≫この臆病っていうの飼っていたときに石塚さんも気付きましたか?≫それは気が付かなかったです。
≫これぜひ試してみてください。
≫やっぱりプロの皆さん違いますね。
一緒に生活しているから。
どじょうの性格まで分かるんですね。
≫そうですね。
ずっと飼われていらっしゃるのでこうやって臆病さっていうのを本当に生かして生産されているんですね。
このあと、先ほど選別の作業が終わって今、分けられて大きさごとにテープが入れられて今、落ち着いた状態ですけども。
分けたものはどういうところに出荷されていくのかちょっと、秦さんに伺ってみましょう。
≫大きいどじょうは料亭さんですとか、お料理屋さん。
小さいどじょうになると今度は、釣り餌ですとかもちろん、料理屋さんでも出すんですけども鳥の餌、動物園の餌ですとかそういったところに出荷していますね。
≫水槽の中くらいのどじょうですとどんなところに、いくんですかね。
≫これは料理屋さん。
料亭に。
好きな方は個人でも買いにこられますけど。
≫こうやって大切に育てられたどじょうなんですが、もちろん食べても、とてもおいしいんです。
≫今日は、石塚さんお待たせしました。
地元の生産者の皆さんにおなじみの食べ方から地元ならではのいただき方までちょっと用意していただきました。
皆さん、今日はありがとうございます。
≫よろしくお願いします。
こんにちは。
≫まずは、ちょっと開けていただけますでしょうか。
おみそ汁のようですが中、見てみましょう。
近藤さん、お願いします。
どうですか、石塚さん。
おいしそうですか?≫うち、このスタイルですけどここまで立派などじょうじゃなかったです。
≫これ、立派などじょうが丸ごと入っていて本当に栄養満点でカルシウムとかたくさん、骨も入ってますので。
とれるというのがどじょう汁の魅力なんです。
≫お客様が来たとき皆さんが来たとき。
≫これを食べるときですね。
≫大体稲刈りが済んでから秋が多いですね。
本当におめでたいときなどに召し上がるということなんですがそのおめでたいときに召し上がるもの生方さん、今日は食べてください。
≫石塚さん、ちなみに初めてです、食べるのは。
いただきたいと思います。
いただきます。
私、もっとどじょうの臭みというか泥臭さがあるかと思っていたんですけど全くないです。
本当に肉がしっかりあるんですね。
それでいて、ほろほろって口に入れた瞬間。
≫やわらかくて泥臭くないのが安来の特徴なんです。
≫どじょうというのはすごく栄養たっぷりなんですよね。
≫カルシウム、多いし。
骨にもよいし。
≫おいしい。
≫先ほど臭みがないとありましたけど養殖は米ぬかの餌をずっと使ってますので同じ餌なのでより食べやすいというのが分かりますよ。
≫渡邉さんの力だ。
≫そうです。
≫本当に丸ごと1匹食べられるんですね。
おいしいです。
だしもすごくきいてます。
≫丸ごと入っているのでだしもきいているということです。
≫食べてもらいたいな石塚さんに。
≫石塚さんに食べてもらいたいものまだまだあります。
≫そして続いて…。
≫かば焼きです。
うなぎに負けないほどの栄養価があるということなんですが。
最近よく食べるようになってきたんだそうですね。
≫最近、うなぎは高くなりましてこのかば焼きは、なかなかお客さんに好評で、どんどんかば焼きを食べてもらっています。
≫これ大きいからちゃんと開けますもんね。
≫そうなんですよ。
先ほどの大きめのどじょうを使って。
≫さばいたの、新鮮で今、焼きたて。
≫じゃあ早速いただきたいと思います。
甘いタレの香ばしい香りが。
≫タレで香ばしく焼いてありますので。
≫ありがとうございます。
では、いただきます。
おいしいです。
うなぎに比べると皮が全然感じられないですね。
≫うなぎはちょっと皮がありますけどどじょうは皮がね。
≫そしてお肉の食感もふわふわと。
外はカリッとしていて。
≫つまみなんかに最高ですね。
≫生方さん、これは本当にまいう〜なときの顔ですね。
表情で分かりますもん。
≫じゃあもう1個いただきます。
うん、まいう〜。
≫出ました。
≫ちょっと、すいません。
お借りしました。
おいしい。
≫ほかにもかば焼きももちろんなんですが石塚さんから揚げもいいんですよ。
≫給食で食べてましたよね。
≫学校の給食にも出て子どもでも食べやすいものなんですね。
2015/05/19(火) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「栄養満点☆どじょうはエラいっ!〜島根県・安来市〜」[字]

安来節で知られる島根県安来市のどじょう。とても臆病なため、元気に育てるには意外に手間がかかる。アイデア一杯のユニークな養殖法と栄養満点のどじょうの実力をご紹介!

詳細情報
番組内容
【ゲスト】生方ななえ,【コメンテーター】石塚英彦,【司会】角谷直也 〜島根県・安来市から中継〜
出演者
【ゲスト】生方ななえ,【コメンテーター】石塚英彦,【司会】角谷直也

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:4741(0x1285)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: