NHKニュース7 2015.05.19


体制の立て直しを迫られる維新の党。
新しい代表に、松野氏を選出しました。
弥生時代の銅鐸。
見つかったのは、意外な場所でした。
こんばんは。
ニュース7です。
維新の党は、いわゆる大阪都構想の賛否を問う住民投票で、反対多数となった責任を取るとして辞任した、江田代表の後任に、松野頼久幹事長を選出しました。
松野新代表は、一刻も早く事態を収拾し、有権者の期待に応える体制を大至急立て直さなければならないと述べ、党の結束を呼びかけました。
維新の党は、きょう午前、執行役員会で、江田代表の辞任を了承。
そして午後、混乱を早期に収拾する必要があるとして、後任の代表を選出するため、両院議員総会を開催しました。
総会では、松野幹事長を代表に推す声があり、ほかの人を推薦する意見がなかったことから、了承を求めた結果、全会一致で松野氏が新たな代表に選出されました。
松野新代表は、柿沢政務調査会長を幹事長に起用したいという考えを示しました。
このあと、松野新代表は、江田前代表と2人で会見しました。
松野新代表は、野党再編を目指していく考えを示しました。
また、安倍政権との関係について、なんでも反対の野党を作るつもりはなく、是々非々だ。
ただ、国民の疑問や問題を、国会でしっかり追及するのが、野党の仕事なので、追及すべきは追及すると述べました。
松野新代表について菅官房長官は。
国会開会中の代表交代に、与党からは。
また、野党再編について、信頼関係をしっかり築き、いろいろな意味での共闘をしていけば、その延長線上に、いろいろなことがあるかもしれないと述べました。
では国会記者会館にいる、政治部の加藤記者に聞きます。
加藤さん、江田代表の辞任後直ちに、松野新代表を選びましたね。
維新の党の二枚看板だった、橋下市長の政界引退と、江田代表の引責辞任は、維新の党にとって計り知れない打撃で、事態の速やかな収拾を迫られていました。
また、折しも、あすは党首討論が予定され、後半国会の攻防の焦点である、安全保障法制の関連法案の審議入りも控え、体制の立て直しを急ぐ必要もあったのです。
党運営の要である幹事長を務めてきた松野氏を新代表に選ぶことで、動揺を最小限に食い止めたいというのが、党幹部の一致した思惑でした。
ただ、党内では、野党再編が持論の松野氏と、民主党との連携に否定的な橋下氏に近い議員らとの間で、路線対立が起こりかねないと懸念する声が、早くも出ています。
安倍政権や民主党は、この維新の党の動きをどう見ているんでしょうか?
安倍政権にとっては、良好な関係を維持してきた橋下市長が、住民投票で敗れたことは、誤算だったと言えますが、今後の安全保障法制の国会審議などを考えれば、維新の党が対決姿勢に傾く状況は避けたいところです。
菅官房長官の、健全な議論を望みたいという発言や、自民党、谷垣幹事長の、官房副長官を経験した松野氏の円熟した采配に期待するという発言には、協力を取り付けたいという思いが強くにじんでいました。
一方、野党第1党の民主党は、これまで維新の党と足並みがそろわない場面が目立っていただけに、橋下氏の影響力が弱まり、維新の党が新体制となるのを機に、安全保障法制や労働法制など、重要法案への対応を通じて連携を深め、ともに安倍政権と対じしていきたいとしています。
このように、政権側と民主党が、いずれも維新の党に秋波を送る中で、松野氏が代表としてのいわばデビュー戦となるあすの党首討論で安倍総理大臣とどう向き合うのかが注目されます。
次です。
川崎市で簡易宿泊所2棟が全焼し、5人が死亡した火災を受けて、きょうから川崎市内におよそ50か所ある簡易宿泊所を対象に、緊急の立ち入り検査が始まりました。
また、火元の建物は、必要な防火対策が取られないまま、3階建てに改築されていましたが、市役所の内部で情報共有が不十分で、実態を正確に把握できなかった疑いがあり、市が詳しい調査を行うことになりました。
きょうから始まった川崎市の立ち入り検査。
対象は、市内にある49の簡易宿泊所です。
おととい、簡易宿泊所2棟が全焼し、5人が死亡した火災を受けて、緊急に行われました。
おとといの未明、出火した簡易宿泊所、吉田屋。
5人が遺体で見つかりました。
この建物、建築基準法に違反していた疑いが出ています。
川崎市によりますと、この建物は当初2階建てで、その後、3階建てに改築されました。
2階と3階の間は、吹き抜けの構造でした。
建築基準法では、3階建て以上の宿泊施設は、壁に石こうボードを張るなどして耐火性を高め、少なくとも1時間は延焼しない建物にすることが義務づけられています。
また火災が起きたとき、煙や炎が立ち上る可能性がある吹き抜けの部分の壁なども、少なくとも45分間、延焼しないことが求められています。
しかし、吉田屋では20分足らずで、火が建物全体に広がりました。
警察は、必要な防火対策が取られず、吹き抜けを設けた構造が火の回りを早め、被害を拡大させた可能性もあると見て、詳しく調べています。
また、川崎市の対応に疑問も出てきています。
市の消防局は去年8月、吉田屋に立ち入り検査を行いました。
その際、建物の構造も把握していたと見られていますが、建築指導課に連絡せず、情報共有が不十分で、実態を正確に把握できなかった疑いが指摘されています。
これについて、川崎市の福田市長は。
そして川崎市のきょうの立ち入り検査。
この簡易宿泊所は、火災があった吉田屋と同じように、2階の部屋の上にさらに部屋が並び、2階から上は吹き抜けになっていました。
こうした構造が、建築基準法の3階建てに当たるかどうか、市は持ち帰って検討するということです。
今回の火災を受けた緊急の立ち入り検査は、各地で行われました。
福島県広野町では、東日本大震災の復旧工事や、福島第一原発の廃炉作業に関わる作業員が使う宿舎などで行われました。
こうした立ち入り検査の結果、問題が見つかった場合、消防庁は重点的に指導して、改善させるよう求めています。
原形をとどめないほど焼け落ちた、2つの簡易宿泊施設。
宿泊していた人の多くは、生活保護を受ける高齢者で、生活の場を失いました。
去年から生活保護を受けて宿泊していた、62歳の男性です。
部屋から逃げる際、頭から火の粉をかぶってやけどを負い、服にも穴が開きました。
川崎市がきょうから、被害に遭った人たちに今月分の生活保護費の再支給を始めたため、福祉事務所を訪れました。
全焼した2つの簡易宿泊所では、宿泊者74人のうち70人が、生活保護を受けていたということです。
この男性は、火事のあと3日間、着替えることができなかったということで、きょう受け取ったお金を持って、早速、衣料品店に向かいました。
今回の火災では、5人が死亡しましたが、身元が確認されたのは、市川実さん1人だけです。
今回の火災では、今も8人と連絡が取れていないため、警察はきょうも、消防と合同でほかに逃げ遅れた人がいないか確認を進めました。
亡くなった5人のうち、身元が分かっていない4人が含まれている可能性があり、警察はほかの人について所在の確認を急いでいます。
全国で最も早い梅雨入りです。
鹿児島地方気象台はきょう、奄美地方が梅雨入りしたと見られると発表しました。
平年より8日遅くなっています。
鹿児島県奄美市です。
きょうは昼過ぎまで、弱い雨が降りました。
奄美地方はこの先1週間も、前線や湿った空気の影響で、曇りや雨の日が多くなる見込みで、鹿児島地方気象台はきょう、奄美地方が梅雨入りしたと見られると発表しました。
全国で最も早い梅雨入りですが、平年より8日遅く、去年より14日遅くなっています。
また梅雨入りの時期が今後修正されなかった場合、奄美地方が沖縄より先に梅雨入りするのは、9年前の平成18年以来となります。
なぜ梅雨入りが遅くなったんでしょうか。
気象庁によりますと、平年は5月上旬ごろに、前線が沖縄、奄美付近に停滞するようになります。
ところが、ことしは低気圧や高気圧が日本付近を次々と通過して、気圧配置が変化したため、沖縄、奄美付近でも前線が現れたり消えたりを繰り返していたということです。
一方、小笠原諸島には、強い台風7号が近づいています。
父島では午後6時前に、21.4メートルの最大瞬間風速を観測しました。
今夜遅くからあすの明け方にかけて、小笠原諸島には台風が接近する見込みで、猛烈な風が吹くおそれがあります。
あすにかけての最大瞬間風速は、50メートルに達し、沿岸は、波の高さが9メートルの猛烈なしけとなる見込みです。
また、あす未明から明け方にかけて、雷を伴って1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
さらに、あすの明け方から朝にかけては、潮位が高くなり、海岸の近くや川の河口付近では、高潮による浸水のおそれもあります。
気象庁は、暴風や高波に警戒するとともに、浸水や落雷、突風にも十分注意するよう呼びかけています。
さて、こちらはニューヨークで開かれている、NPT・核拡散防止条約の再検討会議の合意文書の草案です。
当初、このように日本が提案した世界の指導者に広島、長崎への訪問を呼びかける文言が入っていましたが、中国の働きかけで削除されました。
会議の会期末が今週22日に迫る中、日本はこの文言を元に戻し、合意文書に盛り込むよう改めて求めました。
18日に開かれた会合。
外務省から急きょ派遣された杉山外務審議官が、文言を合意文書に盛り込むよう、改めて訴えました。
これに対して、中国は改めて反対の姿勢を示しました。
中国としては、節目の年となることし、日本政府が世界の指導者に被爆地訪問を呼びかけることは、戦争の被害者としての立場を強調するもので、認められないというのです。
さらに韓国も、文言を戻すことに消極的な姿勢を示しました。
唯一の戦争被爆国、日本。
これまでも、多くの指導者などが被爆地を訪問してきました。
広島の平和記念式典に、国連の事務総長として初めて出席した、パン・ギムン事務総長。
アメリカのケネディ駐日大使も、長崎を訪問した際、平和な世界の実現に向け、意欲を示しました。
NPT再検討会議では、複数の国が日本の提案を支持する立場を示しました。
日本代表団によりますと、これまでに25か国ほどが、支持する姿勢を示し、中国を除く核保有国も、明確に反対する姿勢は示していないということです。
一方、合意文書をまとめる議長らは、日本の立場に理解を示したうえで、中国との間で折り合える妥協案を模索するよう促しているということです。
NPT再検討会議は、日中の対立だけでなく、核軍縮の進め方を巡る主要な議論でも紛糾しています。
核兵器の段階的な削減を主張する核兵器の保有国と、核兵器を禁止する条約の必要性を訴える非保有国とが、真っ向から対立しているのです。
会期末が今週22日に迫る中、合意文書の取りまとめは、難航が予想されます。
次はこちら。
今から2000年以上も前、弥生時代に祭りで使われたとされる銅鐸です。
兵庫県の淡路島でまとまって見つかりました。
それも、意外な場所からでした。
兵庫県南あわじ市にある石材メーカーの資材置き場です。
先月8日、集められた砂の中から、社員が金属の塊を見つけました。
地元の教育委員会が砂の中を調べたところ、30センチ前後の銅鐸が、合わせて7点見つかりました。
このうち1点は、2000年以上前の弥生時代前期に作られた、菱環ちゅう式という最古の種類と見られ、全国でも11例しか出土していないということです。
また銅鐸の中に一回り小さい銅鐸を収めた、入れ子という状態で見つかったものや、音を鳴らすための舌と呼ばれる部品が残されていたものもありました。
専門家は。
珍しい銅鐸が、なぜ資材置き場から見つかったのでしょうか。
この砂は、園芸用に加工するため、南あわじ市の各地から集められました。
その場所の一つが、松帆地区です。
これまでにも、弥生時代の青銅器が集中的に出土し、銅鐸も出土した記録が残されています。
さらに別の場所では、銅剣が14本出土しています。
兵庫県教育委員会は、砂に混じって銅鐸が運ばれてきたのではないかとしています。
古代の息吹を今に伝える銅鐸と、淡路島の関係について、専門家は。
サッカー女子の日本代表、なでしこジャパンの澤穂希選手。
6回目のワールドカップに向けて、合宿で存在感を発揮しています。
澤選手は、1年ぶりに代表に復帰。
チーム最年長の36歳です。
キャプテンの宮間選手を支えていきたいと、積極的に話しかけます。
試合形式の練習では、攻守に鋭い出足を見せ、パスやシュートで積極的に攻撃も引っ張ります。
長年、女子サッカー界を引っ張ってきて、今回で最後と位置づける、6回目のワールドカップへ、存在感を見せています。
大相撲夏場所です。
横綱・日馬富士は、きのう、2敗に後退し、きょうは体重200キロ近い臥牙丸と対戦しました。
低く当たりました。
突き落としていきます。
おっと、突いていった、足が出た。
臥牙丸の勝ち。
優勝争いから、大きく後退する、痛恨の3敗目。
もろ手。
引く千代丸。
突いていきました、遠藤。
突き返す千代丸。
千代丸の突き。
胸を突く。
こらえた、遠藤。
押し返す。
残った、右の前まわし。
遠藤が形を作りました。
寄り切りました、遠藤の勝ちです。
2勝目。
プロ野球はナイトゲーム6試合です。
日本ハムは指名打者で出場の大谷がホームランを打っています。
巨人は阿部の1号2ランなどでリード。
DeNAは先発の久保が2回に危険球で退場となりました。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
小笠原諸島、このあと厳重な警戒が必要ですね。
最も接近するのは、このあと、あすの未明から明け方にかけてとなりそうです。
ですが、風はもう、今夜遅くから強まります。
予想される風の強さ、瞬間的には50メートルと、これは電柱が倒れるほどです。
また海上では猛烈なしけとなって、高潮にも注意が必要となります。
また広い範囲の雲の様子を見てみますと、本州付近にかかっていた雲は今、南へと離れつつあります。
このため、あすは天気は回復する見通しです。
一方で、きょうは奄美地方で梅雨入りの発表がありました。
あすも南西諸島付近には梅雨前線がかかるため、この方面ではあすも雨が降りやすい見通しです。
60代の男性。
2015/05/19(火) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽維新の党が執行役員会 江田代表辞意で対応は 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

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