巨人・井端が“パンク寸前” スーパーサブが休みわずか1試合
日刊ゲンダイ 5月21日(木)12時15分配信
「選手である以上、レギュラーを目指してやっている。でも、1年全部出るのは可能かといえば、現実的には厳しい。だってオレもう40だから(笑い)。チーム内での役割も分かっているしね」
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開幕直前、今季の目標はフル出場? と聞いた本紙記者を手で制し、苦笑いを浮かべながら即答した巨人・井端弘和(40)のセリフがこれである。
巨人移籍2年目。自他共に認めるスーパーサブの役割、のはずだった井端が、今やスーパーレギュラー。これに最も戸惑っているのが本人かもしれない。
20日、わずか2安打10三振と沈黙して完封負けを食らった巨人打線にあって、いよいよ攻守になくてはならない存在になった。この日、村田と小林が故障と再調整のため、登録を抹消された。ともに巨人入団後初の二軍落ち。当然、村田の代役は前日に続いて井端が「7番・三塁」で務め、2打数無安打ながら1四球を選び、チャンスメークした。
開幕を二塁のスタメンで迎えた今季、その後は阿部の捕手復帰で空いた一塁へ回ると、主将の坂本が故障離脱すれば遊撃へ。今度は村田の代わりに三塁だ。安定した守備力で内野の全ポジションで先発。最近までチームで唯一の全試合スタメン出場を続けていた。休みはたったの1試合。打率は.252ながら、規定打席到達者の中でチームトップ。淡泊な打線にあって、ねちっこい打撃が原監督の精神安定剤になっているのだが、井端だってスーパーマンではない。
「いつパンクするか、関係者はみんなヒヤヒヤものです。もともと下半身に爆弾を抱えている。最近はトレーナーが井端を最優先で重点的にケアをしている。なぜって、今離脱されたら一番困る選手だから。大田、相川、亀井、阿部、坂本、村田……。今年は主力に下半身系のケガ人が続出する異常事態。井端は高橋由と並んでチーム最年長。それなのに一番試合に出ているんだから、優遇されて当然といえば当然です」(チーム関係者)
井端の今季年俸は5500万円。億単位の阿部、坂本、村田といった主力の代役を渋く務める。その井端が離脱するような事態になったら、阿部や坂本以上の痛手になる。
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