8趣味どきっ! 国宝に会いに行く 第8回「お宝ごろごろ 国立博物館!」 2015.05.19


ビールのおつまみにもお薦めです。
重厚で厳かなたたずまい。
日本美術の粋を集めた宝。
その名は…そんな国宝を軽やかな視点で身近にしてくれる人がいます。
今注目のライター橋本麻里。
国宝ブーム立て役者の一人です。
あの徳川家ゆかりの国宝建築は「デコ」?古都の寺院は平安貴族の「テーマパーク」?黄金に輝く屏風絵で桃山時代にタイムスリップ。
橋本流の切り口で国宝を体感してみましょう。
きっと日本美術が好きになるはず。
今回は東京と京都2つの国立博物館を巡ります。
これまでも京都では狩野派の障壁画を東京では「鳥獣人物戯画」を鑑賞しましたがいずれも特別企画の展覧会。
でもふだんの博物館にも見どころはいっぱい。
自分のペースでじっくり楽しめるんです。
是非数ある作品の中からとっておきの国宝を見つけましょう。
今回も…案内人は日本美術に詳しい…さあ今日も東京国立博物館ですね。
ですね。
マキタさん今日はそのクイズに答えてもらいたいと思います。
いきなりクイズですか。
さあどれでしょう。
1,000点って事はないと思うんですよね。
う〜ん…2番!「1万点」。
1万点はある。
はい。
ブー!間違いで〜す。
不正解ですか。
なんと3番の「10万点」なんです。
10万点!東京国立博物館…トーハクは明治5年に設立された日本で最古の博物館です。
所蔵する文化財はおよそ11万4,000件。
常時3,000件がセレクトされ展示室に並びます。
中でもトーハクが誇る国宝は143件。
絵画から工芸仏像に至るまでまさに「お宝ごろごろ」。
美術の宝庫です。
すごいホールですよね。
おお〜いいですね〜。
なかなか趣がありますよね。
う〜ん。
あっそうですか。
建築物が。
すごい重みを感じますね。
ですよね。
これ自体が宝箱でその中に宝物が入ってるような…。
そういう事か!そういう感じでしょうか。
まず橋本さんがいざなうのは本館2階の展示室。
じゃあ行ってみたいと思います。
楽しみだな。
まずそこにお出迎えしてくれるのが…。
教科書でおなじみのあの土偶です。
大きな目元が特徴です。
教科書がグラビアだったとしたら実物に会えてるわけですよね。
グラビアアイドルに会っちゃった。
会ったようなもんじゃないですか。
ここからいよいよ日本の美術が始まりますよというのがこの土偶なんです。
繊細な美術品を保護するため定期的に展示は入れ替えられます。
どんな作品に出会えるのかはその時のお楽しみ。
えりすぐりの国宝との出会いが待っていますよ。
数ある展示品の中からお気に入りの国宝をハントしましょう。
まずは最初の国宝です。
ちょっと見て頂きたいのがこれ。
これが?分かんないでしょいきなり。
早速出会った国宝ですがこれは一体何でしょう?なんか黒田節みたいなこう…。
・「酒は飲め飲め」みたいなそういうような…。
そうではないんですけれどもね。
寺を建立する際に埋められた工芸品です。
奈良の興福寺から発見されました。
中金堂跡から出土した鎮壇具は全部で1,400点余り。
金銀水晶琥珀など当時の人々にとって貴重なものばかりです。
マキタさんが気になったのはひときわ目立つ…奈良時代金属の鋳造技術を海外から学び銅製の大きな皿を作れるまでになりました。
こちらも最先端の技術で作った銀の匙。
当時扱いにくい銀を加工するのは至難の業でした。
ハイテクノロジーですね。
きっとそうだったんでしょうね。
そしてこちらにはいつでも国宝に出会える特別の空間が。
その名も…およそ1か月ごとに作品が入れ替わる国宝の指定席。
期間限定で一つの国宝をじっくり鑑賞できるぜいたくな空間です。
「平治物語絵巻」…巻物ですね。
はい。
絵画作品です。
へえ〜!すごい…。
全長およそ9.5メートル。
1159年の「平治の乱」の様子が史実に沿って描かれています。
平治の乱は平清盛に対し源義朝が起こしたクーデター。
絵巻には兵士たちの様子が繊細なタッチで描かれしかも生き生きとした躍動感にあふれています。
女装をして脱出を図る場面です。
だってこれクーデターでしょ多分。
クーデター的なものが描かれてるわけですよね。
なんかそういう戦争映画みたいな感じのものの臨場感すごい伝わりますね。
騒然とした都の夜の状況ですよね。
こっそりそういうのが仕込んであったりね。
人間くさくて。
そうなんですよね。
寝てる隙にこんな事になって…面白いですね。
顔つきや身に着ける甲冑まで色彩豊かに表現され絵画としての美しさも堪能できます。
長い絵巻ですが細部まで思わず目を凝らしてしまいたくなるほど。
一人一人丁寧に描き分けられています。
何ともぜいたくというかず〜っと見ていたいし…。
私この絵巻を見るのは実は初めてじゃなくて何度も…。
何しろ有名な作品なので何度も見てるんですけれども博物館に来る度に思うのは同じ作品を何度も見る事自体の楽しさっていうか意味があるなと思っていて何度見てももちろん「楽しい」とか「すてき」だとか思うんですけれども同時にそれまで…前に見た時更にその前に見た時自分も成長していろんなものを見て目がだんだん肥えていくわけですよね。
「前は気付かなかったけどここはこういう場面を描いてるんだ」「実はこういう事だったんだ」とかそういう事が繰り返し見るうちに分かってくるんですよね。
僕も好きなアーティストの同じ曲聴いてんだけどその度に何か発見があったりとか歌い方とかの変化とかアレンジとかの微妙な変化とか見る楽しみがあったりしますがそういうのにも似てんのかな。
博物館に定期的に通う事で同じ作品との再会も楽しめます。
トーハクでは国宝室の年間の予定を発表していますから是非チェックを。
5月中旬から展示されるのは…11世紀最高級の和紙に和歌の解説をしたためた歌論書です。
新年には…霧に包まれた松林を描く水墨画の傑作です。
絵巻物から屏風まで幅広いジャンルの作品が展示される予定です。
さあそしてここからはいよいよ…日本刀です。
続いては刀剣の展示室。
トーハクではおよそ800口の日本刀を所蔵。
美術品として鑑賞できるよう徹底した管理を行い刀ならではの美しさを堪能できます。
あっこれ国宝って書いてありますよ。
国宝発見。
こんな短い短剣というか短刀っていうんですかこれ。
短刀ですけど国宝。
鎌倉時代に作られた名刀です。
その見どころの一つが焼き入れによって生まれる「刃文」という模様。
やいばに焼き付いた色合いをめでましょう。
はあ〜そうなんですか。
前田家のとこにあったんだ。
国宝の指定の根拠って結構そういうところも大事で…でもこれ鎌倉時代のもの…やっぱすごいな。
トーハクも見る所ほんとにたくさんあって疲れ果てるというかおなかいっぱいっていうか。
おなかいっぱいにはならないですよ。
まだまだ何か見たいし…。
なんという無限の体力。
目からうろこ…ずっと僕のうろこ落ちてません?点々と落ちてましたかね?落ちてますよきっと。
トーハクを存分に楽しんだマキタさん。
続いて西へ。
京都国立博物館…キョーハクは創立明治30年。
コレクションの一部を展示しているのが…キョーハクが所蔵する国宝は27件。
更に京都一円の寺や神社などから預かる国宝は87件。
まさに京都らしさが詰まった博物館です。
さてどんな国宝に出会えるんでしょうか。
うわ〜!でっかい仏像がいっぱい来てます。
すご〜い!こんだけそろってるお寺はちょっとないですね。
うわ〜!ちょっとこれは感動しちゃうな〜。
ジャンルごとで美術品が楽しめる名品ギャラリー。
1階には28体の仏像が並びます。
今回は「国宝に会いに行く」というテーマなのでまずは国宝の仏像に。
いきなりメインディッシュですか?頭サビでいきたいと思います。
これはすごいですよ。
あそこにある…。
というかもうほんとにいいんですか?京都の浄瑠璃寺から明治の頃より預かっています。
多聞天は四天王の一人。
憤怒の表情を浮かべた平安時代の仏像です。
衣には華麗な文様が描かれ当時の色彩を今も見る事ができます。
更に後ろに回ってみるとこんな発見が。
この体の厚みも肉厚でがっしりした感じがあって。
後ろにこう光背を支えるものなんかも裏の仕組みも見えちゃったりして。
ふだん見えないものですからね。
全く見えないですよこれは。
でもどういう作りになってるかがとてもよく分かりますよね。
うん。
ほんとに鑑賞するにはこういう空間でこういう展示だとありがたい。
こういったものが普通にこう並べてあるっていうのはすごい事ですね。
各お寺の仏像を見比べる事ができるのも京都ならでは。
金剛寺。
大阪の河内長野に金剛寺っていうお寺があってそこの不動明王像ですね。
鎌倉時代にこんな不動明王…でっかいすごい迫力のやつ。
これが同じ金剛寺の…密教の神様で額の所に白毫…。
更にこんな体験も。
案内して下さるのは京博ナビゲーターのお二人。
ここでは見るだけでなく触れながら美術品の世界を深める事ができます。
今回体験するのはなんと仏像の目です。
マキタさんが奈良の興福寺で出会った運慶の仏像。
このリアルな目を表現するために使われていたのが玉眼。
水晶を使った日本独自の手法です。
複製を使ってそのからくりを教えてもらいます。
いいんですか?すいませんね。
えっ!こんな感じになってるんですね。
ほら。
こんな感じ。
うわっない。
(笑い声)まだない。
こんなにまあ大事に大事に…。
(丹羽)それで最後水晶…ここではプラスチックなんですけれど。
これは…うわ〜仏様のお目目ですよ。
この仏像の目は12個のパーツで作られていました。
マキタさんも…
(丹羽)さあここから…。
元に…。
元というより自分の仏像を是非。
仏師になったつもりで。
自分の心を…。
マキ慶が。
運慶ならぬ…。
マキ慶。
慶派仏師になったつもりで。
慶派仏師になりました。
もうねすごい感動的な事やらせてもらってるんじゃん。
パーツを置く位置は慎重に。
少しのズレで目の表情が変わります。
これを見てるだけでは分かんないですよね。
さあどういう顔に。
すいません。
失礼いたします。
ご対面。
対面させて頂きます。
おお〜!なかなかいい感じに。
いい感じじゃないですか。
大丈夫ですか?「大丈夫だ」。
どうですか?似てますか?いいですね。
いやありがたいですね〜。
うわ〜。
なかなかの仕上がり。
マキタさん大成功です。
仏像の美しさの秘密を知り再び展示室へ。
玉眼を使った「護法神立像」。
その表情をじっくり鑑賞します。
うわ〜!すごいほんと玉眼…。
すごいな〜これ。
フフフフ…似てる似てる。
すごい顔して。
好き。
この表情好き。
いい役者だよ。
アハハハハ!バイプレーヤーとしてすごくなんか黒澤明の映画とか出てた…。
いそういそういそう。
いそうだもんね。
見て体感して楽しめる京都国立博物館。
国宝をより身近に感じる事ができました。
「国宝に会いに行く」後半4回橋本さんと旅をしてきたマキタスポーツさん。
旅もそろそろ終わりです。
マキタさん最初にお会いした時に「素人なんで全然分かりませんから」っておっしゃってました。
ウキウキですよ。
だから僕ねほんと声が大きくなると思うんですよ。
国宝を見た時って。
そのぐらい心動かされましたね。
人間のエネルギーみたいなものというのをすごくひしひしと感じましたね。
なのでまずそこから日本美術を見る入り口にしてもらってそこからどんどん「その次はこれ」とか「これに関係する別の作品」とか自分の面白いと思うポイントがいくつも増えていって今度は…そこも国宝を見る楽しみじゃないかなと思います。
2015/05/19(火) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
趣味どきっ! 国宝に会いに行く 第8回「お宝ごろごろ 国立博物館!」[解][字]

今注目のライター橋本麻里が国宝ワールドへいざなう「橋本麻里と旅する日本美術ガイド」。今回は東西の美の殿堂「東博&京博」が舞台。ワクワク国宝ハンティングです!

詳細情報
番組内容
通称トーハクとして知られる東京国立博物館。重厚な造りの本館は建物自体が重要文化財。日本美術の粋を集めた宝箱だ。縄文土偶や、国宝室の1点もの、今話題の甲ちゅうや日本刀など、定期的に展示作品が入れ替えられ、何度も通うことで日本美術の流れがわかる。一方西の雄、京都国立博物館には京都の寺から寄託された仏像や仏像作りを体験できるコーナーなど見どころ満載!さあ、行って見て体感する“国宝ハンティング”へGO!
出演者
【案内人】ライター、編集者、明治学院大学・立教大学非常勤講師…橋本麻里,【旅人】マキタスポーツ,【語り】中谷文彦

ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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