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大分の水族館 脱退も含め今後の対応検討
5月21日 18時51分

大分の水族館 脱退も含め今後の対応検討
「追い込み漁」で捕獲したイルカの入手を禁止するという日本動物園水族館協会の決定を受けて、大分市にある大分マリーンパレス水族館「うみたまご」は、協会からの脱退を含めて今後の対応を検討する考えを示しました。
大分市にある大分マリーンパレス水族館「うみたまご」は、系列の観光施設「つくみイルカ島」と合わせて27頭のイルカを飼育し、このうち26頭は和歌山県太地町で捕獲されたものです。
20日、日本動物園水族館協会が国際組織に残留するため、「追い込み漁」で捕獲されたイルカの入手の禁止を決めたことを受け、「うみたまご」の田中平館長が今後の対応について説明しました。
この中で田中館長は「想像していたとおりの結果だが正直なところ残念だ。今回の決定は投票までの時間が短すぎて、動物園側も水族館側も真剣な検討ができていない。今後は協会からの脱退も可能性のある選択肢の1つだと考えている」と述べ、協会からの脱退を含めて今後の対応を検討する考えを示しました。
「うみたまご」は、「つくみイルカ島」でイルカの繁殖にも取り組んでいますが、施設がオープンしてからの4年間に生まれたイルカは僅か1頭で、このイルカも20日後に死んだということです。田中館長は「繁殖には施設を作るのに数億から数十億円かかるほか、子どもが生まれるかは、相性の問題もあり繁殖は難しい。また、繁殖できたとしても時々、野生のイルカと交配させなければ繁殖は継続できない」と述べ、繁殖を進めるのは難しいという考えを示しました。

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