2きょうの健康 人間ドック 賢明活用術「内臓の検査」 2015.05.19


最新の健康情報を分かりやすくお伝えする「きょうの健康」です。
今週のテーマは「人間ドック賢明活用術」です。
昨日に引き続きまして歌手で女優の生稲晃子さんと共にお伝え致します。
どうぞよろしくお願い致します。
昨日たくさんの検査項目出てまいりましたけれども何か気になるものありましたか?もうピロリ菌を是非調べて頂こうと思いました。
そうですね。
今日もまたいろいろお聞きになって下さい。
よろしくお願い致します。
まずラインナップご紹介致します。
昨日は人間ドックの全体像についてお伝えしたんですが今日からはそれぞれの具体的な検査について詳しく教えて頂きます。
内臓と聞いてパッと浮かぶものはどんなものでしょうか?心臓肺肝臓子宮…。
まだありますよね?あと何がある?突然…。
そうですね。
内臓というのは首から下脚より上つまりこの胴体に入っている器官を内臓といっています。
具体的には心臓肺食道胃腸肝臓胆のうすい臓腎臓ひ臓。
女性であれば子宮卵巣。
男性は前立腺があります。
たくさんありました。
そうですよね。
突然だとちょっとね…ひ臓とかすい臓とかそうでしたね。
本当に何かいろんな臓器がある訳なんですけどまずはある方の人間ドックを受けられる様子を和田さんの病院で撮影させて頂いたんですね。
その映像からご覧頂きたいと思います。
長嶋広美さん42歳。
人間ドックを受けるのはこの日が初めてです。
現在は専業主婦の長嶋さん。
実は数年前に会社勤めをやめてから健康診断すら受けていないといいます。
やっぱり病院ってどうしても怖いイメージがあって検査を受けて…長嶋さんが受けるのは人間ドックの基本のコース。
そのうちの3つの検査の様子です。
まずは…プローブと呼ばれる装置から超音波を出し内臓の様子を画像化します。
こちらは胆のう。
消化を助ける胆汁を分泌する内臓です。
長嶋さんの胆のうの様子です。
中は真っ黒に見えるので正常。
一方右側は別の人の胆のう。
胆石があり石が白く見えます。
息を大きく吸って。
この検査ではほかにも肝臓やすい臓腎臓など内臓の状態を見る事ができます。
続いては…肺や心臓の状態を調べます。
まずは正面から撮影。
黒く見える部分が肺。
中央に白く見えるのが心臓です。
そしてもう一枚。
人間ドックでは体の横側からも撮影します。
2つの方向から撮影する事で正面からは見えなかった心臓の後ろにある肺の様子も見る事ができます。
肺がんなど肺の異常をできるだけ見逃さない工夫がされているんです。
続いて胃や食道の様子を見る…飲んでいるのがバリウム。
これがX線を反射して胃や食道の状態を見やすくします。
検査中台は大きく動きます。
さまざまな角度から撮影を行います。
白く見える部分がバリウムです。
胃の上の方にたまって真っ白。
下の部分にはバリウムが薄くついて胃の粘膜のひだの様子が分かります。
こちらは別の人の画像。
真ん中にある白い部分は胃潰瘍。
潰瘍はくぼんでいてバリウムがたまりやすいのです。
こちらは…先端にカメラがついています。
これがしなやかに動き胃の中を隅々まで観察します。
以前に比べてチューブが細くなり検査を受ける人の負担は軽くなっています。
内視鏡では食道や胃の中を直接見る事ができるため粘膜などの僅かな変化も捉える事ができます。
さあ長嶋さんに人間ドックの結果が伝えられます。
バリウム検査の結果を見ると…。
胃に小さなポリープが見つかりました。
大きさは3ミリ。
別にこれは特に心配はいらないと思います。
長嶋さん一安心。
ほかの検査結果もおおむね良好でした。
すごくよかったです。
何か本当に今まで何で不安に思ってた事をちゃんと解決しなかったんだろうと思って。
なかなかああいう画像も見られないですもんね。
自分でああいうものを目で確認して胃の中の様子とか分かるのは人間ドックならではですよね。
それにしても本当に各臓器によって随分検査の内容といいましょうか検査するのも違ってくるんですね。
そうですね。
では臓器ごとに検査をまとめて見てみましょう。
まず肺の検査です。
基本検査として胸のX線写真。
肺活量などを測る呼吸機能検査。
そしてオプションでは胸部のCT喀痰細胞診などがあります。
CTの方がX線よりもよく分かるという事になりますか?X線では体をまっすぐにした状態で正面と側面から見るだけなんですけれどもCTでは横たわった状態でこれが肺でこれが心臓になってる訳ですけれどもこの断面像が何十枚も撮りますので小さながんも見つけやすくなっています。
続いて喀痰細胞診検査ですが痰を調べると何が分かると思います?痰ですから肺…肺がんですか?そうですね。
痰には肺や気管支から剥がれた細胞が入っています。
痰に含まれた細胞を顕微鏡で観察してがん細胞があるかを調べる事ができます。
それにしてもやっぱりオプションで肺の検査をする。
それはどういう人に勧められるんでしょうか?喀痰検査も胸のCTも肺がんを見つけるのに有用な検査ですけれども勧められるものとしては…こういった方には肺のオプション検査がお勧めです。
では次に心臓の検査です。
血圧心電図胸部X線に加えオプションでは運動負荷心電図という検査もあります。
これは何か運動をするんですか?そうですね。
運動負荷心電図はこのようにベルトコンベヤーの上を歩いたり走ったりしながら記録する心電図検査です。
コンベヤーは傾斜がついてスピードが速くなったりして段階的に負荷が大きくなってきます。
運動して心臓に負担をかけて心電図を見る事で…ふだん心電図というとすぐ寝ていろいろこうつけて調べて頂くんですけれどもかなりご年配になってくるとあのベルト…え〜と…。
相当急でしたしね。
あれ大変なんじゃないかしらと思う方もいらっしゃると思うんですけど。
それはこちらの方で心電図を見ながらまた心拍数血圧を見ながら途中で中止をする事もあります。
もう先生にお任せすればいいんですね。
変に心配しちゃいました。
どういう人に運動負荷心電図の検査ですねこれは勧められるんでしょうか?事前にどれぐらい運動負荷に耐えられるかを知る意味でお勧めです。
ただし既に心臓病にかかっている方や血圧が180以上である方。
この1か月間で胸の痛みがひどくなっているような方はこの検査を受ける事ができません。
続いては食道と胃の検査です。
そして血液検査で調べる腫瘍マーカーなどがあります。
それにしてもバリウムか内視鏡かどちらを受けるかちょっと迷いますよね。
内視鏡の検査が勧められる人ってどういう人なんでしょうか?50歳以上の方ですね。
そして胃がんの原因となるピロリ菌に感染している方または過去に感染をしていたけれども除菌もしたという方でも内視鏡検査をお勧めする事があります。
より内視鏡の方がちゃんと結果が分かるという事なんですね?バリウムよりも。
バリウムよりも内視鏡検査の方が胃の状態を詳しく見る事ができます。
でも除菌をしてもそれでもやっぱり内視鏡で見るってそれはどういう?胃がんの原因はピロリ菌がほとんどでありますけれどもピロリ菌を除菌しても胃がんになるリスクは1/3にはなってただし1/3の方はやはり除菌をしたあとでも胃がんを発症する事がありますのでやはり内視鏡検査で確認をするという事がよろしいかと思います。
大腸の検査です。
基本は便潜血検査。
採取した便をスティックでこすり血液が混じっているかを調べます。
オプション検査には肛門からカメラを入れて直接大腸の状態を見る大腸内視鏡検査と腫瘍マーカーがあります。
最近は大腸内視鏡検査で早期にがんが発見されるケースが増えています。
どういう人にお勧めなんですか?まず便潜血検査が陽性な方これは必ず内視鏡検査を受けて頂きたいと思います。
また最近便が細くなったという事これはポリープやがんのせいで便が細くなっている可能性があります。
大腸がんは50歳以降に増えてきますのでその年代の方ですね。
家族に大腸がんにかかった方がいる。
こういう方が内視鏡検査が勧められるという事です。
大腸がんで亡くなられる方が増えておりますので人間ドックで早期発見して頂くのがよろしいと思います。
最後は消化を助ける肝臓胆のうすい臓の検査です。
これらの臓器は自覚症状が出にくいため血液検査と画像検査を組み合わせて調べます。
胆のうとすい臓これらのものは健康診断では…超音波検査ですね腹部エコーは行いませんので人間ドックでチェックする事が勧められます。
なかなか胆のうとかすい臓の検査というのをオプションでやろうっていうふうに…。
たくさんありますものね。
思わないんですよね。
でもやっぱり例えばすい臓がんとかね結構なかなか見つけられないという話も聞くのでちゃんと調べなきゃいけないですね。
今日はそれぞれの臓器ごとの人間ドックの検査について非常に詳しく伺ってきたんですけれどもされた事もあるものもあるけれど初めてのものもありましたよね。
いかがでした?基本の検査があってオプションにもこういったものがあるというのはなかなか私たち分からなかったりするんですけれども今日先生に教えて頂いてオプションで少しそれが全部つけなくても今年はじゃあその中のこれを受けてみよう。
でまた2年後違うのを受けてみようというふうにやっぱりお金もかかる事ですから少し自分で考えられるのでこうやって細かく教えて頂くとすごくありがたいですね。
そうですね。
まとめますと健康診断を併用して足りないところを補いつつ人間ドックを活用してと願っております。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
2015/05/19(火) 13:35〜13:50
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 人間ドック 賢明活用術「内臓の検査」[解][字]

人間ドックで行われる心臓や肺、消化器などの内臓の検査。実際の検査の様子を紹介しながら、それぞれの検査の特徴や年齢や性別でオススメのオプション検査について紹介する

詳細情報
番組内容
人間ドックで行われる心臓や肺、消化器などの内臓の検査。実際の検査の様子を紹介しながら、それぞれの検査の特徴、また年齢や性別でオススメのオプション検査について紹介する。一般の健康診断では実施しない「腹部エコー検査」や、健康診断とは撮影方法が異なる「胸部エックス線検査」など、人間ドックならではの検査の特徴をVTRを交えてリポート。対象の臓器ごとに基本の検査とオプション検査について解説する。
出演者
【ゲスト】生稲晃子,【講師】東京慈恵会医科大学教授…和田高士,【キャスター】桜井洋子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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