(女性司会)「かつて女性の結婚適齢期は10代後半から20代とされその時期を逃すと…」
(夏木圭輔)コーヒー入りました。
今日はちょっと濃い目です。
「現在では30代でも未婚の女性は特に珍しい事ではなくなっています」「鈴木先生は女性の晩婚化の原因は…」「結婚は女の幸せか?」「社会に出る女性が多くなり男性の社会的価値の低さがバレてしまった事が大きいでしょうねぇ」
(谷川真琴)そのとおり。
(村園智明)何で俺を見るんだよ?
(美濃部八重子)でもこういう話題って結構プレッシャーですよね。
別に私は結婚なんて眼中にないから。
(鈴木)「結婚は自分を阻害するマイナスの存在と…」
(チャンネルを変える)課長もやっぱ結婚の話題は嫌ですか。
(泉田涼子)間もなく東京地検が会見を開く。
地検が?圭輔ニュース観てないの?
(逢沢花)殺人事件の裁判記録がインターネットに流れたでしょ。
ここ数年そういう事件て多いですよね。
刑務所から受刑者の名前が流れたり自衛隊から暗号書類が流れたり。
始まった。
「公判課長より説明いたします」「東京地方検察庁第一支部公判課長の細野です」第一支部ってうちの管内じゃないですか。
(兵藤望美)女の課長さんなんだね。
先日報告されたインターネットに流出した殺人事件の裁判記録ですが私ども東京地検第一支部公判課で管理していたデータだという事が判明しました。
(記者)情報漏えいの原因は?詳しくは調査中ですがこれまで報道されてきたとおりファイル共有ソフトが原因かと思われます。
地検はファイル共有ソフトを日常的に使っていたって事ですか?いいえ。
東京地検ではファイル共有ソフトの危険性が一般に知られるようになって以来その使用を禁止しています。
(記者)「おかしいじゃないですか」「じゃどうしてファイル共有ソフトで情報が漏れたんですか?」「残念ながら規則を破りファイル共有ソフトをパソコンで使用していた職員がいたとしか思えません」「見つけ次第厳正に処分いたします」これでしばらくこの地検バッシングされるわね。
(秋子)「東京地検第一支部は今回国民の皆様の信頼を裏切った責任の重さを痛感しております。
誠に申し訳ございませんでした。
(カメラのシャッター音)「よろしいでしょうか」
(記者)「危機管理が甘すぎるんじゃないですか?」
(記者たちの質問)
(村園)ガイシャはここに女1人で住んでたのか?ずっと独身だったみたいよ。
しっかし驚いちゃうわね。
つい昨日記者会見してた検事が今朝には殺されちゃってんだから。
「公判課長の細野です」刺されてる。
凶器は?見つかってません。
犯人が持ち去ったんですかね?指紋は?
(八重子)被害者の指紋しかありません。
犯人は手袋をしてた。
被害者は検事。
そんな奴家に入れるわけない。
ここ見てください。
これは被害者の指紋なんですが半分消えてます。
スイッチ拭いた時に消えたんだ。
(八重子)ええ。
ドアノブなど本来被害者の指紋があるべき所にも指紋がありませんでしたし。
犯人は自分の指紋をすべて拭き取った。
うん…。
それにしても随分的確な用心深い犯人ね。
(堀切ナツ)ネットに流れた裁判記録の原本です。
これが漏れた件が関係してるんでしょうか。
可能性はあると思ってください。
(ナツ)でもどうして細野課長が…。
昨日の会見で細野課長は今回の不祥事の矢面に立ちました。
今回の情報漏えいに恨みを持つ人物がいるとすれば彼女に直接抗議をと考えるかもしれません。
堀切検事。
殺人事件の裁判記録が漏れた件でこれまで誰かから抗議を受けた事は?昨日の謝罪会見終了後抗議の嵐です。
それでどのパソコンから情報漏えいが起きたのか特定できたんですか?いえファイル共有ソフトが入ったパソコンはまだ見つかっていません。
今後はさらに調査を進めて自宅のパソコンを提出させて調べていくつもりです。
一応何かわかりましたら我々に。
(ナツ)もちろんお伝えします。
じゃこれはお預かりします。
お願いします。
絶対犯人を捕まえましょうね。
はいもちろん。
そうなったら必ず私が起訴します。
え?細野課長は女性検事として目標でした。
だからこそ私の手で起訴したいんです。
(望美)そうね…それが一番の供養ね。
協力は惜しみませんお願いします。
情報漏えいしたパソコンの特定は?いえまだみたいです。
きっとファイル共有ソフトをインストールしていた人間は今回の情報漏えいが表沙汰になった段階でアンインストールして証拠隠滅したんです。
アンインストールって?その前にインストールって何?パソコンにソフトを入れる事。
アンインストールはその逆。
ソフトって柔らかい…何が?柔らかくない。
え…じゃ何?そうそう。
情報漏えいしたパソコンの調査地検だけに任せないでうちも始めたほうがいいわね。
はい。
何か関連があると思います。
じゃ早速地検に戻ります。
待って。
行くのは谷川だけでいい。
ソフトって言葉も知らない人間がどうやって手伝う?僕も手伝います。
パソコンは得意です。
(犬飼恵)何だろうこれ。
(大和修)何だろう…見た事ないな。
どうしたの?殺害された細野さんが記者会見で着用していたジャケットなんですが。
(恵)見てくださいこの襟の裏。
(八重子)血液ではなさそうね…。
採取して科捜研に回して。
(大和・恵)はい。
(村園)解剖の結果死亡推定時刻は昨夜の11時から深夜の1時の間です。
ただ夜遅かったんで被害者宅を出入りした人間の目撃情報は得られておりません。
課長ちょっとこれ見てください。
情報漏えいした裁判記録です。
それってどんな裁判だったの?痴情のもつれで男が女を殺したの。
(村園)あ〜よくありがちだ。
でその男を取り調べた刑事なんですが。
加藤木…。
変わった名字ね。
この裁判記録の罪状認否の部分にちょっと気になるとこが。
読んでみます。
まず裁判長の発言から。
「被告人今検察官が読んだ起訴状について何か間違っているところはありますか。
それとも…」
(裁判長)すべて正しいと…。
(被告)殺すつもりはなかった!
(被告)僕は彼女を殺すつもりなんてなかった。
(裁判長)殺意を否認するのですね。
彼女の浮気を知ってカッとして思わず殴ったけどまさかあんな事になるなんて…。
でも取り調べた刑事さんが「ああなる事がわかって殴ったんだろ」って。
「彼女を殺したいと思ったんだろ」ってそう怒鳴られて…。
それで僕もそうかもしれないって…。
加藤木刑事に自白を強要されたって事?裁判で被告人はそう主張しています。
で検察側は殺意を立証できず被告人は殺人ではなく傷害致死で裁かれてます。
おい…そんな裁判記録が世間に知られたらその刑事仕事しづらくなるぞ。
自白を強要するデカってレッテル貼られちゃってさ。
でしょ?警察での立場もなくなるわよ。
課長。
この加藤木って刑事情報漏らした東京地検の第一支部恨んでますよきっと。
それに彼なら合致するんです。
殺害現場の指紋を的確に拭き取り誰からも目撃されない慎重な犯人像。
確かに捜査のプロなら簡単な話だ。
調べてみる価値はありそうね。
加藤木さんなら今本部に行ってますけど。
警視庁に?どうして?いやどうしてって…。
何?同業者にも言えないような事?まあ同業者だから言いますけど加藤木さんもうすぐ本部の捜査一課に栄転なんですよ。
捜査一課って…そんな優秀な刑事なの。
ま「おさえの加藤木」って言われてるくらいで。
おさえの加藤木?被疑者を逮捕したら原則48時間しか取り調べできないじゃないですか。
ええそうですけど。
そのうち47時間自供しなかった奴でも加藤木さんなら残り1時間で必ず落とすんですよ。
それはまあかなり強引…。
(加藤木忠)バカ野郎!加藤木さん!女なんかとくっちゃべってる暇があったらさっさと仕事しろ!さくら署の刑事課の兵藤です。
逢沢です。
女のデカ?少しお時間よろしいでしょうか。
捜査協力の依頼ってか?大石会議室空いてるか?はい。
ネットばっかりやってないで現場へ行け現場へ!はい!こっち来いこっち来い。
(望美)取り調べを担当した刑事に怒鳴られて自白してしまったという裁判での証言なんですが。
こんなの被告人のでっちあげだ。
なのに今さら大っぴらにしやがって…。
随分頭に来てるようですね情報漏えいした東京地検には。
当たり前だ!栄転間近の大事な時期なんだ。
女なんかがトップに立ってるからこんなたるんだ事になるんだ。
あのこの場合女だとか男だとか関係ないと思うんですけど。
知ってらっしゃるようですね。
あ?トップに立ってる女つまり殺された細野秋子公判課長。
テレビで観ただけだ。
会った事は?ないよ。
第一あんな女会いたかないね。
あんたらそんな事言うためにわざわざここに来たのか?
(加藤木)さくら署ってのはよっぽど暇なんだな。
(大和)やっぱり変だよなこれ。
(恵)ええ変ですよ。
どうしたの?ここのパソコンこういう個人のパソコンまで1つ残らずウイルス対策ソフトが入ってるんです。
だからウイルスに感染するはずがない。
(圭輔)だよね。
例えこのどれかのパソコンにファイル共有ソフトが入っていたとしてもウイルスに感染しない限りパソコンの情報が外に漏れるなんて事ないよね。
でもウイルスって次々新型が出てくるんでしょ?だから対策ソフトが間に合わなかったとか。
この対策ソフトの場合アップデートさえこまめにすればかなり新しいウイルスにも対処できます。
それなのにインターネットにデータが流出した…。
どういう事かしら。
(ナツ)では最後に弁護人が争うようなのでその点を述べます。
本件傷害は被害者が先に殴りかかってきたという被告人の主張が認められたとしてもそれに対し被告人はナイフという凶器を持って応戦した以上刑法第36条第2項の過剰防衛に当たると検察官は考えています。
以上です。
(ドアの開く音)その後何かわかりましたか。
わかったというかわからないというか…。
ああ…もしよかったらこんな時間ですし食事でもしながら伺いたいんですけど。
それなら安くていい店知ってます。
高給取りの検事さんだから安くなくてもいいか。
いいえ私安いの大好きです。
そうですかじゃ。
パソコンには手がかりがなかったって事?じゃ今後のパソコンの調査どうすんの?裁判記録のほう調べてみようと思ってる。
裁判記録なら私が確認したわよ。
じゃなくて流出したデータのほう。
パソコンから手がかりは消せても流出したデータは消せないでしょ。
お願いします。
情報漏えいしたパソコンを突き止めないと。
細野課長のためにも。
尊敬してるんですね細野課長の事。
細野課長にはどれほど勇気づけられたか。
勇気づけられた?ええ。
女の検事でも能力と努力しだいで公判課長という需要なポストにつける。
細野課長はそのお手本でしたから。
確かに女で公判課長はすごい!でもうちの刑事課長も女よ。
そうなんですか?私これからは女性でもどんどん重要なポジションについていくべきだと思うんです。
うん賛成!異議なし。
花は?私は出世よりずっと現場に出てたいかな。
バカねあんた結婚した女はねさっさと出世しなさい。
何でよ?定時に帰れる事が多くなるでしょ!旦那の理解のあるうちにさ。
大丈夫うちのはずっと理解があるから。
(笑い)
(望美)あんた恵まれてるわよ。
家庭も仕事もなんて。
感謝してます家族には。
(逢沢綾野)感謝された覚えはないわ。
まあ少しは感謝されたいわ。
感謝してるわよ!いつも心の中でしてるの。
じゃあ感謝のしるしに新しいハンドバッグお願いします。
どうして物要求するかな。
いいですね逢沢さんみたいな生き方も。
え?出世なんて興味ないっていう生き方。
コラコラ!出世を口にしたあなたが裏切らないで!あいえ。
裏切るつもりはないですけど。
でも私たちの歳になると時々子供を連れた昔の友達に会ったりしません?あるけど。
その度に思うんですよね。
私の生き方だって間違っていない。
そう証明したいって何か必死で思っちゃうんです。
思っちゃうのよね〜そう思って40何年よ。
「結婚しないの?」っていうセクハラもなくなる歳だし。
でもまその分さっぱりと仕事に打ち込めるってわけ。
でもね独身で頑張ってる40女ってどっか欠落してんじゃないかって見られんのよね〜。
そんなの勝手に言わせとけばいいのよ。
(綾野)はいあいざわ亭特製のオムライス!うわ!デカ!
(ナツ)すごいですね!
(逢沢正継)しかしながら本当によく召し上がりますね。
そりゃあ女2人で4人分3人集まりゃ6人分て言うじゃない。
初耳です!
(逢沢美咲)だから今日は8人分食べてるんだ。
(望美・真琴)そうよ〜!あのですねそろそろお米が底をついたんでですね…。
(ナツ)おいしいです!でしょ!オムライスはこうでなくちゃ。
そうですよね今時のって卵トロトロしてますよね。
そうそう昔はみんなこうやって卵がピシッと巻いてあったのよ。
(綾野)そう人間根本を忘れたらいけません。
何の話?根本は根っこ。
根っこがなければ葉も繁らない。
つまり根っこがしっかりしてないと根も葉もない人間になってしまうという事。
このお店だってそうよ。
根っこを忘れてないから…。
ねえねえお母さんその話長引く?ちょっと母さんはね今…。
じゃあ皆さんごゆっくり。
あのお米がないので引き続きのご注文はご飯もの以外で…。
わかりました!いや〜いいご家族ですね。
じゃあ皆様乾杯し直しましょう。
グラス持って。
堀切検事の出世を祝って。
えっ?出世すんの?あれ言ってなかったっけ?来月私高等検察庁に行く事になって。
高等検察庁?すごいじゃないですか。
そう今度は刑事課の捜査検事になるんだって。
あ今は公判検事でしたっけ?
(ナツ)はい。
さっき彼女の裁判見たけどカッコよかった〜。
いえ。
でも高検の捜査って大変よ。
一度地裁で判決が下りた事件をもう一度調べ直さなきゃならないんだから。
そうなんですよね。
私捜査の経験少ないからちょっと不安で。
うちの管内で起きた事件ならいつでも手伝います。
ホント?お互い助け合わないと。
独り者同士。
あ私も。
結婚してるけど。
あ私も。
バツイチだけど。
えっ!バツイチなの!?あれ…何か余計なカミングアウトした?初めて聞いたわよ。
ちょっと元旦那の名前と職業言いなさい。
あんたそれじゃ取調室!あのー。
乾杯は?あーっとじゃあこれからの私たちの幸せのために。
(4人)乾杯!
(八重子)被害者のジャケットの襟の裏側に付いていた微細物です。
鑑定の結果ランの花粉でした。
ラン科のパフィオペディラムというんですが品種までは鑑定できませんでした。
ランてさ何百種類も品種があるんだろ?
(村園)その線で捜査するの難しいんじゃねえか?花粉が手に付く事なんて割とあるだろうし。
(村園)だよな。
ただランは特殊で手に花粉が付く事はまずないんです。
新種の花を咲かせるために交配するとかしなければ。
という事はランの園芸場とかランの愛好家とか?
(八重子)ええそう思います。
会議室空いてるか?はい。
望美さん逢沢その線で調べて。
了解。
課長。
その前に滝沢署に行っていいですか?滝沢署って加藤木刑事のいる?ちょっと気になる事があるんです。
わかった任せる。
行ってきます。
ちょっと気になる事って何?じゃあ私たちはインターネットに流出した裁判記録を調べます。
行こう。
(圭輔)はい。
圭輔早く!
(圭輔)はい。
さてと…。
課長お茶淹れましょうか?うん。
よし。
その花パフィオペディラムっていうらしいですね。
(望美)どうも。
今日は非番だって滝沢署で聞いたもんですから。
あなたがランを栽培している事も聞きました。
品評会では金賞を狙うほどの腕だそうですね。
ランの育て方なら教えねえぞ。
企業秘密だ。
指に花粉が付きそうな作業ですね。
(加藤木)そりゃあまあ花粉ぐらい付くさ。
その花粉が殺された細野課長の服から検出されたんですよ。
(望美)その指で細野課長のジャケットをこういうふうに握るとここにランの花粉が付きますわね。
だから?だから?パフィオペディラムを栽培してるのは俺だけじゃない。
その花粉がうちのランの花粉だって証明できるのか?女のデカっていうのは突拍子もない発想をしてお門違いの捜査をするもんだな。
お疲れ様。
頭にきちゃいましたよ!もう女だと思ってバカにしてさ!だけど同じランだって証明できない以上犯人呼ばわりできないでしょう。
だけどそんな証明どうやってすんですか?できるわよ。
村さん出番よ。
加藤木警部補。
捜索差し押さえの令状です。
何だよ力仕事かよ。
(久保田順一)はい。
(加藤木)オラァ!何やってんだてめえら!ランの花を押収し証拠の花粉とDNA鑑定します。
ランのDNA鑑定?女って突拍子もない発想で捜査するから。
ここが刑事課になります。
真琴さん。
失礼します。
こちらへどうぞ。
刑事課長の。
泉田と申します。
堀切です。
それで何かわかりましたか?どうぞ。
失礼いたします。
インターネットに流出した裁判記録のデータですがウイルス対策ソフトでチェックされていた事がわかりました。
チェックされていたデータがなぜネットに流れたかが問題なんです。
でももしかしたらこれはチャンスかもしれません。
どういう事ですか?市販のソフトにはユーザーIDが設定されてるんです。
つまりそれがわかればソフトの使用者がわかるはずなんです。
なるほど。
誰のパソコンから情報漏れしたかわかる。
はい。
でもそれはかなり難しいらしいんですが。
コンピューターにお詳しいんですね。
いえどちらかというと苦手なほうです。
あちらの鑑識課で解析中なんですがよろしければご案内いたします。
ええお願いします。
ありがとう。
圭輔!すいません…。
課長。
ユーザーIDの特定やはり難しいようです。
じゃあ別の方法を考えましょう。
(松永欽哉)どうなってるんですか泉田課長!総務課長何か?滝沢署からうちの署に正式に抗議が来ました!まさか加藤木刑事の家から押収した件で…。
私が命じました。
正当な捜査活動です。
私に言われても困りますよ。
とにかく署長に説明を!いちいち署長に許可を得る事ではないはずです。
だからそういう言い訳は署長にしてください!署長は警視庁本部から説明を求められてパニックですよ!警視庁まで出張ってきたのかよ。
そう!刑事が刑事を犯人扱いすれば大事になる。
それっくらいわかんなかったんですか!大丈夫ちゃんと説明してくる。
捜査は続けて。
(一同)はい。
(松永)さあ早く!えらい事になっちゃったな…。
ランのDNA一致してるといいけど。
え?一致してなかったら課長の進退問題になる。
DNA鑑定結果出たわよ!証拠の花粉のDNAと一致するラン。
加藤木刑事の家から押収したランの中にあったわよ。
(村園)あ〜よかった!これで加藤木刑事取り調べられるわ。
行くよ逢沢。
はい!加藤木刑事…。
お宅から押収したランなんですけどね。
証拠の花粉と一致したそうだな。
え?聞いたよ。
それでこのザマだ。
加藤木警部補の聴取は我々が行います。
ちょっと待ってよ。
あんたたち何?本部の監察官殿だよ。
監察官…。
冗談じゃないわ。
私たちは殺人事件の捜査してんの。
彼を取り調べるのは私たち刑事の仕事。
警察官の容疑を調べるのは我々監察官の仕事です。
それはこっちが終わってからにしてよ。
さくら署の逢沢花巡査部長ですよね。
何?ご自分が何を言ってるかわかってますか?刑事として当たり前の事を言ってるつもりよ。
(監察官)不服があるならあなた方の上司から本部の監察官室まで連絡をください。
行きましょう。
加藤木警部補。
お前ら本部の聴取には応じない。
この女デカたちの聴取なら応じる。
俺と同じ所轄のデカが本部の監察官に盾突くなんてな。
やるじゃねえか女のくせに。
「女のくせに」っていうのは余計だけどね。
だね。
どうしたの?
(八重子)このウイルス対策ソフトウイルスを1つ削除しそこなってます。
これですひと月ほど前に見つかったばかりの新型ウイルスです。
新型ウイルス…。
(八重子)ええ。
感染したら最後パソコン内のデータが流れ出ます。
ファイル共有ソフトとは無関係に?はい。
つまり今回の情報漏えいは地検の誰かが規則を破ってファイル共有ソフトを使ったから起きたわけではなかった。
この新型ウイルスによって起きた日本初のケースだったんです。
この新型ウイルスに対策ソフトは効かないの?問題はそこです。
ここ見てください。
(八重子)最後にアップデートしたのが1か月以上前。
つまり1か月以上アップデートしなかったためにこの新型ウイルスに感染してしまったんです。
アップデートしなかった人を特定できれば…。
あ課長。
みんな聞いて。
大丈夫だったんですか署長との話。
グチャグチャ言われたけど突っぱねてやったわ。
それより今兵藤と逢沢が加藤木刑事を任意同行した。
鑑識はこれからすぐ加藤木刑事の家に行って凶器を探して。
(大和・恵)はい。
(八重子)え…。
主任何やってんすか行きますよ。
(八重子)ごめん先行ってて。
認めるんですね。
東京地検の細野課長に会った事。
さすがに頭に来てな。
裁判記録なんか漏らしやがって。
自白の強要…。
例えそれがでっちあげでもそんな情報が大っぴらになっちまったら。
あなたの本部への栄転に影響しますもんね?ああ…。
で黙ってらんなくなってなあの謝罪会見をテレビで観た後会いに行ったよ。
誰?あんたらの情報漏えいのせいでひどい目に遭ってるデカだよ。
そういうお話でしたらおたくの署から正式に抗議してください。
ふざけんじゃねえぞコラ!
(秋子)離しなさい!あなた方警察官は私たち検察の指揮下にある事を忘れないでください。
その後細野課長の家には行ってないんですか?そんな不用意な事しねえよ!言ったろ?俺は栄転間近で…。
まその栄転もチャラになっちまったがな。
チャラになった?そりゃそうだろう!自宅のランを押収されたうえにDNA鑑定までされて。
しかも本部の監察官の聴取まで拒否しちまった。
どうして私たちの聴取に応じたの?上の連中にひよらねえっていうのが俺の信条だ。
そうやって今までデカやってきたんだ。
でも…出世を前にしてそれを忘れちまってた。
自分の大事なこう…根っこをな。
(加藤木)あんたらの突拍子もない捜査が思い出させてくれたよ。
それにこっちの聴取のほうが早く終わりそうなんでな。
帰るぞ。
こっちも仕事中だ。
ちょっと!そんな勝手させないわよ。
拘束して留置でもする気か?あ?あ?この聴取は任意だ。
そんな事できねえわな?今後も参考人としての立場なら捜査に協力してやる。
フッ。
参考人?ああ。
あんたらの事が気に入ったんでな。
特別にな。
(望美)タヌキ!逢沢行くよ。
えっ?彼の家の家宅捜索。
でも彼の供述に矛盾はなかったように思えるけど…。
それは彼の家を調べてみないと。
絶対に凶器を見つけ出して今度は逮捕してやる!
(ため息)まさか…そんな!泉田課長ですか?見つけました。
情報漏えいしたパソコン見つけました!
(望美)どう?ないです。
ないか!凶器らしき刃物は。
まあ相手は刑事。
もうどこかに処分したのかも。
(携帯電話)はい逢沢。
あ課長。
…え?課長どういう事ですか?八重ちゃんは!?情報漏えいしたパソコンがわかったってそう連絡をくれた途端音信不通になった。
その連絡はどこからですか?美濃部の警察無線から非常信号が送られてきた。
でも美濃部のIDを確認した途端すぐ切れて…。
ダメです。
八重ちゃんの携帯電話電源がオフになってます。
携帯の電波から場所を割り出すのも無理か。
ちょっと変じゃないですか?携帯電話の電波によって現在地がある程度特定できる事は一般にも知られています。
そうか!この警察無線の事は…。
そう。
鑑識が警察無線を持ち歩いてる事もその無線に非常ボタンが付いている事も一般の人は知らないはずです。
なのに犯人は的確に警察無線の電源まで切った。
それ加藤木刑事ならできますよね?すぐ滝沢署へ向かって。
(望美・真琴)はい!ちょっと待って!それができるの加藤木刑事だけ…?堀切検事!あなただったんですね?裁判記録を漏らしたのは。
それをうちの美濃部がつかんだ。
そうなんですね?
(ナツ)彼女さっき突然来て職員全員のパソコンを調べ直すって言い出して。
ウイルス対策ソフトを調べるっていうから新型ウイルスに感染しているかどうかを調べるんだと思ったのに…。
私はあなたたちから新型ウイルスが原因だって連絡をもらった段階ですぐにそれを削除してパソコンを提出したのに…。
まさか対策ソフトのアップデートを調べてたなんて。
なるほど。
美濃部はウイルス対策ソフトがアップデートされた履歴を調べたんですね。
アップデートの履歴を?個人のパソコンならアップデートする日時は人によって違う。
それはつまりパソコン指紋のようなもの。
そのパソコン指紋が堀切検事あなたのパソコンとその秒単位までが完全に一致した。
まさか…そんな!それで美濃部は情報漏えいを起こしたのがあなたのパソコンだと気づいた。
でもそれに一番初めに気づいたのは細野課長だった。
だからあなたは…。
違う!私が自分から話したの。
自分から?あの謝罪会見の後バレるのは時間の問題だと思った。
それであの夜細野課長のお宅に行ったのね?正直に相談すれば力になってくれると思った。
それだけ信頼してた。
でも細野課長は…。
私裁判記録をデータ化していただけなんです。
何で自分のパソコンを使ったの?すいません。
昼間は公判で忙しくてですからいつもこの手の仕事は家に持って帰って…。
他の検事もみんなそうしています。
でもファイル共有ソフトの使用は禁じてるはずよ。
私そんなソフトインストールした覚えはありません。
嘘はやめなさい。
嘘じゃありません…。
情報はファイル共有ソフトで流れた。
マスコミはそう言ってるのよ。
でも私自分のパソコンにそんなソフトは…!堀切検事。
(ナツ)はい。
私は女性検事の先輩としてこれまであなたに随分目をかけてきたつもりよ。
はい。
その期待を裏切ったうえに嘘までつくなんて…。
今とても残念な気持ちです。
今日のところは帰りなさい。
(ナツ)細野課長…?出ていきなさい。
(ナツ)お願いです。
私の話を聞いてください!
(秋子)出ていきなさい。
私は会見で厳しい処分を約束しました。
(秋子)あなたにも覚悟してもらいます。
まさか私が高検に行く話は…。
あなた何を言っているの?このまま検事でいられるとでも思ってるの?え…?あの…!
(秋子)こんな事をしてあなたはもう検事としてはおしまいよ。
こんな事で…?こんな事でどうして…。
近いうちに正式な処分を伝えますから。
いやーっ!!ナツさんあなた…。
(ナツ)まさか情報漏えいの原因がファイル共有ソフトじゃなくて新型ウイルスだったなんて…。
ウイルスに感染したのは私のせい?対策ソフトのアップデートさえ怠らなければ感染はしなかったはず。
パソコンのアップデートなんて毎日の仕事が忙しくて忘れるわよ。
もともとパソコンには詳しくないし。
こんな事で…。
こんな事で私の検事人生が否定されるの?私これまであらゆるものを犠牲にしてこんなに頑張ってきたのに…。
それはあなたの勝手な理屈。
検事でいるためにはこうするしかなかったの!検事でいるために犯罪者になったんですか?それならなぜ検事になったんですか?
(ナツ)細野課長の家にあった包丁で刺しました。
凶器の包丁は地検のロッカーにあります。
すぐに捨てればよかったんだけど…。
難しいんですね凶器の処分て。
起訴状を書いていた時にはそんな事思いもしなかった。
「秋霜烈日」…。
(ナツ)この検察記章の名前です。
秋の霜と烈しい日差しと書いて「秋霜烈日」。
どんな意味が?秋の冷たい霜と夏の烈しい日差し。
そんな厳しい刑罰を人に求める仕事だから己もまた厳しく律する事が求められる。
それが検察官。
へえ…バッジにそんな意味が。
司法修習生の時にその話を聞いて私は…弁護士でも裁判官でもなく検察官になろうと思った。
それなのにどうして…。
いつの間に…出世なんかが目的になったんだろう。
検察庁に返しておいてくれますか?お預かりします。
そう…自白した。
はい。
これから東京地検に護送します。
でも皮肉な話よね。
自分が働いてたとこから起訴されるなんて。
それだけの事をしたんです彼女は。
そうね。
彼女がそれを望んだんです。
自分が勤めていた東京地検第一支部で起訴される。
自分はそういう厳しい罰を受けるべきだって。
そう。
では送検してください。
はい。
遅くなりました!
(望美)美濃部!あんた体大丈夫なの?検査の結果異状ありませんでした。
よかったー!でも今回の事件パソコンに弱いただそれだけでこんな大事になるなんて。
まあうちの署ではまだそういう問題が起きていないだけ救いよね。
これだけパソコン音痴が揃ってたら問題の起こりようがないですから。
何よ!え?そういえばあなたたちの書類いつも手書きよね。
ええいつも心を込めて書いてますから。
というかパソコン触ってるの見た事ないですよね。
何言ってんだよ。
みんなが見てない時に一生懸命練習してるんだよ。
練習でエッチなサイト見ないでください。
えっ見てんの!?
(望美)いい歳して!エッチなサイト…。
み…見てないよそんなの。
ちゃんと履歴が残るんです。
マジ?ホントに!?見てんじゃないですかねえ。
あなたたち少しはパソコンの勉強しなさい。
いやぁなまじパソコンいじるとまた情報漏えいの問題がね。
情報漏えいの前に情報が伝わらない。
特に花の字はひどいんです!わっひどいこれ。
個性的でかわいい字でしょう?ひどい!汚い…。
これ何て読むの?これ。
これ?これはね…。
わかんない!読めないよこれ。
読めますよ!読めない!何て言うの?ほら自分で読めないじゃないあんた。
2015/05/21(木) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
警視庁捜査ファイル〜さくら署の女たち[再][字]
「女検事を殺した蘭!?花粉のワナ」
詳細情報
出演者
高島礼子、とよた真帆、眞野あずさ ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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