3ハートネットTV 第20回NHKハート展(5)「飼育員になった自分へ」 2015.05.19


鳥のさえずりのように吹く事ができますよ。
子どもたちが喜ぶ水を使った科学あそび是非お風呂でやってみて下さい。
こんばんは。
「ハートネットTV」です。
今日と明日の2日間はNHKハート展の入選作品をご紹介します。
ハート展は障害のある人が書いた詩に各界で活躍する著名人がアート作品を寄せるというコラボレーションです。
今回で20回目を迎えました。
では今日のゲストを早速ご紹介します。
動物写真家の小原玲さんです。
どうぞ!よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
小原さん今回初めてハート展に参加されたという事ですがいかがでした?いやあの…障害のある子どもの詩に写真をつけるという事で自分がドキドキしました。
あっドキドキされましたか。
小原の作品後ほどご紹介したいと思います。
では早速いくつか入選作品をご紹介しましょう。
まずは脳性まひによる障害がある吉川優斗さん15歳が書いた詩です。
タイトルは「泣きわめく」。
この詩にはお笑い芸人の又吉直樹さんが絵を寄せて下さいました。
こんなユニークな絵です。
又吉さんからは「格好悪い自分を直視できる事はなんと勇気があって格好いい事だろうか。
優斗君のように誠実な花を描きたいと思いました」とメッセージを頂いています。
小原さんいかがでした?私この詩の中で詩を書いていて分かったっていうこの部分がすごく好きで。
何か表現をしながら自分を見つめ直す。
それって表現の原点かなと。
そんな感じがしました。
はい。
では続いての作品いきましょう。
身体と知的に障害のある川島淑子さん30歳の方が書いた詩です。
タイトルは「つながっている。
」。
この詩には宇宙飛行士の若田光一さんが写真を寄せて下さいました。
若田さんからのメッセージです。
「命の大切さそして宇宙空への夢を広げてくれるようなすばらしい作品だと思います。
いつか空を見上げて私たちが仕事をするISS国際宇宙ステーションを見つけてくれるとうれしいです」との事です。
とても神秘的な詩ですね。
はい。
これ私たちが考えている事とまさにもうそのものなんですね。
そうですか。
私たち動物写真家が考えている事はこの「つながっている」なんです。
生き物がみんなつながっている。
そして最後星につながっている。
そんな事を私もいつも考えながら写真を撮ってます。
ああそうですか。
はい。
さあそれでは今日特にご紹介する作品ご紹介します。
発達障害のある平岡沙希さん13歳の詩です。
朗読は写真を寄せて頂いた小原さんからお願いします。
二十歳の自分へのメッセージでしたが最初にこの詩を読んだ時いかがでした?いや随分しっかりしているなと。
どんな子なのかなって思いました。
では詩を書いた沙希さんどんな女の子なんでしょうか。
詩に込めた思いも含めて映像をご覧下さい。
山口市にある…おはようございます。
おっは〜!6歳から18歳までの障害のある子どもたちが通っています。
雨雨雨降ってる。
ひときわ元気にかけっこをするこちらの女の子。
運動神経は抜群。
大人も顔負けです。
沙希さんのクラスでは知的障害や発達障害がある生徒6人が学んでいます。
この日慣れないテレビカメラの撮影で少し興奮気味の沙希さん。
一人じゃない!ハサミ怖いんですよ。
あ〜かわいい!つい大声を出して先生に注意される事も。
友達にちょっかいを出してしまうちょっと悪い癖もあります。
いたずらっ子やね。
この人。
そんなやんちゃな沙希さんですが将来なりたいものがあります。
ハート展にその夢を寄せてくれました。
(拍手)いつから?それまでは違ったんですか?何になりたかった?その前は何?いろいろあるんだ。
ほかにもあった?なかった?今までの看護婦さんになりたいとかあとケーキ屋さんになりたいとかあったけど今度見つけたその水族館の飼育員さんになりたい夢はまた変わる?頑張るんだ?投げ出したりしない?飼育委員を目指す沙希さんの今の課題は落ち着いて行動する事。
自覚はしているのですが…。
自分で駄目だなと思うとこなの?何でそうなっちゃうの?楽しいの?なおってきた?入学当時から沙希さんを見守ってきた…沙希さんの頑張りに期待しています。
飼育員になりたいという夢に向かって沙希さんは今努力している事があります。
おはようございます。
おはようございます。
去年の9月からスクールバスをやめ1人で路線バスを乗り継いで通学を始めたのです。
片道45分の道のりです。
今では迷わないでバスに乗れるようになった沙希さん。
少しずつ自分でできる事を増やしています。
仲間への気遣いもできるようになってきました。
困っている友達を見つけると自分から声をかけて助けます。
更に体力作りにも取り組み始めました。
陸上部に入部。
女の子はたった一人です。
よ〜いはい!よ〜いはい!それでも飼育員になるには体力が必要と聞いて休み返上で練習に励んでいます。
この日担任や進路指導の先生たちが集まって会議が開かれていました。
卒業後の進路についての話し合いです。
生徒のやりたい仕事を大切にしながら働くイメージを持ってもらうにはどうすればいいのか。
奥住先生は実際に仕事の現場を見に行く事が大切だと考えある計画を進めていました。
気を付け。
礼。
(奥住)お願いします。
(一同)お願いします。
進路についての授業が始まりました。
生徒それぞれがやってみたい仕事を発表します。
奥住先生は沙希さんの夢である水族館の仕事を見に行く計画を伝えました。
(一同)は〜い!遊びではなく目的はあくまで職場見学。
水族館で働くにはどんな勉強や資格が必要なのか調べます。
沙希さんは見学に行った時に聞きたい事を考えました。
質問は水槽の掃除のしかたやイルカの健康チェックの方法など10個以上に上りました。
いよいよ校外学習当日です。
行ってきます。
じゃあ行ってきます。
クラスメートみんなで出発。
やって来たのは下関にある水族館です。
ここではおよそ550種類の生き物を見る事ができます。
沙希さん早くも夢中です。
イルカやアザラシなど大好きな生き物がいっぱい。
こちらはペンギンコーナー。
ちょうど水槽の掃除をする飼育員の姿を見つけました。
沙希さん飼育員の仕事を間近で見学します。
そして沙希さんが一番楽しみにしていたイルカショーの時間です。
(歓声)次々と繰り広げられるダイナミックなパフォーマンス。
ここでも沙希さんの目をくぎづけにしていたのはイルカと息をぴったり合わせながらお客さんを楽しませる飼育員の姿でした。
1頭から2頭コンビネーションジャンプ。
ショーが終わると沙希さんには特別なプログラムが用意されていました。
声をかけてくれたのはイルカトレーナーのおねえさん。
飼育員がどんな仕事をしているのか見せてくれるというのです。
まずは大好きなイルカに触らせてもらえる事に。
初めて触るイルカの感触に興味津々です。
次に向かったのはふだん見る事ができない水族館の裏側バックヤードです。
餌はそれぞれの体格や体調に合わせて量や種類が細かく決められています。
こうした食事管理も全て飼育員の仕事です。
ティアラちゃんっていう子はなんと一日に11キロもお魚食べてますっていうふうにこんなふうに計算してて…。
沙希さんも特別に餌の準備を手伝わせてもらえる事になりました。
氷点下20度の中で作業します。
体力勝負の飼育員の仕事。
華やかな表舞台の裏では寒くて過酷な重労働もこなさなければなりません。
10キロの餌を解凍していきます。
よいしょ!体力作りに励んできたかいもあって次々とこなします。
こっち同じ所に入れる。
ぬれるかな?大丈夫?あっ上手!1時間の仕事体験を終えて質問タイムです。
水槽の掃除のしかた。
こうやって…今は大体約550種類2万5,000点ぐらいかな。
準備してきた質問を一つ一つ尋ねます。
最後におねえさんから飼育員になるために大切な事を教えてもらいました。
なりたいってね力強い言葉でしたよね。
はい。
本当好きなんですね。
なりたいんですね。
いかがでした?沙希さんの姿見て。
あの…うちの子も次男が発達障害があるんですけどもここまで自分の将来の夢みたいな事を語る事はまだないですね。
だからこの子は随分しっかりイメージを持って膨らましているなとしっかりしているなと思いました。
また今回の見学で優しいおねえさんからいろんなアドバイスを聞いてまた具体的にイメージができたでしょうね。
周りがいいですね。
沙希ちゃんの夢をみんなが考えてくれている。
いい環境にいるなと思います。
さあその沙希さんの詩に今回写真を寄せて頂いたのが小原さんです。
その写真をご覧頂きます。
見事なダイナミックなこのねイルカが跳んでいる写真ですが。
これどこで撮ったんですか?これ中南米のカリブ海で撮影したんですけども。
沙希ちゃん多分イルカって水族館でしか見た事ないだろうなと思って。
であの…私たち動物写真家はいろいろな所でイルカを見ていてでこんな広い海の所でもイルカいるんだよと。
イルカにはいろいろな種類がいて小さいのもいれば大きいのも。
あと寒いとこにいるイルカもいるし。
であの…どんどんどんどん夢を広げていってほしいなと。
はいはい。
そういう思いで…。
で沙希ちゃんこの写真を見たら喜んでくれるかなとか思って。
実は未発表の写真なんですけど。
これ発表されてないんですか?小原さん。
そうなんです。
まだ自分の中でイルカをどう表現するかまとまってなくて昔の写真なんですが。
あ〜そうですか。
でもそこから引っ張り出してきてこの写真がまさに沙希さんの詩に合うという事で選ばれたと。
ええあの沙希ちゃんこれからずっと飼育員になろうと頑張ってく中で必ずしもいつもいつもいい事ばっかじゃないと思うんです。
でもそんな時にこの写真の事思い出してくれてでその原点の気持ちだとかそういうのを思い出してそして頑張るっていうふうに言ってるとおりね頑張ってほしいんですね。
でも頑張るだけじゃうまくいかない時ってやっぱりあります。
私はあの…報道写真家になろうと思っていたんですけども今は動物写真家になっていて。
でずっと考えててほしいんです。
どうしたらいいかなうまくいかない時にはどうしたらいいかなどうしたらいいかな。
あの…飼育員ばかりじゃないと思うんです。
イルカと心が触れ合う仕事って。
あの例えば飼育員の陰には必ず裏方の方がいますし餌を準備したりとかそのショーの準備をしたりする裏方の方もいると思います。
あとイルカでは調査をする人もいますしであの…ほかにも動物と触れ合う仕事っていっぱいあると思いますね。
そうですね。
沙希ちゃんってすごく頑張る子じゃないですか。
何か私は沙希ちゃん動物写真家に向いてるんじゃないかなとか実は思ったりしてるんですね。
まさにこういうカメラを持って。
動物写真だったら一人でもできるんでずっと夢を持ってれば…。
思い続けるという事がまたその夢がどんどんね広がっていくきっかけになっていくという…。
頭を固めないで広げていってほしいですね。
自分に一番向いているのは何か。
うまくいかない時にはじゃあ自分はどうしたらいいのか。
ほかにいい方法はないのかなと。
ずっと考えていけば必ずいつか沙希ちゃんの夢にたどりつくんじゃないかなと。
でそれが今思ってる事と違う事ってよくあります。
でもずっと考えていけば回り道はすると思うんだけど沙希ちゃんきっと大きくイルカのようにジャンプして。
そんな事をこの写真で思い出してもらいたいな。
そういうふうに思ってます。
まさにこういうイルカのようにジャンプをしてほしいっていう思いがね。
実は沙希さんから見学が終わったあとの感想が寄せられていますのでご紹介します。
「飼育員の仕事を見てイルカに餌をやる時食べやすいように尻尾を持って食べさせていたのが勉強になった。
餌の準備は冷たくて寒いので大変だった。
でも最後に夢を諦めないとおねえさんと約束したので頑張りたいです」という事でこの日を絶対に忘れないと思いますしまさしく本人が書いてある「夢を諦めない」。
この気持ちを持ってこれからも頑張ってほしいなと思いますね。
沙希ちゃんはすごくあの…周りにいい先生やいい飼育員の方がいて幸せだと思います。
頑張ってほしいですね。
小原さんの写真そして沙希さんの詩もこのように作品として見られるNHKハート展。
今全国を巡回しています。
詳細は番組のホームページをご覧下さい。
今日はどうも小原さんありがとうございました。
2015/05/19(火) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV 第20回NHKハート展(5)「飼育員になった自分へ」[解][字]

「NHKハート展」に入選した13歳の女子中学生の作品を紹介。発達障害のため感情の起伏が激しい彼女が、水族館の飼育員になりたいという夢のために努力する日々を追う。

詳細情報
番組内容
障害がある人が作った詩と、著名人の絵や写真などのコラボレーション「NHKハート展」。今回は平岡沙希さん(13)の詩を紹介。沙希さんは、軽度の知的障害と発達障害があり、怒ったり喜んだり、感情の起伏が人一倍激しい女の子。今回応募した詩「飼育員になった自分へ」は、学校の授業で将来の夢について考えた時に作ったもの。水族館の飼育員になりたいという夢のため努力する沙希さんと周囲で支える先生たちの日々を追う。
出演者
【出演】動物写真家…小原玲,【司会】山田賢治

ジャンル :
福祉 – 障害者
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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